山根明

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山根 明
生誕 (1939-10-12) 1939年10月12日(79歳)
大阪府堺市
国籍 日本の旗 日本[1]
著名な実績 日本ボクシング連盟会長
受賞 2012年アジア連盟最優秀会長賞[2]

山根 明(やまね あきら、1939年10月12日 - )は、日本のボクシング指導者。YouTuber。2011年から日本ボクシング連盟会長を務め、2012年には終身会長となったが、2018年に辞任した[3][4][5]

人物・来歴[編集]

週刊ポストによる本人へのインタビューでは、堺市で生まれ、5歳で母親の故郷の釜山市に渡った後、10歳で密入国して日本に渡った[6]初体験は13歳[7]。27歳まで無国籍者であったという[6]

1980年4月、日本国籍を取得[1]

「アマチュアボクシング不毛の地」といわれた奈良県を「ボクシング王国」とよばれるまでに引き上げ、同県出身の辻本和正などの五輪代表選手を育成した[2]大阪商業大学ボクシング部ヘッドコーチ大阪経済大学ボクシング部監督2000年シドニーオリンピックの日本選手団ボクシング競技監督を歴任した[2]

1991年日本ボクシング連盟理事[8]1995年-2002年世界アマチュアボクシング連盟常務理事[9][10]2010年日本ボクシング連盟副会長[9][10]を経て、2011年2月、会長に就任[3]2012年10月、理事会全員一致で「終身会長」となった[2][3]。2013年には村田諒太のプロ転向に際し、転向には連盟の承認を必要とすることや、所属することになるジムに移籍金を連盟に支払わせるルールを明確化させ、物議を醸した[3]

学校法人日本大学第12代理事長田中英壽と親交があり、2011年頃から日本大学櫻門ボクシング会常任顧問[11]を務め、2018年4月日本大学客員教授に就任した[12]

夕刊フジの取材で暴力団の元組長に約58年前に「俺の舎弟や」と言われて親交を続けたことを認めた[13]

辞任[編集]

2018年6月19日、都道府県連盟有志による「日本ボクシングを再興する会」が、山根に対する「退会要求書」への賛同を募っていることが明らかとなった [14]7月27日、都道府県連盟関係者・大学ボクシング部や全国高等学校体育連盟の関係者・元オリンピック代表選手など333人から告発を受け、「アスリート助成金の不正流用の教唆および隠蔽」「試合用グローブ等の不透明な独占販売」「公式試合における組織的な審判不正」「山根会長の暴行疑惑」など13項目を指摘した告発状が日本オリンピック委員会日本スポーツ協会文部科学省スポーツ庁日本スポーツ振興センターなどに送付された[15][16]。この中には「奈良判定」と呼ばれる奈良県出身者に有利になる、不正なジャッジがあり[17]、試合に介入した疑惑も取り沙汰された[3]7月30日、ボクシング連盟は公式ウェブサイトに「事実と異なる部分が多くある」などとする反論文を掲載した[18]

しかしこの反論でも事態は沈静化せず、地方ボクシング連盟支部からも辞任を求める声が上がった[3]

2018年8月8日、日本ボクシング連盟の会長および理事を辞任することを表明し[5]、8月15日には同連盟傘下の関西ボクシング連盟と奈良県ボクシング連盟の役職からも退くことを表明した[5]。山根は疑惑について認めていない[19]。「日本ボクシングを再興する会」は、同日山根除名と全理事解任を要求した[19]。「奈良判定」はこの年のユーキャン新語・流行語大賞の最終候補30の一つにノミネートされ、山根は不快感を示している[17]。最終的にはトップテンのひとつに入選している。

2018年12月15日、日本ボクシング連盟は、山根および息子の山根昌守元理事などを除名処分とする方針を決め、2019年2月の総会で正式に承認された。[20]

2018年末以降はテレビのバラエティ番組に多数出演している[21]

2019年2月10日、日本ボクシング連盟は、都内の総会で、審判の不正や助成金の流用などの問題で山根明ら当時の幹部三人を除名すると正式に決定。これで山根は各都道府県連盟にも復帰できなくなり、事実上の永久追放が確定した。[22]

執筆[編集]

連載[編集]

  • 山根明元会長のノックアウト人生相談(「週刊大衆」2018年11月19日号[23]‐)

