岡本佳男

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岡本 佳男(おかもと よしお、昭和16年(1941年1月10日 - )は高分子化学者。名古屋大学名誉教授、特別招聘教授、ハルビン工程大学特聘教授。

世界に先駆けて不斉重合によって、選択的に高分子一方方向らせん型に合成したことで知られる[1][2]。また、らせん高分子を使用した鏡像異性体を分離する高速液体クロマトグラフィー用の光学分割カラム充填剤を開発し、その成果は医療や高分子研究に利用されている[3]

業績[編集]

A:右巻らせん B:左巻らせん、AとBは互いに鏡像異性体の関係

1979年、世界初のらせん高分子の合成に成功した[2][4][5]。その最初の例は、かさ高い側鎖を持つメタクリル酸エステル類(TrMA, PDSMA等)を重合させて、完全に一方向の安定ならせん構造を持つ高分子を合成した。開始剤として、ブチルリチウムスパルテインとの錯体を用いている[5]

ラジカル重合における立体規則性の発現についても独創的な研究を行っている。

1981年、キラル化合物の研究、医薬品の開発・製造に不可欠なツールである光学分割カラムを開発した[3][5][6]

略歴[編集]

受賞・叙勲歴[編集]

  • 1982年 高分子学会賞
  • 1987年 繊維学会賞(技術)
  • 1991年 日本化学会技術賞
  • 1996年 芸術のための科学賞(ダ・ヴィンチ賞
  • 1999年 日本化学会賞
  • 1999年 Molecular Chirality Award
  • 2001年 キラリティーメダル
  • 2002年 紫綬褒章(春)
  • 2005年 藤原賞
  • 2007年 トムソン・リサーチフロント賞2007
  • 2009年 高分子科学功績賞
  • 2010年 有機合成化学協会高砂香料国際賞「野依賞
  • 2011年 Charles G. Overberger International Award (ミシガン大学、ACS)
  • 2014年 日本学士院賞[1][2]
  • 2019年 日本国際賞

出典[編集]

外部リンク[編集]