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希土類磁石

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

希土類磁石(きどるいじしゃく)は、希土類元素アクチニウムを除く第3族元素ランタノイド)を用いて作られる永久磁石のこと。レアアース磁石ともいう。

以下のものが実用化されている。詳細はそれぞれの項目を参照。

サマリウムコバルト磁石
SmCo5 およびSm2Co17。耐熱性および耐食性に優れる。
ネオジム磁石
Nd2Fe14B。現在実用化されている最強の磁石。錆びやすい。
プラセオジム磁石
PrCo5。機械的強度が高い。
サマリウム鉄窒素磁石
ネオジム磁石を超える性能を持つ磁石として開発されたが、熱に弱く粉末焼結工法が使えないためボンド磁石として使われている。

特徴

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希土類磁石の大きな特徴は、残留磁束密度と保磁力がとても強いことである。

磁石 残留磁束密度 保磁力 (kA/m) 最大エネルギー積 (kJ/m3) キュリー温度 (℃)
ネオジム磁石 Nd2Fe14B (焼結) 1.0–1.4 750–2000 200–440 310–400
Nd2Fe14B (結合) 0.6–0.7 600–1200 60–100 310–400
サマリウムコバルト磁石 SmCo5 (焼結) 0.8–1.1 600–2000 120–200 720
Sm2(Co,Fe,Cu,Zr)17 (焼結) 0.9–1.15 450–1300 150–240 800
アルニコ磁石 Al-Ni-Co (焼結) 0.6–1.4 275 10–88 700–860
ストロンチウム-フェライト SrO6Fe2O3 (焼結) 0.2–0.4 100–300 10–40 450
窒化鉄 Fe16N (結合) -796 1000

用途

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ハードディスクMRI、また、磁気がとても強く小型化して使うことも出来るため、ヘッドホン等にも使われている。

関連資料

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  • Edward P. Furlani, "Permanent Magnet and Electromechanical Devices: Materials, Analysis and Applications", Academic Press Series in Electromagnetism (2001). ISBN 0-12-269951-3.
  • Peter Campbell, "Permanent Magnet Materials and their Application" (Cambridge Studies in Magnetism)(1996). ISBN 978-0521566889.
  • Brown, D.N.; B. Smith, B.M. Ma, P. Campbell (2004). “The Dependence of Magnetic Properties and Hot Workability of Rare Earth-Iron-Boride Magnets Upon Composition”. IEEE Transactions on Magnetics 40 (4): 2895–2897. Bibcode2004ITM....40.2895B. doi:10.1109/TMAG.2004.832240. ISSN 0018-9464. オリジナルの2012年4月25日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20120425082651/http://www.magnequench.com/assets/content/magnequench/mag_ref/mag_pps/pps_040701/IEEE2004_vMAG40.pdf. 

外部リンク

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