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平成7年台風第12号

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
台風第12号(Oscar、オスカー)
カテゴリー5の スーパー・タイフーンSSHWS
台風12号(9月16日)
台風12号(9月16日)
発生期間 1995年9月13日 3:00
9月18日 3:00
寿命 5日0時間
最低気圧 925 hPa
最大風速
(日気象庁解析)
50 m/s (100 knot)
最大風速
米海軍解析)
140 knot
被害総額
平均速度 31.3 km/h
移動距離 3,752 km
死傷者数 死者2名、行方不明者2名、負傷者28名
被害地域 日本
プロジェクト : 気象と気候災害
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平成7年台風第12号(へいせい7ねんたいふうだい12ごう、国際名:オスカー〔Oscar〕)は、1995年(平成7年)9月に関東地方に接近した台風である[1][2]

概要

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経路図

1995年9月13日サイパン島の北で発生した台風12号は、その後急速に勢力を強め、超大型の非常に強い台風となった。9月15日に最盛期を迎え、中心気圧925hPa、最大風速50 m/sの勢力となったほか、16日には強風域も最大となった[3][4]。12号は17日、八丈島付近を通過し、関東地方に接近した後に三陸沖から北海道の東海上へと進み[5]、18日に温帯低気圧に変わった[6]

この台風は北緯35度を越えてもなお非常に強い勢力であった[1][2]。関東上陸はせず、首都圏の直撃は免れたため、関東地方では千葉県銚子市で潮位偏差77 cmを観測したに留まった。しかし、この台風が仮に上陸し、関東を直撃していたとしたら、かなり強い勢力での上陸となっていた可能性があったと推測されており、東京で2.1 m、千葉市で3.3 mという伊勢湾台風クラスの潮位偏差が発生していたというシミュレーション計算の結果もある[7]。台風通過時には八丈島で最低海面気圧932.4  hPaが記録され[8]、これは関東地方における第1位の記録である。またこの台風は、強風域が非常に大きかったことも特徴の1つで、その直径は2,150 km、半径は南側1,200 km・北側950 kmであった。こちらは1951年の統計開始以降では5番目に大きい台風の強風域である。

本州の南海上には前線が停滞しており、台風の影響で暖湿気流が前線に向かって入り、前線の活動が活発化した[5]。このため東海地方から東北地方にかけての各地で200 mmを超える大雨となり、東京都三宅島で390 mm、千葉県大多喜町黒原で357 mm、伊豆大島大島町)で352 mmの降水量を観測[5]。千葉県勝浦市では日降水量が232 mmに達した[5]。また、三宅島で最大風速35.4 m/s以上(最大瞬間風速55.4 m/s以上[8])、千葉県銚子市で最大風速31.7 m/s(同46.9 m/s)の暴風を観測している[5]

強風域が大きい台風(直径順)
順位 名称 国際名 強風域最大直径 (km)
1 平成9年台風第13号 Winnie 1997年 2360
2 昭和62年台風第13号 Freda 1987年 2220
平成2年台風第12号 Yancy 1990年
平成9年台風第25号 Keith 1997年
5 令和3年台風第18号 Kompasu 2021年 2200
6 平成7年台風第12号 Oscar 1995年 2130
7 昭和61年台風第10号 Sarah 1986年 2040
平成2年台風第23号 Kyle 1990年
平成8年台風第9号 Herb 1996年
10 昭和56年台風第24号 Gay 1981年 1940
平成13年台風第4号 Utor 2001年


被害

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人的被害

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  • 増水した水路に落ちるなどの被害で2名が死亡、2名が行方不明となった[5][2][9][10]。また、強風による転倒や外壁の落下などで28名が負傷した[5][11][12]

建物被害

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  • 住家全壊19棟、半壊36棟、床上浸水111棟の被害が発生した[5]

交通機関

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ライフライン

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  • 強風による電線の切断や、倒木によるショートで関東地方を中心に約10万戸が停電した[14]

その他

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見舞金など

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地方自治体からの見舞金など

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脚注

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  1. ^ a b 朝日新聞』1995年9月16日 夕刊 2社8頁「勢力を保ち次第に接近 台風12号、あす関東に上陸か 【名古屋】」(朝日新聞名古屋本社
  2. ^ a b c 毎日新聞』1995年9月18日 東京朝刊 1面1頁「被害、12都県に--戦後最大級の台風12号」(毎日新聞東京本社
  3. ^ 『毎日新聞』1995年9月16日 東京朝刊 社会面22頁「あす午後、関東接近か--台風12号」(毎日新聞東京本社)
  4. ^ 『毎日新聞』1995年9月17日 東京朝刊 1面1頁「台風12号 関東、けさ暴風域に--最大級、房総半島に上陸も」(毎日新聞東京本社)
  5. ^ a b c d e f g h 前線、台風第12号 平成7年(1995年)9月16日~9月17日”. www.data.jma.go.jp. 2020年4月15日閲覧。
  6. ^ 『毎日新聞』1995年9月18日 東京朝刊 1面1頁「死者・不明4人 戦後最大級の台風12号、北海道沖へ--けさ、温帯低気圧に」(毎日新聞東京本社)
  7. ^ 気象庁|高潮と台風の進路”. www.jma.go.jp. 2020年7月1日閲覧。
  8. ^ a b 東京管区気象台 過去の主な東京都の気象災害(1995-1999)”. www.jma-net.go.jp. 2011年3月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月26日閲覧。
  9. ^ 『毎日新聞』1995年9月18日 東京朝刊 社会面27頁「千葉県の農業の男性、水路に落ち水死--台風12号」(毎日新聞東京本社)
  10. ^ 『朝日新聞』1995年9月18日 朝刊 静岡0頁「鉄道・道路・・・各地に傷跡 下田など9800戸停電 /静岡」(朝日新聞東京本社)
  11. ^ 『毎日新聞』1995年9月18日 東京朝刊 社会面27頁「強風で転倒、96歳の男性けが--台風12号」(毎日新聞東京本社)
  12. ^ 『毎日新聞』1995年9月19日 地方版/東京「強風で外壁が落下、主婦けが 6階建てマンション屋上から--品川区 /東京」(毎日新聞東京本社)
  13. ^ a b 『毎日新聞』1995年9月17日 大阪朝刊 社会面25頁「神戸・灘区で仮設のテント飛び停電--JRの架線ショート」(毎日新聞大阪本社
  14. ^ 『毎日新聞』1995年9月18日 東京朝刊 社会面27頁「1都7県で停電10万戸--台風12号被害、東京電力まとめ」(毎日新聞東京本社)
  15. ^ 『毎日新聞』1995年9月17日 東京朝刊 1面1頁「台風12号で、総裁選の遊説を中止--自民党」(毎日新聞東京本社)
  16. ^ 『朝日新聞』1995年9月19日 朝刊 埼玉0頁「大イチョウの幹ポキリ 台風12号オイ打ち 飯能・高山不動尊/埼玉」(朝日新聞東京本社)
  17. ^ 『朝日新聞』1995年11月26日 朝刊 東京0頁「台風被害に役立てて 三宅村へ小金井市民の義援金贈呈へ /東京」(朝日新聞東京本社)
  18. ^ 『朝日新聞』1996年2月10日 朝刊 東京0頁「桜の若木30本、三宅島に贈る 小金井市教委職員ら /東京」(朝日新聞東京本社)

外部リンク

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