広沢池

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広沢池 別名(遍照寺池)
Hirosawanoike.jpg
所在地 京都市右京区嵯峨広沢町
位置
周囲長 1.3 km
成因 灌漑用
淡水・汽水 淡水
Project.svg プロジェクト 地形
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広沢池(ひろさわのいけ)は、京都市右京区嵯峨広沢町にある周囲1.3kmほどの池である。日本三沢[1]の一つにも数えられる。別名遍照寺池(へんしょうじのいけ)とも呼ばれる。2010年(平成22年)3月25日農林水産省ため池百選に選定された[2]

1969年古都保存法歴史的風土特別保存地区に指定されている。池の西側には池へ突き出るような形の小さな島があり、観音島と呼ばれ、橋が架けられている。島の内部には石像の千手観音が祭られ、先端には弁天堂もある。現在は鯉の養殖が行われている。

歴史[編集]

平安時代の中期、989年(永祚元年)に遍照寺の建立にあわせ庭池として本堂の南に造営されたとも言われている。異説として、嵯峨野一帯を開墾した渡来系豪族秦(はた)氏一族溜池として造ったとも言われている。

平安時代に作られた池は、遍照寺と共に廃れて行ったが明治時代に、地元の人々の協力で修復された。

自然[編集]

湖畔にはサクラカエデヤナギが植樹され、マガモケリ等の鳥類やトンボも多くみられ地元の小学校の「自然観察教室」や「写生教室」などにも利用されている。

歌・俳句[編集]

古来から観月の池として知られ、数々の歌に読まれている。

  • 西行法師による「やどしもつ 月の光の大沢は いかにいつとも 広沢の池」 
  • 源従三位頼政による「古の人は汀に影絶えて 月のみ澄める広沢の池」
  • 薩摩守平忠度による「あれにける宿とて月はかわらねど昔の影は なほぞこひしき」
  • 松尾芭蕉による「名月や池をめぐりて夜もすがら」

周辺環境[編集]

風物詩[編集]

  • 春には、池の南堤周辺の桜が有名である。
  • 秋頃には、周辺の山などを含めての紅葉がきれいである。
  • 毎年12月には池の水位を下げコイを収穫する鯉揚げと呼ばれる行事が行なわれている[3]
  • 時代劇のロケーション場所としても知られている。

脚注[編集]

外部リンク[編集]