川渡り神幸祭

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彦山川を渡り風治八幡宮に戻る山笠

川渡り神幸祭(かわわたりじんこうさい)という名称の祭りは、確認できているだけで福岡県内で2つある。ここでは、福岡県田川市にある風治八幡宮の川渡り神幸祭を説明する。この祭りは、福岡県の五大祭りの1つ。福岡県の筑豊地域では、最大規模の祭りである。風治八幡宮と、白鳥神社の2基の神輿と氏子の地区から11基の幟山笠が出駕し、幟山笠は神輿をお供する。1日目はお下りといい、彦山川を渡り対岸のお旅所で1泊する。2日目はお上りといい、1日目とは逆のコースで川を渡り、神輿と山笠が風治八幡宮に戻る。行橋今井祇園の影響を受けているため、川に入る点が、他の一般的な神幸祭と異なる。幟山笠には稲穂をイメージした五色の馬簾(ばれん)が付けられており五穀豊穣と無病息災を願っている。


歴史[編集]

永禄年間(1558年 - 1569年)、当時の伊田村疫病が流行した際、村の氏神である風治八幡宮にその終息を祈願し、成就のお礼として幟山笠を奉納されたことが起源とされている。以来今日まで約450年続く祭礼である。

1970年昭和45年)に、福岡県の無形民俗文化財第1号に指定された。

開催日[編集]

毎年5月第3土曜日とその翌日の日曜日に行われる。田川市の人口は約5万人であるが、この2日間では延べ10万人以上が県内外から押し寄せる。

開催場所[編集]

開催場所は、田川市伊田の魚町地区、番田地区、川端地区にまたがる彦山川周辺地域である。最大の見所である川渡りは、彦山川の新橋・番田橋間で行われる。 最寄り駅はJR平成筑豊鉄道田川伊田駅。最寄りバス停は西鉄バス南大通りバス停。このほか臨時駐車場も用意される。

祭りの概要[編集]

土曜日[編集]

  • 白鳥神社例大祭・神幸祭祭典
  • 風治八幡宮例大祭・神幸祭祭典
  • 各地区の山笠は、風治八幡宮下 - 伊田郵便局間に集合し、幟を立てる。
  • 風治八幡宮境内にて、上伊田西地区獅子楽保存会による獅子舞奉納。
  • 風治八幡宮神輿出御。2台の神輿合流。神輿と山笠は、JR田川伊田駅前、新橋前を経由して、彦山川を目指す。
  • 彦山川の河川敷にて獅子舞奉納。
  • 神輿・山笠が川渡り開始。彦山川左岸から右岸へ渡る。この川渡り自体が奉納であり、神事でもある。
  • 彦山川右岸にある御旅所(武徳殿)にて、頓宮着輿祭・獅子舞奉納。終了。

日曜日[編集]

  • 御旅所にて、頓宮還幸祭・獅子舞奉納。
  • 川渡り神事。前日とは逆に御旅所を出て彦山川右岸から左岸へ渡る。山笠の順番も逆となる。
  • 神輿が風治八幡宮に帰還。風治八幡宮本宮着輿祭・獅子舞奉納
  • 神輿が白鳥神社に帰還。白鳥神社神幸祭祭典

鉦の音[編集]

鉦の音には、内鉦と外鉦がある。内鉦の方が、調子が良く綺麗に聞こえるが、内鉦は、もともと踊り山笠の音であったとも言われる。(これは一部の地区の鉦の話です。)山笠の担ぎ手は高校生以上の男子であるが、山笠内部で鉦を叩いているのは基本的に男子中学生である。しかし、近年は少子化の影響もあって、女子中学生が叩くこともある。毎年ゴールデンウィーク頃になると、鉦叩きの練習が始まる。この鉦の音が、周辺地域では風物詩ともなっている。

その他[編集]

  • 両日昼頃、伊田商店街にて橘地区の踊り山笠が引き回り、子供達の舞踊を見ることができる。小さい子供は、こちらで一緒に写真を撮ってもらう事も多い。
  • まつり両日には、御旅所の特設ステージにて「まつりIN田川」という川渡り神幸祭自体とは異なった催し物が開かれており、歌や炭坑節がステージ上にて行われる。土曜日の夜には、彦山川河川敷にて、花火や篝火太鼓といったショーも開催される。
  • 日曜の夜には、番田地区が山笠に電飾を付け「提灯山笠」と称して練り歩く様子が見られる。

外部リンク[編集]