川本幸民

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川本 幸民(かわもと こうみん、文化7年[1]1810年) - 明治4年6月1日[2]1871年7月18日))は、幕末明治維新期の蘭学者。名は裕(ゆたか)、号は裕軒(ゆうけん)。父は三田藩侍医の川本周安[3]。その業績から、日本の化学の祖とも言われる。

経歴[編集]

多くの科学の著訳書があり、白砂糖マッチ[5]銀板写真なども試作しており日本の科学の発展に貢献した。また、1853年(嘉永6年)頃、日本で初めてビールを試醸し[6]、浅草の曹源寺で試飲会を開催した[7]。このことがキリンビールの「ビール5000年の旅探究プロジェクト」の一環として取り上げられ、広告などに使われた[8]

死後[編集]

1953年昭和28年)、三田市立三田小学校正門前に顕彰碑が建てられた[9]

2010年平成22年)、生誕200周年を記念して幸民が醸造したビールを当時に近い製法で復刻し同年6月に数量限定で販売される。幸民の訳書『化学新書』などを参考に小西酒造の協力で当時の原料や醸造法で醸造された[10]

主な著書[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 北 2008, p. 302
  2. ^ a b 北 2008, p. 308
  3. ^ 北 2008, p. 10
  4. ^ 北 2008, p. 269
  5. ^ 北 2008, pp. 7, 140
  6. ^ (其二) ビール会社が道路工事を兼業, , 中外商業新報, ビールの巻(其一〜其五) 暑さを凌ぐ, (1935), 1935-07-27〜1935-08-01, http://www.lib.kobe-u.ac.jp/das/jsp/ja/MetaView.jsp?LANG=JA&METAID=00059529 2009年8月14日閲覧。 
  7. ^ 北 2008, pp. 162-163
  8. ^ キリンビール福岡工場 “ビール5000年の旅”, 醸界タイムス社, (2008) (2008-08-07発行), http://www.jyokai.com/archives/2008/08/5000.html 2009年8月14日閲覧。 
  9. ^ 北 2008, p. 163
  10. ^ 「幸民ビール」復刻

参考文献[編集]

  • 北, 康利 (2008), 蘭学者川本幸民 近代の扉を開いた万能科学者の生涯, PHP研究所, ISBN 9784569699639 

関連項目[編集]