平岩駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
平岩駅
駅舎(2022年5月)
ひらいわ
Hiraiwa
北小谷 (6.5 km)
(6.8 km) 小滝
地図
所在地 新潟県糸魚川市大字大所字平岩[1]
北緯36度53分13.02秒 東経137度51分55.72秒 / 北緯36.8869500度 東経137.8654778度 / 36.8869500; 137.8654778座標: 北緯36度53分13.02秒 東経137度51分55.72秒 / 北緯36.8869500度 東経137.8654778度 / 36.8869500; 137.8654778
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
所属路線 大糸線
キロ程 85.0km(松本起点)
南小谷から14.9 km
電報略号 ヒラ[1]
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線[1]
乗車人員
-統計年度-
1人/日(降車客含まず)
-2020年-
開業年月日 1957年昭和32年)8月15日[2]
備考 無人駅[1]
標高:264.2m[1]
テンプレートを表示

平岩駅(ひらいわえき)は、新潟県糸魚川市大字大所字平岩にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)大糸線である[1]

歴史[編集]

駅構造[編集]

構内(2009年1月)

地上駅で、以前は島式1面2線で列車交換も実施されていたが、駅舎寄りの線路が撤去された[4]。そのため現在はホームは単式1面1線となっているが、糸魚川駅と当駅を結ぶ区間列車が設定されている[4]ため、信号管理上閉塞境界としての機能が存置され、場内・出発信号機が設置されている。ホームには列車接近警告機が設置されている。一部の列車は当駅を境に別列車扱いになる。

北陸広域鉄道部が管理する無人駅。かつては社員配置駅だったが2002年平成14年)3月23日以降無人駅となっており、自動券売機も設置されていない。ただし、無人化後の数年は夏の登山シーズンのみ臨時で職員が派遣され、車内補充券発券機で乗車券を発売していた[3]。駅舎はホームより低い所にあり、階段を登って構内踏切を渡ることでホームへ入る形である[4]

当駅の所在地は新潟県糸魚川市であるが、駅舎には長野県小谷村の有線放送電話機が設置されている。

利用状況[編集]

近年の1日平均乗車人員は以下の通りである[8][9]

年度 1日平均
乗車人員
2004年 17
2005年 14
2006年 12
2007年 10
2008年 8
2009年 9
2010年 7
2011年 6
2012年 7
2013年 6
2014年 5
2015年 8
2016年 5
2017年 4
2018年 3
2019年 2
2020年 1

駅周辺[編集]

北側から俯瞰した駅周辺風景(2010年1月)
姫川には吊り橋が架かる。
南の葛葉峠から俯瞰した姫川温泉

当駅は新潟・長野の県境付近に位置しており、駅のすぐそばを流れる姫川を渡ると長野県となる。姫川の両岸には姫川温泉が広がっており、新潟県側・長野県側いずれにも湯量豊富な温泉宿が営業している。

蓮華温泉行きバスの乗換駅であり、白馬岳登山の入り口でもある[4]。特に夏場は、それらへの玄関駅として賑わう[7]

駅前には平岩簡易郵便局がある(一時閉鎖中[10])。

駅から南へ2-3 kmほどの地域は1995年平成7年)の7.11水害や翌年の蒲原沢土石流災害で甚大な被害を受けた地域であり、新潟県道375号(旧国道148号)の葛葉峠付近は2016年頃まで通行止めが続いた。被災前は蒲原温泉があった。

大糸線は当駅付近で新潟・長野の県境を複数回横断している。当駅から南(北小谷寄り)へ1 km強の地点で県境を横断するほか、当駅の約500メートル北側(小滝寄り)の地点や、さらに北側の鎌倉山トンネル(長さ2 km弱)にも県境を横断する箇所がある。

周辺の施設[編集]

  • デンカ 大網発電所
  • デンカ 大所川発電所
  • デンカ 横川第二発電所
  • 黒部川電力 姫川第六発電所 取水口
  • 白馬大仏
  • 木地屋の里 - 当駅より西へ5 kmほどの山間部の集落に位置する。
  • 大網農山村体験交流施設・つちのいえ - 当駅より東へ2 kmほどの山間部の集落に位置する。

バス路線[編集]

県道505号と375号が交わる交差点付近にある「平岩駅」停留所にて、以下の路線バスや乗合タクシーが発着する。

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g 信濃毎日新聞社出版部『長野県鉄道全駅 増補改訂版』信濃毎日新聞社、2011年7月24日、127頁。ISBN 9784784071647 
  2. ^ a b c d e 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』JTB、1998年、211頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  3. ^ a b c 『週刊 JR全駅・全車両基地』 36号 松本駅・穂高駅・姨捨駅ほか70駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2013年4月21日、27頁。 
  4. ^ a b c d e 鉄道友の会新潟支部『新潟県鉄道全駅 増補改訂版』新潟日報事業社、2015年6月30日、198頁。ISBN 9784861326066 
  5. ^ 「JR大糸線不通区間 南小谷-小滝 代行バス発車」『信濃毎日新聞』信濃毎日新聞社、1996年1月17日、朝刊、26面。
  6. ^ 「復旧の大糸線“一番列車が走った” 強風収まり、沿線住民に笑顔」『信濃毎日新聞』信濃毎日新聞社、1997年11月30日、朝刊、27面。
  7. ^ a b “無人になった大糸線平岩駅の「街の駅長」、久保田喜恵子氏(ひと)”. 日本経済新聞: p. 22 地方経済面 新潟. (2002年6月29日) 
  8. ^ 統計いといがわ(令和元年度) (PDF)
  9. ^ 統計いといがわ 令和2年度 統計要覧” (PDF). 糸魚川市. p. 54. 2020年11月21日閲覧。
  10. ^ 一時閉鎖:平岩簡易郵便局(新潟県)!”. 日本郵便トップ > 企業情報 > お知らせ・プレスリリース > 開局情報(開局・一時閉鎖等) > 一時閉鎖:平岩簡易郵便局(新潟県). 2020年9月6日閲覧。

隣の駅[編集]

西日本旅客鉄道(JR西日本)
大糸線
北小谷駅 - 平岩駅 - 小滝駅

関連項目[編集]

外部リンク[編集]