山越富夫

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山越 富夫
生誕 (1947-03-30) 1947年3月30日(70歳)
日本の旗 日本東京都
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
研究分野 物理学
研究機関 テキサス大学
東京大学生産技術研究所
京都大学基礎物理学研究所
出身校 東京理科大学
主な受賞歴 ソルベー会議特別記念賞
ピョートル大帝
プロジェクト:人物伝

山越 富夫(やまこし とみお、米国名:トミオ・ヤマコシ・ペトロスキーTomio Yamakoshi Petrosky1947年3月30日 - )は、アメリカ合衆国の物理学者。父はアメリカ人、母は日本人である。東京都立国立高等学校東京理科大学卒業。専門は、非平衡統計物理学、時間の向きの対称性の破れ、複雑系、カオス、量子論及び古典力学の基礎論、ナノ物性、天体力学。1979年東京理科大学理学研究科で博士号取得後、イリヤ・プリゴジンに師事。プリゴジンが2003年に死去するまで、本人の論文のみならず、プリゴジンとの共著論文も多く出している。

日本では、核融合科学研究所、東京大学生産技術研究所、京都大学基礎物理学研究所、大阪府立大学大学院など多くの研究機関で客員教授と特任教授を歴任している。さらに、専門研究のみならず、文部科学省大学院教育改革支援プログラムに基づいた大学院のアドバイザリーボードのメンバー[1]や、市民公開講座[2]、高校生向けの科学の講演会[3][4][5][6][7]などを通して科学の啓蒙活動をしている。また茨城県立水戸第二高等学校の女子高校生たちによる研究成果(ベロウソフ・ジャボチンスキー反応(BZ反応)と呼ばれる化学振動が一旦止って5~20時間後に蘇って来る現象の発見)[8]を化学専門雑誌に投稿するにあたっての指導など[9][10][11][12]、後進の育成にも寄与している。山越の住むアメリカ、テキサスの州都オースチンの日本人社会人会では、自然科学のみならず様々な分野に渡る社会人会講演会を主催している。

略歴[編集]

  • 1970年 東京理科大学理学部第一部物理学科卒業
  • 1979年 同大大学院理学研究科博士課程修了
  • 1980年 Research Engineering-Science Associate, Ilya Prigogine Center for Studies in Statistical Mechanics and Complex Systems,The University of Texas at Austin
  • 1988年 Research Scientist, Ilya Prigogine Center for Studies in Statistical Mechanics and Complex Systems,The University of Texas at Austin
  • 1992年 Senior Research Scientist, Center for Complex Quantum Systems (also known as Ilya Prigogine Center for Studies in Statistical Mechanics and Complex Systems),The University of Texas at Austin
  • 現在に至る

その間:

受賞歴[編集]

  • "Le Prix Georges Vanderlinden" de la 16e péropde quadriennale, 1987-1991, from Académie Royale, des Sciences, des Lettres & des Beaux-Arts de Belgique, 1991
  • "Métropole Award," a special award of 100 years anniversary of Métropole at the International Solvay Conference, presented at the XXth International Sovlay Conference on Chemistry, Brussels, Belgium, 1995

(物理および化学ソルベー国際会議メトロポール100周年特別記念賞、1995年)

  • “Peter the Great” Gold Medal presented by the Russian Academy of the Natural Sciences, 2000

(ピョートル大帝金賞、2000年)

主な著書[編集]

  • "The Liouville Space Extension of Quantum Mechanics," T. Petrosky and I. Prigogine, Advances in Chemical Physics, Volume 99, (John Wiley and Sons, 1997)
  • 『複雑さへの関心:複雑系と時間の矢−決定論的世界観を対岸に見て』、(共立出版、<複雑系叢書7>、 2006年 ISBN 4-320-03451-1

主な所属学会[編集]

  • American Physic Society
  • European Academy of Arts, Sciences and Humanities, Paris, France

脚注・参考文献[編集]

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  1. ^ 大阪府立大学大学院GPプログラム(Hetero):[1]
  2. ^ 大阪府立大学公開講座「日本と西洋の文化の違いから眺めた物質、生命、人間」:[2]
  3. ^ 神奈川県立多摩高等学校での講演(2006年(平成18年)10月27日 東京新聞):[3]
  4. ^ 第8回高校化学グランドコンテストでの特別講演動画:[4]
  5. ^ 第8回高校化学グランドコンテストの資料:[5]
  6. ^ 茨城県立水戸第二高等学校での講演(2011年(平成23年)12月7日)
  7. ^ 大阪府立大学での講演(2012年(平成24年)9月29日):[6]
  8. ^ 物性研究・電子版 Vol.2, No.1,021101 (2013年2月号)
  9. ^ 部活リケジョ、「化学」大発見、米誌に掲載へ - 読売新聞 2011年11月17日
  10. ^ ScienceNews 女子高校生の研究 米科学専門誌に掲載 - 科学技術振興機構(JST)
  11. ^ Onuma H, Okubo A, Yokokawa M, Endo M, Kurihashi A, Sawahata H (2011). “Rebirth of a Dead Belousov-Zhabotinsky Oscillator”. J. Phys. Chem. A [Epub ahead of print]. doi:10.1021/jp200103s. PMID 21999912. 
  12. ^ ロレアル=ユネスコ女性科学者 日本奨励賞-特別賞(2012年(平成24年)7月4日:[7]

外部リンク[編集]