平昌オリンピック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
平昌オリンピック
第23回オリンピック冬季競技大会
XXIII Olympic Winter Games
開催都市 韓国の旗 韓国 平昌
参加国・地域数 90以上(予定)
参加人数 6,000名以上(予定)
開会式 2018年2月9日
閉会式 2018年2月25日
開会宣言 朴槿恵大統領(予定)
主競技場 横渓オリンピックパーク
テンプレートを表示

平昌オリンピック(ピョンチャンオリンピック)は、2018年大韓民国江原道平昌で開催予定の第23回冬季オリンピック

なお、同大会ではオリンピックで夏冬通じ史上初の“郡単位”(主導)での開催となる[1]

大会開催までの経緯[編集]

2018年冬季オリンピック開催地投票
都市 1回目
平昌 韓国の旗 韓国 63
ミュンヘン ドイツの旗 ドイツ 25
アヌシー フランスの旗 フランス 7
  • 2014年7月17日 - 江陵の競技場の起工式。新設する大型競技施設としては初。
  • 2014年7月21日 - キム・ジンソン大会組織委員長が「新たなリーダーシップの下で委員会のシステムを強化すべき」。として任期を残して辞任[3]

予算・運営費[編集]

平昌大会の予算は90億ドル。ソチ大会(2014年)の510億ドルと比べ、既にインフラが整っており大幅に費用が圧縮されていると説明されるが、バンクーバー大会(2010年)の18億8,000万ドルと比べると4倍強となっている[4]

会場[編集]

開会式、閉会式の会場は、平昌郡に計画されてきたが、2014年9月24日、韓国政府は地域の人口が少なくオリンピック後の利活用目処がたたないとして、会場を平昌から江陵へ変更する意向を表明した[5]。その後、江陵案は地域から起こった反対運動に折れる形で短期間のうちに撤回されたものの、2014年10月末現在、着工の目処はたたない状況となっている。そもそも開会式、閉会式はオリンピック憲章により開催都市以外での実施は認められていない。

競技会場は合計13会場で、山岳地区(アルペン・クラスター)の平昌郡・旌善郡と海岸地区(コースタル・クラスター)の江陵市の3ヶ所に分かれて開催される予定。

山岳地区・平昌(ピョンチャン)[編集]

山岳地区・旌善(チョンソン)[編集]

  • 中峯(ジュンボン)山地(アルペンスキー・スピード系)

海岸地区・江陵(カンヌン)[編集]

問題点[編集]

  • 招致プレゼンテーションの際に招致委員会が仁川空港 - 平昌間を68分で結ぶKTX路線を建設することを発表したが、この建設に10兆ウォンの費用が必要となる上、オリンピック終了後の需要が少ないとして、開催決定半年後の2012年1月、韓国政府が同線の建設を推進しないと報道した。代わりにKORAIL空港鉄道京義線中央線と現在建設中の原州江陵線を活用する案を推進するとしている。この場合、仁川空港 - 平昌間は93分から107分を要するという[7]
  • 温暖化に伴う気温上昇により、年間積雪量が減少しており、雪不足対策が必要との意見がある[8]
  • 平昌五輪のメイン会場となるアルペンシアリゾートが多額の負債を抱え、政府に売却する必要があるとの声が上がっているが、これを許せば今後、同様のケースが多発するとして政府は難色を示している[9]
  • 2014年、国際オリンピック委員会は、平昌での競技場の建設状況や、問題点などを鑑みて、平昌に他の都市との分散開催を提案した。これに韓国内では賛否が別れたが、朴槿恵大統領や韓国の組織委などが反対し、2015年になって準備をしっかり進めているとして、この分散開催の提案は撤回された[10]。しかし、平昌には、平昌オリンピック分散開催のための請願運動を展開している市民団体がおり、国際オリンピック委員会に分散開催を請願する動きがある[11]。一説では施設維持に毎年18億円の赤字が発生するとされ、これを補うために日本との共催論もあるが、この韓国側の動きに日本からの批判が高まっている[12]。なお、朝鮮民主主義人民共和国では、平昌オリンピックの共催を望む動きがあり、僅か1年で同国初のスキー場を建設するなど意欲を見せている[13]
  • 2015年2月9日、国際スキー連盟のカスパー会長は、アルペンフリースタイルスノーボードのテスト大会を予定通りに2016年に実施するのは不可能との見通しを示し、「財政をめぐる政治的なバトルが背景にあり、約束していたことが何も実現しない」「(準備は)極端に遅れており、回答されていない疑問や解決されるべき問題がたくさんある。来年までに解決できるのか、深刻な疑問を持っている」とした[14]。スノーボードとスキー・フリースタイル競技の会場として使用される「普光フェニックスパーク」では、改修費用が当初見込みの5倍にあたる1040億ウォン(約114億4000万円)に膨らんでいるといわれている[15]。一方、IOC調整委員長であるグニラ・リンドバーグは3月19日に「競技場の工事などにおいて数カ月間、多くの成果があった」[16]と語り、分散開催はないと明言した[17]

