岩沼市

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岩沼市
岩沼市旗 岩沼市章
1960年(昭和35年)12月18日制定
日本の旗 日本
地方 東北地方
都道府県 宮城県
市町村コード 04211-1
法人番号 2000020042111 ウィキデータを編集
面積 60.45km2
総人口 43,528[編集]
推計人口、2024年3月1日)
人口密度 720人/km2
隣接自治体 名取市柴田郡柴田町村田町亘理郡亘理町
市の木 クロマツ
市の花 ツツジ
岩沼市役所
市長 佐藤淳一
所在地 989-2480
宮城県岩沼市桜一丁目6番20号
北緯38度06分15秒 東経140度52分13秒 / 北緯38.10428度 東経140.87017度 / 38.10428; 140.87017座標: 北緯38度06分15秒 東経140度52分13秒 / 北緯38.10428度 東経140.87017度 / 38.10428; 140.87017
外部リンク 公式ウェブサイト

岩沼市位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町・村

地図
特記事項 市章は岩沼の「岩」の字を図案化したもの
ウィキプロジェクト

岩沼市(いわぬまし)は、宮城県の南部に位置する太平洋沿岸、阿武隈川河口の北岸にある。1971年(昭和46年)市制施行。

地理[編集]

宮城県の南東部に位置し、太平洋に面する。西側は丘陵地帯であり、東側は平坦な沖積平野である。南側の亘理町との境には阿武隈川が流れる。

  • 山:三方塚(326m)、愛宕山(291m)、猪倉山(245m)、千貫山(191m)
  • 河川:阿武隈川貞山堀、五間堀川、志賀沢川

歴史[編集]

阿武隈川の河口に位置する岩沼は、かつては「武隈(たけくま)」と呼ばれていた。この地はのちに奥州街道陸前浜街道の分岐点の宿場として栄えたことからも分かるように交通の要衝であり、多賀城へ下向する官人のための旅館(武隈館)が置かれ、承和9年(842年)には竹駒神社が勧請されるなど、古くから重要な宿駅であった。

延文6年(1361年)までには泉田氏が岩沼城に入り、ここを拠点とする。泉田氏は、はじめ留守氏、のちに伊達氏の家臣となって同地を支配した。岩沼の呼称は、この城の前面に広がる沼から採られたものと伝えられている。

天正19年(1591年)に泉田重光磐井郡薄衣城に移されてからは、石田宗朝・屋代景頼奥山兼清古内重広らが城主を歴任した。万治3年(1660年)に仙台藩伊達綱村の伯父・田村宗良を藩主とする支藩・岩沼藩が成立すると、岩沼はその城下町となる。天和2年(1682年)に田村氏一関に転封されると、岩沼藩領は仙台藩に復帰して、翌年には再び古内氏が岩沼城主となり、以後明治維新に至るまで岩沼を治めた[1][2]。近代以降も古内氏は岩沼と深いつながりを保ち、町長・市長を輩出している。

人口[編集]

平成27年国勢調査より前回調査からの人口増減をみると、1.11%増の44,678人であり、増減率は県下35市町村中8位。40行政区域中12位。

岩沼市と全国の年齢別人口分布(2005年) 岩沼市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 岩沼市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性

岩沼市(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より


行政[編集]

