島田橋

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島田橋
Shimada bridge on oppe-gawa.jpg
基本情報
日本の旗 日本
所在地 埼玉県坂戸市島田 - 東松山市宮鼻
交差物件 越辺川
構造諸元
形式 沈下橋
材料 木材、一部つなぎ用に鋼板使用
全長 約77 m
2.6 m
高さ 約3 m(川の水面から橋まで、河水の平常時)
関連項目
橋の一覧 - 各国の橋 - 橋の形式
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島田橋(しまだばし)は、埼玉県坂戸市島田と同県東松山市宮鼻の間の越辺川に架かる冠水橋である。

概要[編集]

この橋がある所は江戸時代当時は、川越・児玉往還千人同心街道が合流、分岐する所にあった。川越・児玉往還では石井宿(現・坂戸市)と高坂宿(現・東松山市)、千人同心街道では坂戸宿と高坂宿の間にあたる所である。しかし明治時代初期頃まではこの場所に橋は架けられず、島田の渡しといわれた渡し船による連絡であった。

明治初期頃に木製の橋が架けられ[1]、越辺川両岸間の連絡が容易になったが、1920年にここより約600m上流に行った所に高坂橋(現在の国道407号の橋)が架かると、両岸間連絡の主流は高坂橋に取って代わった。この位置関係によって当橋は鋼製コンクリート製に架け替える許可が下りずに木製のままとなっている[1]

増水による流失や木材の腐食などによる劣化で幾度も架け替えや補修が行われ、一例として1958年(昭和33年)の台風22号(狩野川台風)で流失した記録があり、現在の橋は1994年の台風による流失後に架け替えられたものである[1]が、この橋も2014年6月の大雨により流失している[2] [3] [4]。 橋はコンクリート橋や鋼橋で再建のほか廃止も検討されたが、地元自治会長を始め、地元県議や市観光協会の尽力により工費約6800万円かけてほぼ元の形に復旧されることとなり[4]2015年5月28日14時に開通し共用を再開している[5]。 被害状況によっては工事費がかさむため、その都度災害復旧事業として国の補助を受けて復旧し維持している[1]

現行橋は各種通行制限があり、幅員制限は標識にて1.8 mで橋の両入口に進入制限用のポールがあり、重量制限は標識にて1.5 tとなっている。

当橋の構造上における特徴として、ほぼ木製で路面は全面的に板張りになっている。それによりひなびた雰囲気と素朴な姿を長く留めていることや、都心から交通の便がよいことから、テレビや映画のロケーション撮影に度々使用されている[1]。この橋をロケ撮影に使用した作品は以下の通り[6]

橋の周辺[編集]

  • 橋より北の東松山市側は九十九川の向こうの宮鼻の中心集落まで建物があまり無く、水田が広がっているが、南の坂戸市側は橋のたもと近くまで島田の中心集落が展開している。渡し船だった時代の島田では、船や渡航者の世話の仕事などに携わっていた家が多かった。
  • 南側(島田)の方には橋の脇の堤防の下に、地蔵菩薩観音菩薩水神など11基の石仏が祀られている。特に地蔵菩薩は1683年より鎮座しているという古いものである。
  • 株木用水堰 - 島田橋の300 mほど上流にあり、ここから坂戸市の島田、赤尾、石井の水田地帯へ用水を引いている。そのため、この橋の下の河水は平常時にはやや少なめになっている。

風景[編集]

隣の橋[編集]

高坂橋 - 島田橋 - 赤尾落合橋
当橋から約700mほど下流にある赤尾落合橋も木製の冠水橋であった。

脚注[編集]

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  1. ^ a b c d e f 流され 架けられ 木橋綿々 島田橋(埼玉県) - 朝日新聞 マリオン欄 2010年6月29日・asahi.com(朝日新聞) 2010年7月2日
  2. ^ 「龍馬伝」ロケ地の橋、流される 老朽化と大雨で”. Yahoo!ニュース(朝日新聞デジタル) (2014年6月10日). 2014年6月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年6月10日閲覧。
  3. ^ 「龍馬伝」ロケ地の橋、流される 老朽化と大雨で”. 朝日新聞デジタル(朝日新聞社) (2014年6月10日). 2014年6月24日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2014年6月10日閲覧。
  4. ^ a b 映画の木橋、復旧へ 埼玉の有名ロケ地、大雨で流失”. 日本経済新聞 (2014年9月13日). 2015年9月10日閲覧。
  5. ^ 島田橋が開通しました - 坂戸市、2014年6月12日、2015年9月10日閲覧。
  6. ^ 当橋のたもとに立つ看板の内容による。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

座標: 北緯35度59分20.2秒 東経139度24分31.4秒 / 北緯35.988944度 東経139.408722度 / 35.988944; 139.408722