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平和のあいさつ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
カトリックの神父が平和のあいさつ(メキシコで)

平和のあいさつ(へいわのあいさつ、英語: Greeting of peace)とは、キリスト教典礼で、礼拝中に「平和がありますように!」とあいさつを参加者が交わすことを指す。

出所

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一神教が広く行き渡った中東の諸国では、それぞれの言語で「平和」を意味する言葉があいさつとして使われてきた。ヘブライ語の「シャローム」、アラビア語の「アッサラーム」である。相手の心や身体の平安、周りの世の中の平和を祈る。

キリスト教の聖書の中では、ルカ 24:36、ヨハネ 20:26で、復活したイエスが「あなたに平和が(ありますように)」(Pax vobis)と呼び掛けている。

平和のあいさつ

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カトリック教会ミサ、比較的保守派のプロテスタント教会聖公会ルーテル教会など)の礼拝では、聖書を朗読して説教が終り、聖餐式(パンとぶどう酒の儀式)へ移る時に、「平和のあいさつ」がある。福音派プロテスタント教会の礼拝、正教会奉神礼にはない。

平和のあいさつでは、まず司式者が信者(ミサ・礼拝参加者)に向かって「(主の)平和があなたがたと共に(ありますように)。」というと、信者は「また、あなたと共に。」と答え、次に司式者は「平和のあいさつを交わしましょう」といって[1]、信者の所へ下りてきて、皆席から立ちながら、お互いに「平和。」(Peace!)、「主の平和。」(Peace of the Lord!)、「あなたに平和。」(Peace be with you!)などに相当するその国の言葉をいい、その国の習慣に従って、軽く会釈したり、握手をしたり、またはハグしたりする。

参照項目

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脚注

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  1. ^ 日本聖公会『祈祷書』(1990年)