巌根駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
巌根駅
駅舎(西口)(2016年8月)
いわね
Iwane
袖ケ浦 (3.1 km)
(3.8 km) 木更津
地図
所在地 千葉県木更津市岩根三丁目5-1
北緯35度24分51.4秒 東経139度56分0秒 / 北緯35.414278度 東経139.93333度 / 35.414278; 139.93333座標: 北緯35度24分51.4秒 東経139度56分0秒 / 北緯35.414278度 東経139.93333度 / 35.414278; 139.93333
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
所属路線 内房線
キロ程 27.5 km(蘇我起点)
千葉から31.3 km
電報略号 イネ
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
乗車人員
-統計年度-
[JR 1]1,523人/日(降車客含まず)
-2022年-
開業年月日 1941年昭和16年)11月20日[1]
備考 業務委託駅
テンプレートを表示
東口(2022年1月)

巌根駅(いわねえき)は、千葉県木更津市岩根三丁目にある、東日本旅客鉄道JR東日本内房線である。

歴史[編集]

第2海軍航空廠(現在の航空自衛隊木更津分屯基地)を開設した、大日本帝国海軍より設置を要請され開業した[1]

年表[編集]

快速停車にまつわる議論[編集]

当駅は、2009年平成21年)3月14日以降は内房線の快速列車運行区間(蘇我駅 - 君津駅上総湊駅間)で[注釈 1]2010年(平成22年)12月4日以降は外房線の直通区間(千葉駅 - 蘇我駅間)も含め[注釈 2]、唯一の快速列車通過駅となった。

当駅における快速列車の停車は2009年に地元自治会や商業団体などが組織した推進団体[5] により木更津市に要望書を提出するなどの活動が行われたのち、2011年3月にJRと市の間で合意がなされている。しかし、ホームの延伸など設備改良を行ったうえで実施する予定だったものの、同月に発生した東日本大震災に伴うJRの設備投資(復旧)計画変更の影響により実現していない[6]

木更津市は快速停車について、京葉線快速を先行停車させる方向でJR東日本と協議していたが[7]、2015年3月のダイヤ改正で京葉線快速の停車が実現することとなった[3]。 一方、総武線快速はホームの延伸が必要な為実現しておらず、京葉線快速の停車が実現してから設備の改良は行われていない。 同様の問題は総武線快速が直通する横須賀線の田浦駅でも見られるが、こちらはドアカットを実施することにより対処している。

駅構造[編集]

相対式ホーム2面2線を有する地上駅で、駅舎は上りホーム側に立地する。互いのホームは跨線橋で連絡している。ホームは嵩上げされていない。木造駅舎を有する。

木更津統括センター管理[8]業務委託駅で、JR東日本ステーションサービスが駅業務を受託[9]している。自動改札機自動券売機自動精算機が設置されている。かつては「もしもし券売機Kaeruくん」(営業時間は6時から21時)も設置されていたが、2012年2月23日に廃止された。

のりば[編集]

番線 路線 方向 行先
1 内房線 上り 千葉東京方面
2 下り 木更津館山方面

(出典:JR東日本:駅構内図

  • ホームの有効長は10両編成分である。このため、11両以上ある総武快速線からの列車は全列車が通過する。

利用状況[編集]

