帯岩

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帯岩
帯岩と手前に設けられた鳥居
中央が帯岩

帯岩(おぴいわ)は、沖縄県宮古島市下地島の西岸にある巨岩である。

概要[編集]

高さ約12.5メートル、周囲約59.9メートルの巨岩で、通り池の南側約800メートルに位置する。

帯岩は民間信仰の対象であり、大漁、航海安全、家内安全の祈願が行われる[1]1979年(昭和54年)6月1日に、下地島巨岩(帯岩)として旧伊良部町の史跡に指定された[1]

由来[編集]

付着したサンゴの分析や文献から1771年4月24日(旧暦明和8年3月10日)に起きた八重山地震津波(明和の大津波)で打ち上げられた津波石であると考えられている[2][1]

発端は、牧野清が津波によって海から陸上に打ち上げられたと推定される巨石の存在に気づき、1968年に著した「八重山の明和大津波」で、それらを「津波石」と呼んでその存在を広く世に知らしめたことによる[3]

記録に基づき石垣島の最大地点で85mとされてきた明和の大津波の遡上高は、近年の科学的分析によると30-40mほどだったと考えられており、東北大学客員准教授の後藤和久は下地島での遡上高は12.3mほどであり、帯岩は明和の大津波では動いていないとする。また、宮古島地方には明和の大津波以前の1200年頃、1460-1470年頃、1625年の津波で移動したと考えられる津波石が多くあるとも指摘している[4]

かつて下地島には数多くの巨岩があったが、その多くは下地島空港建設の際に利用され、この帯岩だけが残された[1]

名称[編集]

中央部がややくぼんでおり、人がを締めているように見えることから「帯岩」の名称がついたとされる。中央のくぼみは波に浸食された跡で、この岩はかつては海岸の海面付近の部分であったと考えられている[2]

地元では「オコスゴビジー」、「オコスクビジー」(大きな帯をした岩)や「ヌーマミージー」(馬の番をする岩)とも呼ばれる。爆破された岩の中には、「ウシミージー」(牛の番をする岩)と呼ばれる岩もあったという[1]

脚注[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

座標: 北緯24度49分8秒 東経125度8分26.7秒 / 北緯24.81889度 東経125.140750度 / 24.81889; 125.140750