受賞[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b 昭和55年法務省告示第164号
    官報昭和55年4月23日 本紙第15976号
  2. ^ a b c d 日本アマチュアボクシング連盟の意思決定”. 東京スポーツ. 東京スポーツ新聞社 (2013年2月4日). 2018年8月4日閲覧。
  3. ^ a b c d e f アマチュアで異例「終身会長」 村田選手らが辞任求める”. 朝日新聞. 朝日新聞社 (2018年8月2日). 2018年8月3日閲覧。
  4. ^ 【一般社団法人 日本ボクシング連盟歴代会長】※旧:社団法人 日本アマチュアボクシング連盟(大正15年7月14日~平成25年3月)”. 一般社団法人日本ボクシング連盟. 2018年8月4日閲覧。
  5. ^ a b c “日本ボクシング連盟会長辞任の山根氏、関西、奈良県連盟の役員も辞任”. 産経ニュース. (2018年8月15日). https://www.sankei.com/west/news/180815/wst1808150060-n1.html 2018年9月8日閲覧。 
  6. ^ a b ボクシング・山根明元会長「これからは芸能人として生きる」”. 週刊ポスト. 小学館 (2018年12月31日). 2019年1月6日閲覧。
  7. ^ “山根前会長が「男」になった瞬間は? ビートたけしの3分番組が攻めすぎてる”. J-CASTニュース. ジェイ・キャスト. (2018年11月14日). https://www.j-cast.com/2018/11/14343750.html?p=all 2018年11月15日閲覧。 
  8. ^ ボクシング 会長、組長と交友 19年前、連盟理事時代”. 毎日新聞. 毎日新聞社 (2018年8月3日). 2018年8月3日閲覧。
  9. ^ a b 社団法人日本ボクシング連盟会長山根明氏の経歴及び祝賀会式次第について(お知らせ)”. 一般社団法人日本ボクシング連盟 (2011年12月3日). 2018年8月3日閲覧。
  10. ^ a b 1 添付ファイル ① 山根明会長の人間像 - ウェイバックマシン(2018年8月3日アーカイブ分)
  11. ^ 日本大学櫻門ボクシング会常任顧問 山根 明 氏の日本連盟会長就任祝賀会の開催について(報告)”. 日本大学ボクシング部ブログ. 日本大学櫻門ボクシング会 (2011年12月4日). 2018年8月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年9月8日閲覧。
  12. ^ ボクシングの山根会長を上座に招き、日大の田中理事長がゴマをすった理由とは?【動画独占入手】”. 週刊朝日. 朝日新聞出版 (2018年8月2日). 2018年8月4日閲覧。
  13. ^ “山根明会長、夕刊フジ取材に“マル暴”交際認めた「元組長との付き合いは58年」 韓国、家族、村田問題を赤裸々に語る” (日本語). zakzak. https://www.zakzak.co.jp/spo/news/180806/spo1808060006-n1.html 2018年8月6日閲覧。 
  14. ^ アマボクシング界に内紛 判定操作やパワハラなど…山根会長に「退会」要求へ”. デイリースポーツ (2018年8月10日). 2018年8月10日閲覧。
  15. ^ アマボクシング界で関係者300人が日本連盟を告発 助成金の不正流用も”. デイリースポーツ (2018年7月29日). 2018年8月10日閲覧。
  16. ^ ボクシング連盟の不正告発=助成金不正利用などで”. 時事通信 (2018年7月29日). 2018年8月10日閲覧。
  17. ^ a b 山根明氏、流行語大賞に奈良判定ノミネートで「気分悪くなった」”. サンケイスポーツ. サンケイスポーツ (2018年11月11日). 2019年1月6日閲覧。
  18. ^ ボクシング連盟が反論 告発状「事実と異なる部分ある」”. 朝日新聞 (2018年7月31日). 2018年8月10日閲覧。
  19. ^ a b ボクシング連盟、山根会長辞任 告発側は除名要求”. 日本経済新聞 (2018年8月8日). 2018年8月10日閲覧。
  20. ^ 事実上の永久追放へ…ボクシング連盟、山根前会長除名案を承認 2月に正式に決議”. サンケイスポーツ (2018-12-186). 2019年1月6日閲覧。
  21. ^ ボクシング「男・山根」の快進撃がバラエティ番組で続く理由 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)」- 2019.1.5 11:30配信、ラリー遠田執筆
  22. ^ 山根前会長ら3人の除名を正式決定 日本ボクシング連盟 |NHK NEWS WEB」- 2019.2.10 17:56]
  23. ^ 山根明前会長の「KO人生相談」が『週刊大衆』でスタート「考え事ばかりしたら、オトコは仕舞い」”. 日刊大衆. 2018年12月30日閲覧。