川崎国際生田緑地ゴルフ場

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川崎国際生田緑地ゴルフ場
川崎国際生田緑地ゴルフ場
川崎国際生田緑地ゴルフ場の空中写真。
2019年10月30日撮影。国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成。
所在地 日本の旗 日本
神奈川県川崎市多摩区桝形七丁目1番10号
Nuvola apps kolf.svg 概要
開業 1952年昭和27年)5月18日
運営 パブリック コース
設計 井上誠一
所有者 川崎市建設緑政局緑政部みどりの企画管理課
運営者 東急リゾートサービス石勝エクステリア共同事業体
Nuvola apps kolf.svg コース

OUT IN
HOLE PAR YARD HOLE PAR YARD
1 5 500 1 5 475
2 4 390 2 4 400
3 4 290 3 4 430
4 4 360 4 3 180
5 4 390 5 4 380
6 3 155 6 4 280
7 4 325 7 3 170
8 5 490 8 5 485
9 3 175 9 4 350
36 3075 36 3150

Nuvola apps kolf.svg その他
公式サイト 川崎国際生田緑地ゴルフ場
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川崎国際生田緑地ゴルフ場(かわさき こくさい いくたりょくち ゴルフじょう)は、神奈川県川崎市多摩区にあるゴルフ場である。

概要[編集]

運輸事務次官平山孝は、1947年昭和22年)、占領軍との国際交友の場にゴルフ場があったらと、ゴルフ場用地を探していた[1]。平山孝は、「名古屋ゴルフ倶楽部・和合コース」のクラブチャンピオンになった実績があり、「武蔵野カンツリー倶楽部」の理事でもあった[1]。平山の目に留まったのが生田大緑地の50万坪だった。2021年現在の生田緑地で、1941年(昭和16年)施行された都市計画法による緑地であったが戦争で放置されていた[1]。平山が当時の神奈川県知事内山岩太郎川崎市長金刺不二太郎に打診すると、内山はゴルフ場ができれば国際交友に役立つと賛同した[1]

ゴルフ場用地の生田大緑地は、多摩丘陵の東端の桝形山地の21万坪で、丘陵というよりは山に近く突兀としていた[1]1949年(昭和24年)11月24日、新たなゴルフ場の建設に向け、川崎市を主体に経営母体「川崎林園株式会社」が設立され、平山孝が社長に就任し、ゴルフ場の名称を「川崎国際ゴルフ倶楽部」と決定した[1]。しかし、用地の生田大緑地は自作農創設特別措置法で多くの小作人に売り渡すことが決まっていたため、その処理に時間を要した[1]

1951年(昭和26年)4月9日、川崎市と生田林園の間で期間10年の借地契約が行われた。同年6月、コース設計を井上誠一に依頼し着工された[1]造成工事は、約700人の労働者を動員して人海戦術で進められた[1]1952年(昭和27年)5月18日、9ホールが完成し開場した[1]1954年(昭和29年)11月3日、増設9ホールが完成し、18ホール、6475ヤード、パー72規模のゴルフ場が開場した[1]

川崎国際ゴルフ倶楽部は、都心の新宿から登戸まで約20分と近く、愛称「登戸」で親しまれた[1]。やがて、周辺地区は都市化が進み、住宅地開発、向ヶ丘遊園などと、明治大学専修大学などの文教地区の進出で「市有地を占有していいのか」などの意見が出されるようになった[1]。そのため1967年(昭和42年)、川崎市はゴルフ場継続使用の延長を拒否することになり、その後17年間の長きにわたる訴訟となった[1]

1984年(昭和59年)7月、裁判所による職権調停により和解勧告1992年平成4年)1月10日、市民のためのパブリックゴルフ場に生まれ変わり、2021年現在は「東急リゾートサービス石勝エクステリア共同事業体」によって運営されている[1]

コースは、多摩丘陵の東端桝形山地の自然の地形を生かした戦略性に富んでおり、特に100ヤードからグリーンまでの難易度が高いことで評価を上げている[1]。小さいグリーンに深いバンカーという、井上誠一の設計がそのまま残されている[1]

所在地[編集]

神奈川県川崎市多摩区枡形七丁目1番10号

コース情報[編集]

  • 開場日 - 1952年5月18日
  • 設計者 - 井上誠一
  • コースタイプ - 丘陵コース
  • コース - 18ホールズ、パー72、高麗6225ヤード、ベント6015ヤード、コースレート・コーライ70.9、ベント73.3
  • ティグランド - コウライ
  • フェアウェー - コウライ
  • グリーン - 2グリーン、コウライ、ベント
  • ラフ - ノシバ
  • 予約受付 - 2ヶ月前の1日より、平日分・午後1時より、土日祝分・午前10時より電話受付
  • プレースタイル - 乗用カート(5人乗り電磁誘導)使用によるキャディ付きまたはセルフの選択制
  • バックティー使用 - キャディ付プレーで1組4名・合計ハンデキャップ60以下が条件
  • 練習場 - 6打席 30ヤード
  • 休場日 - 1月1日(他・数日不定休有) [2]

ギャラリー[編集]

交通アクセス[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 『美しい日本のゴルフコース BEAUTIFUL GOLF CULTURE IN JAPAN 日本のゴルフ110年記念 ゴルフは日本の新しい伝統文化である』、ゴルフダイジェスト社「美しい日本のゴルフコース」編纂委員会編、「川崎国際生田緑地ゴルフ場」、東京 ゴルフダイジェスト社、2013年12月、2021年3月8日閲覧
  2. ^ 「川崎国際生田緑地ゴルフ場」、施設案内、2021年3月8日閲覧
  3. ^ a b c 「川崎国際生田緑地ゴルフ場」、アクセス、2021年3月8日閲覧

関連文献[編集]

  • 『ゴルフ場ガイド 東版』2006-2007、「川崎国際生田緑地ゴルフ場(神奈川県)」、東京 ゴルフダイジェスト社、2006年5月、2021年3月8日閲覧
  • 『ランドスケープ研究 日本造園学会会誌 journal of the Japanese Institute of Landscape Architecture』、「人間と自然が共生する理想郷づくり 川崎国際生田緑地ゴルフ場」、関口正敏、東京 日本造園学会、2011年4月、2021年3月8日閲覧
  • 『美しい日本のゴルフコース BEAUTIFUL GOLF CULTURE IN JAPAN 日本のゴルフ110年記念 ゴルフは日本の新しい伝統文化である』、ゴルフダイジェスト社「美しい日本のゴルフコース」編纂委員会編、「川崎国際生田緑地ゴルフ場」、東京 ゴルフダイジェスト社、2013年12月、2021年3月8日閲覧
  • 『月刊ゴルフマネジメント』、「クローズアップ21 市営ゴルフ場としてレストランを一般に開放 川崎国際生田緑地ゴルフ場 Web予約も開始、指定管理者制度で柔軟な運営に」、東京 一季出版、2014年2月、2021年3月8日閲覧
  • 『ゴルフ場セミナー』、「クラブハウス探訪 川崎国際生田緑地ゴルフ場(神奈川県・18H) 急傾斜地の高低差を活用した3階建てハウス」、東京 ゴルフダイジェスト社、2014年4月、2021年3月8日閲覧

関連項目[編集]

外部リンク[編集]