岩村秀

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岩村 秀
生誕 (1934-12-17) 1934年12月17日(82歳)
国籍 日本の旗 日本
研究分野 有機化学
出身校 東京大学
主な業績 有機磁性体
分子機械
主な受賞歴 本文参照
プロジェクト:人物伝

岩村 秀(いわむら ひいず、1934年12月17日 - )は、日本化学者理学博士東京大学)。分子科学研究所名誉教授東京大学名誉教授九州大学名誉教授日本大学大学理工学部客員教授。専門は、有機化学。有機磁性体の開発[1]や、分子機械の先駆的な研究[2]などで知られる。

学歴[編集]

職歴[編集]

主な受賞歴[編集]

  • 1963年 日本化学会進歩賞 「水酸基とπ電子の分子内相互作用の研究」について
  • 1987年 シカゴ大学 Julia & Edward Lee Lectureship
  • 1992年 日本化学会学会賞「新しいπ電子系の分子設計と構築による構造有機化学の新展開」
  • 1996年 紫綬褒章
  • 1998年 藤原賞「有機フリーラジカルの集積・組織化による分子性磁性体の構築の研究」について
  • 2001年 ポーランド化学会マリア・スクウォドフスカ=キュリー・メダル
  • 2003年 日本学士院賞
  • 2010年春 瑞宝中綬章

業績・論文・著書[編集]

  1. ^ 有機磁性体の研究:1984年に、多数の2p不対電子をもつ炭化水素ポリカルベンを各種合成し、その常磁性磁気モーメントが3d電子5個をもつFe(Ⅲ)塩及び4f電子を7個持つGd(Ⅲ)塩を凌駕し得ることを実証した。またラジカルを配位子とする磁性金属イオンの3次元錯体ポリマーが転移温度47Kのフェロ磁性体となることを示した。これら錯体の中には、光照射で磁性を制御することができるものもある。
    H. Iwamura, “What role has organic chemistry played in the development of molecule-based magnets?”, Polyhedron 66 (2013) 3–14.
    H. Iwamura, “High-spin organic molecules and spin alignment in organic molecular assemblies”, Adv. Phys. Org. Chem. 26 (1990) 179-253.
  2. ^ 分子歯車の研究: 傘歯車の形をした有機分子を設計合成し、歯車が噛み合った分子内運動が溶液中では迅速に起こっており、しかも噛み合わせがミスを起こさないことを様々な実験で証明し、分子機械の先鞭をつけた。
    H. Iwamura and K. Mislow, “Stereochemical Consequences of Dynamic Gearing”, Acc. Chem. Res., 21 (1988) 175-182.
  3. ^ 博士論文書誌データベース
岩村 秀、野依良治、中井 武、北川勳 編、「大学院 有機化学(上、中,下)」、講談社1988年、 ISBN:978-4-06-153302-8,978-4-06- 153303-5、978-4-06-153304-2.

脚注[編集]


外部リンク[編集]