平成17年排出ガス規制 (ディーゼル車)
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平成17年排出ガス規制(ディーゼル車)は、2005年(平成17年)10月1日から日本国内で販売されるディーゼル自動車を対象に適用される自動車排出ガス規制である。通称“新長期規制”。
規制値・識別記号[編集]
- 規制値:国土交通省サイト内「新車の自動車排出ガス規制値(ガソリン・LPG車含む)」(PDF)を参照のこと。
- 識別記号:今回より、従来のアルファベット2文字から3文字で表記されるようになった。1文字目は「排出ガス規制年・低排出ガス認定(PM10%減、等)」、2文字目は「燃料の種別・ハイブリッドの有無・重量車燃費基準達成状況」、3文字目は「用途、重量条件等」で決定され、「PKG-LV234L2」(いすゞ・エルガ WB4.8m車)などのように表記される。詳細は国土交通省サイト内「自動車排出ガス規制の識別記号(平成17年規制以降)」(PDF)を参照のこと。
各メーカーの達成状況[編集]
- トヨタ自動車
- 2006年9月7日 小型トラック・ダイナ200/300/400/トヨエースG25/G35/G45※日野・デュトロとの共同開発車
- 2006年10月25日 ウォークスルーバン・クイックデリバリー200 ※エンジンは日野より供給
- 2007年7月24日 小型バス・コースター
- 2007年8月20日 ワンボックスバン、バス・ハイエース/レジアスエース
- 日産ディーゼル(当時、現「UDトラックス」)
- 2004年11月19日 約1年近く前倒しして新大型トラックのクオンですべてのディーゼル車(ハイブリッド車を含む)に先駆けて適合(トラクタは2005年7月1日より)。
- 2005年6月7日 大型路線バス・スペースランナーRA(ディーゼルエンジン単独で走行するバスで初めて適合)※2007年5月21日から三菱ふそう・エアロスター-Sとの相互OEM供給を実施。
- 2005年7月29日 大型観光バス・スペースウィング/スペースアロー
- 2006年11月7日 中型トラック・コンドル※エンジンは日野より供給
- 2007年1月24日 小型トラック・コンドル※いすゞ・エルフのOEM
- 2007年6月19日 大型観光バス・スペースウイング A/スペースアロー A ※三菱ふそう・エアロクィーン・エアロエースのOEM供給車。
- 日野自動車
- 2005年1月19日 電気-ディーゼルハイブリッドノンステップバス・ブルーリボンシティ(バスとしては初めて達成)
- 2005年5月24日 中型トラック・レンジャー(4・5気筒車。6気筒車は10月より)
- 2005年8月22日 大型観光バス・セレガ(全車、但し9m車ハイデッカショートは翌2006年2月20日追加)※いすゞガーラとの統合モデル
- 2006年2月20日 大型トラック・プロフィア(E13エンジン車)
- 2006年3月22日 小型ノンステップバス・ポンチョ
- 2006年9月7日 小型トラック・デュトロ(10月4日にハイブリッド車も適合)※トヨタ・ダイナ200/300/400およびトヨエースG25/G35/G45との共同開発車
- 2007年2月22日 大型路線バス・ ブルーリボンII※いすゞ・エルガとの統合モデル
- 2007年6月6日 中型観光バス・メルファ、中型路線バスレインボー(レインボーHR系)、小型バス・リエッセ
- 2007年7月24日 小型バス・リエッセⅡ*トヨタ・コースターのOEM
東日本大震災による特別措置[編集]
2011年3月11日に発生した東日本大震災によって、多くの自動車メーカーの部品調達に影響が出た事から、平成17年規制車の継続生産車の登録可能(規制適合)期間が延期となった。 本来であれば、2011年9月(平成22年規制の適用開始月)まで新規登録可能とされるところを、おおよそ1ヶ月ほど延長された。
脚注[編集]
- ^ なお、2008年9月4日に発売されたエクストレイル20GTは、より上位の規制である平成22年排出ガス規制適合車である
関連項目[編集]
- 自動車から排出される窒素酸化物及び粒子状物質の特定地域における総量の削減等に関する特別措置法(自動車NOx・PM法)
- 超低PM排出ディーゼル車認定制度 - 新長期規制の前段階で粒子状物質の低減を図った制度。最大で新長期規制並みの低PMを実現したが、新長期規制に対しNOxは新短期規制のレベルに据え置かれる。
- 尿素SCRシステム
- 重量車燃費基準
- 平成22年排出ガス規制