市長:佐藤淳一 - 2022年6月23日就任。現在1期目

  • 歴代町長
昭和の合併以前
氏名 就任 退任 備考
1 加藤清五郎 1889年(明治22年)4月28日 1891年(明治24年)9月11日
2 平間彌五郎 1891年(明治24年)9月12日 1891年(明治24年)9月15日
3 板橋良克 1891年(明治24年)9月17日 1892年(明治25年)8月2日
4 太田庄七 1892年(明治25年)8月26日 1898年(明治31年)9月13日
5 佐藤富次郎 1898年(明治31年)9月27日 1914年(大正3年)10月8日
6 高橋養吉 1915年(大正4年)1月26日 1916年(大正5年)7月1日
7 - 8 古内省三郎 1916年(大正5年)7月13日 1923年(大正12年)1月26日
9 太田庄七 1923年(大正12年)7月3日 1925年(大正14年)5月1日 再任
10 小野惣助 1925年(大正14年)5月28日 1929年(昭和4年)5月27日
11 平間彌五郎 1929年(昭和4年)6月6日 1931年(昭和6年)12月14日 第2代町長とは別人
12 古内省三郎 1932年(昭和7年)2月2日 1941年(昭和16年)4月20日 再任
13 渡邉豊蔵 1941年(昭和16年)5月3日 1945年(昭和20年)5月2日
14 高橋養吉 1946年(昭和21年)4月19日 1946年(昭和21年)11月21日 第6代町長とは別人
15 岡崎太郎 1947年(昭和22年)4月5日 1955年(昭和30年)3月31日
昭和の合併以後
氏名 就任 退任 備考
1 石垣儀三郎 1955年(昭和30年)5月4日 1959年(昭和34年)4月29日
2 - 5 古内廣直 1959年(昭和34年)4月30日 1971年(昭和46年)10月31日
  • 歴代市長
氏名 就任 退任 備考
1 - 2 古内廣直 1971年(昭和46年)11月1日 1974年(昭和49年)6月6日 町長より留任
3 森喜吉 1974年(昭和49年)6月23日 1978年(昭和53年)6月22日
4 - 6 渡邊健一郎 1978年(昭和53年)6月23日 1990年(平成2年)6月22日
7 - 8 小野光彦 1990年(平成2年)6月23日 1998年(平成10年)6月22日
9 - 12 井口経明 1998年(平成10年)6月23日 2014年(平成26年)6月22日
13 - 14 菊地啓夫 2014年(平成26年)6月23日 2022年(令和4年)6月22日
15 佐藤淳一 2022年(令和4年)6月23日 現職
  • 副市長:鈴木隆夫
  • 宮城県議会議員(岩沼選挙区選出):村上智行(2023年 - 、5期目)
  • 市議会:議員の定数は18名
  • 市民歌:「花とみどりとほほえみと」(1991年10月1日制定)
  • 市のシンボルカラー:緑(主色)・青・白(1992年4月1日制定)

姉妹都市・提携都市[編集]

国内[編集]

国外[編集]

主な学校[編集]

専修学校
高等学校
中学校
小学校
特別支援学校
学校教育以外の施設

郵便[編集]

  • 岩沼郵便局(集配局)
  • 岩沼相の原郵便局
  • 岩沼土ヶ崎郵便局
  • 下野郷郵便局
  • 玉浦郵便局
  • 岩沼桑原郵便局
  • 矢野目簡易郵便局
  • 吹上簡易郵便局
  • 玉浦西簡易郵便局

金融機関[編集]

メディア[編集]

コミュニティFM局[編集]

本社、演奏所はハナトピア岩沼内にある。 送信所は岩沼市庁舎の屋上にあるため、亘理郡亘理町や名取市の一部でも聴取可能。

交通[編集]

岩沼駅の駅舎。
仙台空港の俯瞰。

空港[編集]

仙台空港が市の東部、名取市との境にある。

鉄道路線[編集]

東北新幹線白石蔵王駅 - 仙台駅間の3キロメートル弱にわたって岩沼市西部を通過しているが、殆どがトンネル区間である。

バス[編集]

岩沼駅・岩沼市民会館と、グリーンピア岩沼や仙台空港などの市周辺部を結ぶ路線を運行。運賃は全線均一200円。小・中学生および70歳以上は100円。

道路[編集]

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事[編集]

竹駒神社の唐門。

祭り・イベント[編集]

  • 竹駒神社 初詣・どんと祭(裸参り)
  • 竹駒神社 初午大祭
  • 竹駒神社 秋季大祭
  • 金蛇水神社 花まつり(牡丹まつり)
  • 岩沼市民夏まつり
  • お稲荷さん通りまつり
  • よぃ市
  • ほろ酔いウォークラリー in いわぬま
  • ハナトピア岩沼 春恋まつり
  • ハナトピア岩沼 収穫祭
  • いわぬまエアポートマラソン
  • 岩沼 Light Up Dream
  • 岩沼冬花火
  • 海上保安庁仙台航空基地一般公開

総合体育館(ビッグアリーナ)・陸上競技場などを活用し、各種スポーツ大会の誘致に力を入れている。

名産物[編集]

出身有名人[編集]

その他[編集]

脚注[編集]

注釈

出典

参考文献[編集]

  • 『岩沼市史』(宮城県岩沼市、1984)

関連項目[編集]

外部リンク[編集]