山形和美

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山形 和美(やまがた かずみ、男性、1934年3月 - )は、日本の文学研究者。専門は、近代イギリス文学、日本・欧米比較文学及び文学理論、日本近代キリスト教文学。

経歴[編集]

1957年西南学院大学文学部卒業、1959年東京教育大学大学院文学研究科(英文学専攻)修士課程修了、博士課程中途退学。1959年西南学院大学短期大学部助手、1960年同大学文学部専任講師、1963年専修大学法学部専任講師、1967年助教授、教授、1973年フェリス女学院大学文学部助教授、教授、1979年筑波大学現代語・現代文化学系教授、文芸言語研究科教授、1997年定年退官、名誉教授、清泉女子大学文学部教授。のち恵泉女学園大学人文学部教授、鶴見大学文学部教授、聖学院大学アメリカ・ヨーロッパ文化学研究科教授。1994年「グレアム・グリーンの文学世界 -異国からの旅人」で筑波大学文学博士。文部省の在外研修制度により1984年から1年間イギリスのケンブリッジ大学ウルフソン・コレッジに在籍し研究に従事した。オリンピア学士院会員(ヴィチェンツァ、イタリア、1976-現在)、日本英文学会理事、日本キリスト教文学会を創設し、会長、日本T・S・エリオット協会役員を務め、現在、日本C・S・ルイス協会、日本グレアム・グリーン協会会長。2013年秋、瑞宝中綬章受勲。 娘はフルート奏者の山形由美[1]

著書[編集]

  • 『山形和美全集』全14巻(2008.10,彩流社)オンデマンド版 
    日本キリスト教文学会特別賞受賞(2009.5)
    《山形和美全集》各巻標題
    • 第1卷『岩のつぶやき』
    • 第2-3卷『T・S・エリオット』
    • 第4-6卷『グレアム・グリーン』
    • 第7卷『シルキン』と『チェスタトン』
    • 第8-9卷『C・S・ルイス』
    • 第10卷『現代批評の況位』
    • 第11卷『文学の衰退と再生』
    • 第12卷『現代日本文学』
    • 第13卷『文学―その内と外』
    • 第14卷『講演集』
  • 『岩のつぶやき-現代キリスト教徒文学論』(1973.12 笠間書院)
  • 『G・グリーン―呪縛と幻視』(1977.10 冬樹社)
  • 『現代文学の軌跡―想像力と変容』(1980.1 中教出版)
  • 『開かれた言葉-文学空間の亀裂』(1992.4 彩流社)
  • 『グレアム・グリーンの文学世界―異国からの旅人』 (1993.12 研究社出版)
  • 『日本文学の形相ーロゴスとポイエマ』(1994.3 彩流社)
  • 『言語空間の崇高性―ロゴスへの意志』(1999. 8 彩流社)
  • 『G・ K・チェスタトン』(2000.12 清水書院)
  • 『文学の境界域-情と知の対峙』(2002.2 彩流社)
  • 『メドゥーサからムーサへ 文学批評の布置』(2004.3 彩流社)
  • 『グレアム・グリーン入門 特異な人間性と迫力に満ちた文学世界』(2010.12 彩流社)

共編著[編集]

  • 小説の語り 岡本靖正,岩元巌共編 朝日出版社 1974
  • 小説の時間 岩元巌,岡本靖正共編 朝日出版社 1975
  • 小説の空間 岡本靖正, 岩元巌共編 朝日出版社 1976
  • 『C・S・ルイスの世界』(1983.12 こびあん書房)
  • 『英語名句事典』(1986.9)大修館書店
  • 『G・K・チェスタトンの世界』[改訂版](1986.9,研究社出版)
  • 『新しきミューズ―キリスト教文学の可能性』(1987.5 新教出版社)
  • 『C・S・ルイス「ナルニア国年代記」読本』竹野一雄共編(1988.9 国研出版)
  • 『昭和文学60場面集 ―小説空間を読む―居住編』鈴村和成共編著 (1990.3 中教出版)
  • 『聖なるものと想像力』上下巻 (1994.3 彩流社)
  • 『キリスト教文学事典』(1994.7 教文館)
  • 『愛のモチーフ―イギリス文学の風景』(1995.12 彩流社)
  • 『差異と同一化―ポストコロニアル文学試論集』(1997.3 研究社出版)
  • 遠藤周作―その文学世界』(1997.12 国研出版)
  • 夏目漱石事典』平岡敏夫,影山恒男共編 (2000.2,勉誠出版)
  • 『キリスト教辞典(2002.6 岩波書店)
  • 『グレアム・グリーン文学事典』(2004.9 彩流社)
    第4回日本キリスト教文学会賞[研究・評論部門]受賞(2005,5)

