島本久恵

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

島本 久恵(しまもと ひさえ、1893年2月2日 - 1985年6月27日)は、日本の作家・詩人。

人物・来歴[編集]

大阪市生まれ。詩人・河井酔茗に見出され、『婦人之友』記者となり、酔茗と結婚。共同で1930年、雑誌『女性時代』を創刊、1940年より自伝的長編『長流』の刊行を始める。戦後1949年、詩誌『塔影』を創刊、1962年に六千枚の『長流』を完成させ、1967年、『明治の女性たち』で芸術選奨文部大臣賞受賞。墓所は小平霊園

著書[編集]

  • 『鱗片記』(女性時代社, 1933年)
  • 『伸びゆくもの ある六年生の母の手記』(新生堂, 1934年)
  • 『長流』第1-4巻 (女性時代社, 1940年 - 1943年)のちみすず書房
  • 『銀黄の鮎』(詩集、1947年)
  • 『長流』第5-6巻(塔影詩社, 1954年)
  • 『長流』第7-8巻(塔影詩社, 1956年 - 1958年)
  • 『長流』第9-10巻(塔影詩社, 1960年 - 1961年)
  • 『明治の女性たち』(みすず書房, 1966年)
  • 『明治詩人伝』(筑摩書房, 1967年)
  • 江口きちの生涯』(図書新聞社, 1967年)
  • 『母の証言』(みすず書房, 1970年)
  • 『貴族』(筑摩書房, 1973年)
  • 『春昼灯下の記』(筑摩書房, 1974年)
  • 『花と松柏』(筑摩書房, 1976年)
  • 『西廂古秋の記』(筑摩書房, 1977年)
  • 『俚譜薔薇来歌(りふばららいか)』(筑摩書房, 1983年)