脚注[編集]

  1. ^ 韓国では町を「邑」、村を「面」としている。なお、いずれも(朝鮮半島における)郡内の行政区分の扱いであり、朝鮮半島において「郡」は「市」につぐ基礎自治体として扱われている。
  2. ^ Three Applicant Cities for the 2018 Olympic Winter Games IOC
  3. ^ “2018年平昌冬季五輪の組織委員長が辞任”. AFPBBNews (フランス通信社). (2014年7月21日). http://www.afpbb.com/articles/-/3021077 2014年7月21日閲覧。 
  4. ^ “うちはソチとは違う!?平昌五輪の予算はソチの5分の1、「先進国・韓国を見せたい」―平昌組織委”. レコードチャイナ (レコードチャイナ). (2014年2月14日). http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=83874&type= 2014年7月30日閲覧。 
  5. ^ “五輪のメイン会場を変更したい韓国、世論からの激しい反発招く”. xinhua. (2014年10月28日). http://www.xinhua.jp/socioeconomy/photonews/399686/ 2014年10月30日閲覧。 
  6. ^ Pyeongchang 2018 move venue for Opening and Closing Ceremonies
  7. ^ 冬季五輪の主力交通機関、仁川空港-平昌区間の高速鉄道建設を白紙に 中央日報、2012年1月3日
  8. ^ 温暖化のせいで雪が足りない…平昌冬季五輪を悩ませる気象問題 サーチナ、2013年10月24日
  9. ^ 5年後に迫る平昌冬季五輪 韓国で「開催権を返上すべき」との声も 韓フルタイム、2013年9月13日
  10. ^ “平昌五輪、分散開催せず=IOC調整委が決定”. 時事ドットコム. (2015年1月16日). http://www.jiji.com/jc/zc?k=201501/2015011600716 2015年2月11日閲覧。 
  11. ^ パク・スヒョク; キム・チャングム (2015年2月3日). “平昌冬季五輪分散開催を地元団体がIOCに請願”. ハンギョレ. http://japan.hani.co.kr/arti/politics/19555.html 2015年2月11日閲覧。 
  12. ^ 韓国平昌五輪、単独開催なら毎年18億円の赤字=韓国人は「日本との共催希望」、日本人は「日韓W杯の悪夢はもうたくさん」と冷ややか―中国メディアrecordchina 2015年3月11日
  13. ^ JONATHAN CHENG (2015年4月24日). “冬季五輪開催地「ピョンチャン」は北朝鮮? 飛行機降りたらピョンヤンだった”. ウォール・ストリート・ジャーナル. http://jp.wsj.com/news/articles/SB11702692451560034542404580599980590059058 2015年4月25日閲覧。 
  14. ^ 平昌五輪プレ大会、来年実施「ほとんど不可能」 国際スキー連盟会長強い不満zakzak 2015年2月10日
  15. ^ 平昌五輪、開催不能危機 競技場から宿泊施設まで問題だらけ 学習能力なくzakzak 2015年3月13日
  16. ^ IOC調整委員長「平昌五輪、進行状況に確信」中央日報 2015年3月19日
  17. ^ IOC、平昌五輪の分散開催を完全否定 現地の準備評価 日本経済新聞 2015年3月19日

関連項目[編集]

外部リンク[編集]