翻訳[編集]

  • 随筆選 G・K・チェスタトン 評論社 1967.4
  • C・S・ルイス『新しい文芸批評の方法』(1969.6, 評論社)
  • 共 S・ハイマン『T・S・エリオット』(1974.2,大修館書店)
  • フランク・カーモード 『秘義の発生―物語解釈をめぐって』(1982.4,ヨルダン社)
  • G・K・チェスタトン『色とりどりの国』尾崎安共訳 (1987. 7 教文館)
  • ハンデルマン『誰がモーセを殺したか―現代文学理論におけるラビ的解釈の出現 (1987.10,法政大学出版局)
    第25回日本翻訳文化賞受賞
  • M・I・フィンレー『古代ギリシア人』(1989.3 法政大学出版局)
  • L・ライケン『聖書の文学』監訳(1990.7, すぐ書房)
  • ハロルド・ブルーム『聖なる真理の破壊―旧約から現代にいたる文学と信』(1990.11,法政大学出版局)
  • エドワード・サイード『始まりの現象―意図と方法』小林昌夫共訳(1992.2, 法政大学出版)
  • 監 E・シャルガフ『重大なる疑問―懐疑的省察録』(1992.7, 法政大学出版局)
  • 共 R・オールター『読みの快楽』(1994.10, 法政大学出版局)
  • オウピー他『英語迷信・俗信事典』監訳(1994.7, 大修館書店)
  • マイケル・ヘイスティングズ『トム&ヴィヴ―詩人の妻』(1995.4, 彩流社)
  • サイード『世界・テキスト・批評家』(1995.7,法政大学出版局)
  • マシュー・ヘンリー『ヨブ記』I(1995.12,すぐ書房)
  • テリー・イーグルトン『理論の意味作用』(1997.9,法政大学出版局)
  • C.S.ルイス著作集 第4巻 すぐ書房 1997.2.
  • ポール・ド・マン『ロマン主義のレトリック』岩坪友子共訳(1998.3, 法政大学出版局)
  • マイクル・シェルデン『グレアム・グリーン伝―内なる人間』上下(1998.9,早川書房)
  • W・フーパー『C・S・ルイス文学案内事典』監訳、小野功生ほか訳(1998.9, 彩流社)
  • 『キリスト教名句名言事典』小塩節,濱崎史朗共編訳 (1998.1, 教文館)
  • A・D・ナトール『ニュー・ミメーシス―シェイクスピアと現実描写』山下孝子共訳(1999.9,法政大学出版局)
  • ノースロップ・フライ『力に満ちた言葉』(2001.7, 法政大学出版局)
    第1回日本キリスト教文学会賞[翻訳部門]受賞(2002,5)
  • S・マークス『シェイクスピアと聖書』(2001.9, 日本基督教団出版局)
  • C・S・ルイス『廃棄された宇宙像―中世・ルネッサンスへのプロレゴーメナ』監訳 小野功生,永田康昭訳(2003.4,八坂書房)
  • 象徴主義の文学運動 完訳 アーサー・シモンズ 2006.3 平凡社ライブラリー
  • クレイグ・レイン『T・S・エリオット』(2008.5.25, 彩流社)
  • T. R. ライト『神学と文学』(2009.7,聖学院大学出版会)
  • レーモ・スキアーヴォ『オリンピア劇場への誘い』(2010.アカデミア・オリンピカ、ヴィチェンツァ、イタリア)
  • ウィリアム・キャッシュ『グレアム・グリーンと第三の女』(2010.4 彩流社)
  • マリア・クロス 現代カトリック系作家の想像力作用のパターン ドナト・オドンネル 彩流社 2011.12
  • 『なぜ書くか−−エリザベス・ボウエン/グレアム・グリーン/V・S・プリチェットの往復書簡集−−』(2012.12, 彩流社)

[編集]

  1. ^ 林望『イギリスは愉快だ』(平凡社、1991)158p