2022年(令和4年)度の1日平均乗車人員1,523人である[JR 1]。内房線千葉駅 - 君津駅間では最も少ない。

JR東日本および千葉県統計年鑑によると、近年の1日平均乗車人員の推移は下記の通り。

年度別1日平均乗車人員[統計 1][統計 2]
年度 1日平均
乗車人員
出典
1990年(平成02年) 3,074 [* 1]
1991年(平成03年) 3,090 [* 2]
1992年(平成04年) 3,108 [* 3]
1993年(平成05年) 3,142 [* 4]
1994年(平成06年) 3,112 [* 5]
1995年(平成07年) 3,084 [* 6]
1996年(平成08年) 2,958 [* 7]
1997年(平成09年) 2,744 [* 8]
1998年(平成10年) 2,610 [* 9]
1999年(平成11年) 2,575 [* 10]
2000年(平成12年) [JR 2]2,499 [* 11]
2001年(平成13年) [JR 3]2,469 [* 12]
2002年(平成14年) [JR 4]2,404 [* 13]
2003年(平成15年) [JR 5]2,313 [* 14]
2004年(平成16年) [JR 6]2,233 [* 15]
2005年(平成17年) [JR 7]2,194 [* 16]
2006年(平成18年) [JR 8]2,135 [* 17]
2007年(平成19年) [JR 9]2,148 [* 18]
2008年(平成20年) [JR 10]2,153 [* 19]
2009年(平成21年) [JR 11]2,038 [* 20]
2010年(平成22年) [JR 12]1,935 [* 21]
2011年(平成23年) [JR 13]1,900 [* 22]
2012年(平成24年) [JR 14]1,913 [* 23]
2013年(平成25年) [JR 15]1,874 [* 24]
2014年(平成26年) [JR 16]1,800 [* 25]
2015年(平成27年) [JR 17]1,821 [* 26]
2016年(平成28年) [JR 18]1,801 [* 27]
2017年(平成29年) [JR 19]1,767 [* 28]
2018年(平成30年) [JR 20]1,755 [* 29]
2019年(令和元年) [JR 21]1,715 [* 30]
2020年(令和02年) [JR 22]1,378
2021年(令和03年) [JR 23]1,461
2022年(令和04年) [JR 1]1,523

駅周辺[編集]

盤洲干潟の前浜干潟

潮干狩りができる盤洲干潟周辺の海岸江川海岸、牛込海岸、金田海岸、久津間海岸)には徒歩約40分。

バス路線[編集]

小湊鉄道によって運行されているが、いずれの路線も運行本数は比較的少ない。

隣の駅[編集]

東日本旅客鉄道(JR東日本)
内房線
快速(総武線経由)
通過
快速(京葉線経由)・普通(各駅停車)
袖ケ浦駅 - 巌根駅 - 木更津駅

脚注[編集]

記事本文[編集]

注釈[編集]

  1. ^ それまで快速が通過していた浜野駅が、新たに快速停車駅となったことによる。
  2. ^ それまで快速が通過していた本千葉駅のホームが15両編成対応に改良されるとともに快速停車駅となったことによる。

出典[編集]

  1. ^ a b c d e 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 31号 内房線・外房線・久留里線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010年2月21日、14-15頁。 
  2. ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '96年版』ジェー・アール・アール、1996年7月1日、182頁。ISBN 4-88283-117-1 
  3. ^ a b 2015年3月ダイヤ改正について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道千葉支社、2014年12月19日。 オリジナルの2018年6月12日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20180612140949/http://www.jreast.co.jp/chiba/news/pdf/pre1412_timetable.pdf2020年6月12日閲覧 
  4. ^ きさらづ市議会だより 第156号” (PDF). 木更津市議会 (2021年8月1日). 2022年8月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月19日閲覧。
  5. ^ 巌根駅に快速を停めよう 署名活動を開始へ 推進協議会が発足 - きさこん(ソースは新千葉新聞、2009年10月27日付、2013年11月10日閲覧)
  6. ^ 快速停車を要望する”. sinobu.com. 2021年3月4日閲覧。
  7. ^ 平成26年3月定例会(第4号)本文 194 : ◯企画部長(渡辺知尚君)による答弁
  8. ^ 2022年3月11日までは木更津駅管理
  9. ^ 事業ネットワーク(会社概要) - JR千葉鉄道サービス(2013年11月10日閲覧) ※受託先事業者に関する出典。
広報資料・プレスリリースなど一次資料[編集]
  1. ^ Suicaご利用可能エリアマップ(2001年11月18日当初)” (PDF). 東日本旅客鉄道. 2019年7月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月30日閲覧。

利用状況[編集]

  1. ^ 千葉県統計年鑑 - 千葉県
  2. ^ 木更津市統計書 - 木更津市
JR東日本の2000年度以降の乗車人員
千葉県統計年鑑

関連項目[編集]

外部リンク[編集]