山梨俊夫

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山梨 俊夫(やまなし としお、1948年4月1日[1] - )は、日本の美術史家、国立国際美術館館長[1]。日本とフランスの近現代美術を主な専門領域とし、数多くの展覧会企画を担当する[2]

神奈川県横浜市生まれ[1]。1972年東京大学文学部美学美術史学科卒業[1]。1976年神奈川県立近代美術館学芸課勤務[1]、1992年同館学芸課長、2002年副館長、2004年館長[1]。定年後も非常勤館長として勤務[1]。2011年国立国際美術館館長[1]。2013年全国美術館会議副会長[1]。2017年『風景画考』で平成28年度芸術選奨文部科学大臣賞受賞[3]

著書[編集]

  • 『風の絵』スカイドア 1994
  • 『絵画を読み解く10のキーワード』小学館 1996
  • 『現代絵画入門 二十世紀美術をどう読み解くか』中公新書 1999
  • 『描かれた歴史 日本近代と「歴史画」の磁場』ブリュッケ 2005
  • 『風景画考 世界への交感と侵犯』全3巻 ブリュッケ 2016
  • 『絵画の身振り 定本』ブリュッケ 2018、旧版1990
  • 『絵画逍遥』水声社 2020
  • 『現代美術の誕生と変容』水声社 2022
  • 『美術の愉しみ方 「好きを見つける」から「判る判らない」まで』カラー版中公新書 2023

編共著・監修[編集]

翻訳[編集]

  • ピエール・クールティヨン『印象派』美術出版社・世界の巨匠シリーズ 1979
  • レイモンド・コグニアット『ブラック』美術出版社・世界の巨匠シリーズ 1980
  • モーリス・セリュラス『ベラスケス雪山行二共訳 美術出版社・世界の巨匠シリーズ 1982、新版1994
  • コンスタンス・ノベール=ライザー『セザンヌ』 岩波書店・岩波世界の巨匠 1993
  • コベール・アダッド『マグリット長門佐季共訳 岩波書店・岩波世界の巨匠 1996
  • ポール・セザンヌ画・文『セザンヌ絶対の探求者』編・訳 二玄社 1997
  • 『美の20世紀』監訳 二玄社 2006-08。全16巻

論文[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i 山梨 俊夫(やまなし としお)氏”. 愛知県. 2022年3月閲覧。
  2. ^ 『風景画考』著者紹介
  3. ^ 平成28年度(第67回)芸術選奨受賞者一覧”. 文化庁. 2022年3月閲覧。

外部リンク[編集]