嵐山駅 (阪急)
嵐山駅 | |
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![]() 駅舎と駅前広場 | |
あらしやま Arashiyama (嵯峨野) | |
◄HK-97 松尾大社 (1.3 km) | |
![]() | |
所在地 | 京都市西京区嵐山東一川町7番地[1] |
駅番号 | HK98 |
所属事業者 | 阪急電鉄 |
所属路線 | ■嵐山線 |
キロ程 | 4.1 km(桂起点) |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 3面2線 |
乗降人員 -統計年度- |
11,019人/日 -2019年- |
乗降人員 -統計年次- |
(通年平均)9,553人/日 -2019年- |
開業年月日 | 1928年(昭和3年)11月9日 |
乗換 |
京福嵐山線嵐山駅(徒歩15分) JR嵯峨嵐山駅(徒歩25分) 嵯峨野観光鉄道トロッコ嵯峨駅(徒歩25分) |
嵐山駅(あらしやまえき)は、京都府京都市西京区嵐山東一川町にある、阪急電鉄嵐山線の駅。駅番号はHK-98。
京都を代表する観光地の一つ「嵐山」への、大阪・神戸方面からの玄関口である。京福電気鉄道嵐山本線の同名駅と区別を付ける為に「阪急嵐山駅」と呼ばれる事もある。
歴史[編集]
新京阪鉄道が嵐山への観光客を見込み、6面5線という巨大なターミナル駅として建設された。しかし、規模に反して乗客がさほどいなかったことから、戦後に3面2線へ縮小した[2]。廃止されたホーム3面のうち北東側の2面は現存しており、ホーム上や線路跡には植樹がされている(写真を参照)。
年表[編集]
- 1928年(昭和3年)11月9日:新京阪鉄道嵐山線開通と同時に開業[3]。
- 1930年(昭和5年)9月15日:会社合併により、京阪電気鉄道の駅となる[3]。
- 1943年(昭和18年)10月1日:京阪電気鉄道と阪神急行電鉄との合併により、京阪神急行電鉄(のちの阪急電鉄)の駅となる[3]。
- 1944年(昭和19年)1月9日:資材供出のため全線が単線化。
- 2010年(平成22年)10月30日:駅舎をリニューアル。同時に駅前広場が使用を開始。駅前バスターミナルを設置し、京都バス定期便の乗り入れ開始[4]。
- 2013年(平成25年)12月21日:駅番号導入[3]。
駅構造[編集]
櫛形3面2線のホームを有する地上駅。2線共に両側をホームに挟まれているが、通年使われているホームは中央の1面のみで、発着する列車のドアは片側のみが開く。
外側ホーム2面の頭端部は、スロープで駅舎2階の臨時改札口につながっており、常用される1階改札口にはつながっていない。
駅舎は長年開業以来のものが使われていたが、2010年(平成22年)4月に京町家をイメージした外観に改装された(構造はそのまま)。さらに同年10月30日には駅前広場も再舗装され、桜の木なども植えられた石畳風になった。
のりば[編集]
号線 | 路線 | 行先 |
---|---|---|
臨時降車ホーム | 桂・京都河原町・大阪梅田・神戸三宮・宝塚方面 | |
1・2 | ■嵐山線 | |
臨時降車ホーム |
ホーム上の案内標識では上記のように記載されているが、当駅からの列車は臨時列車を除いて桂までの運転であり、京都河原町・大阪梅田・神戸三宮・宝塚方面へは乗り換えが必要になる。
通常のダイヤでは、同時に2本の列車が入線することはない。線路の錆付を防ぐため、休日は1号線、平日は2号線と使い分けている。1号線はイベント時の列車展示や、臨時列車等の留置に使用されることがある。
利用状況[編集]
2019年の通年平均の乗降人員は9,553人である[5]。阪急電鉄の終端駅では最も少なく、阪急電鉄全線では第73位。
また、2019年(令和元年)度の1日あたりの乗降人員は約11,019人である(年間4,033千人、京都市統計書より)。
近年の1日平均乗車・乗降人員は下記の通り。
年度 | 1日平均 乗降人員 |
1日平均 乗車人員 |
---|---|---|
2007年(平成19年) | 8,419 | 4,065 |
2008年(平成20年) | 9,254 | 4,527 |
2009年(平成21年) | 8,635 | 4,227 |
2010年(平成22年) | 6,917 | 3,339 |
2011年(平成23年) | 6,822 | 3,252 |
2012年(平成24年) | 7,277 | 3,407 |
2013年(平成25年) | 8,408 | 3,915 |
2014年(平成26年) | 7,568 | 3,737 |
2015年(平成27年) | 9,008 | 4,322 |
2016年(平成28年) | 9,637 | 4,660 |
2017年(平成29年) | 11,970 | 5,795 |
2018年(平成30年) | 10,121 | 4,847 |
2019年(令和元年) | 11,019 | 5,325 |
駅周辺[編集]
東西に住宅地が広がっている。嵐山の観光地へは、駅から道なり(北西の方角)に直進すると良い。観光地の起点付近にあるのが渡月橋で、距離にして約400メートル。
嵐山界隈には他社の鉄道路線も通っており、当駅から最も近い京福嵐山本線の嵐山駅へは、渡月橋を渡って徒歩約15分[3]。さらに北へ行くと、JR嵯峨野線の嵯峨嵐山駅・嵯峨野観光鉄道のトロッコ嵯峨駅があるが、当駅より徒歩で20分程度掛かる。
- 渡月橋
- 虚空蔵法輪寺
- 櫟谷宗像神社
- 嵐山公園
- 岩田山公園
- 嵐山モンキーパークいわたやま
- 京都嵐山郵便局
- 京都市立嵐山東小学校
- 京都府道134号嵐山停車場線
- 京都府道29号宇多野嵐山山田線(嵯峨街道)
- 桂川
バス路線[編集]
京都市バス(洛西営業所)と京都バス(嵐山営業所)が乗り入れており、「阪急嵐山駅前」停留所に発着する。
のりばは3か所に設置されているが、路線によって発着地が異なるため、注意を要する。中には、2つののりばを通る路線もある。
- 駅前バスターミナル(駅前BT) - 駅前広場内
- 南行のりば - 嵯峨街道(府道29号線)沿い
- 北行のりば - 同上
京都市バス[編集]
以下は京都市バス時刻表[8]による。
京都バス[編集]
以下は京都バス時刻表[9]による。
- 駅前ターミナルのりば
- 62,66系統:四条河原町・三条京阪行き
- 72,76,快速76系統:京都駅行き
- 62,72,92系統:清滝行き
- 94系統:大覚寺・清滝行き
- 90系統:嵐山・高雄パークウェイ経由 西山高雄行 ※紅葉シーズンのみ運行
- 北行のりば
- 南行のりば
- 63,73,83系統:苔寺・すず虫寺行き
その他[編集]
- 駅名標には、「嵯峨野」という副駅名が表記されている。駅自体は嵯峨野(右京区)と呼ばれる地区には位置しておらず、車内放送などでも特に明言されない。
- 第2回近畿の駅百選に選定されている。
- 当駅は日本全国の駅ナンバリングで最も番号が大きい数字である(98)。
- 阪急の駅では最北端に位置する駅である[10]。
隣の駅[編集]
- 阪急電鉄
- ■嵐山線
- 松尾大社駅 (HK-97) - 嵐山駅 (HK-98)
- 春・秋の行楽シーズンの臨時列車として乗り入れる直通特急も、嵐山線内は各駅に停車する。
脚注[編集]
- ^ 『阪急ステーション』阪急電鉄株式会社コミュニケーション事業部〈阪急ワールド全集 4〉、2001年、128頁。ISBN 4-89485-051-6。
- ^ 【阪急沿線おしらべ係 第24回】嵐山線、線路の隣の余白は何? - 阪急電鉄
- ^ a b c d e 生田誠 『阪急京都線・千里線 街と駅の1世紀』彩流社〈懐かしい沿線写真で訪ねる〉、2013年、4-6・56-57頁頁。ISBN 978-4-7791-1726-8。
- ^ “四季折々の風情、歴史ある文化を反映した、趣ある駅舎・駅前広場へリニューアル! “嵐山の玄関口にふさわしい阪急嵐山駅” に生まれ変わります” (日本語) (PDF) (プレスリリース), 阪急電鉄, (2010年3月25日), オリジナルの2020年12月10日時点におけるアーカイブ。 2020年12月10日閲覧。
- ^ 駅別乗降人員 - 阪急電鉄
- ^ 京都市統計書 第8章 都市施設 07 私鉄市内駅乗降客数(JRを除く) Archived 2014年12月9日, at the Wayback Machine.
- ^ 京都府統計書「鉄道乗車人員」
- ^ 阪急嵐山駅前 - 京都市バス時刻表
- ^ 阪急嵐山駅前 - 京都バス時刻表
- ^ 最東端は京都河原町駅、最南端かつ最西端は管理駅では花隈駅、路線上では新開地駅である。