山川和大

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山川 和大
兵庫ブレイバーズ #30
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 兵庫県神戸市
生年月日 (1995-01-04) 1995年1月4日(27歳)
身長
体重
166 cm
74 kg
選手情報
投球・打席 右投左打
ポジション 投手内野手
プロ入り NPB / 2016年 育成選手ドラフト3位
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

山川 和大(やまかわ ともひろ、1995年1月4日 - )は、兵庫県神戸市出身のプロ野球選手投手内野手)。NPB時代は育成選手だった。右投左打。

経歴[編集]

高校時代まで[編集]

神戸市立有野北中時代は、学校の軟式野球部に所属し主に「2番・遊撃手」としてプレー[1]

中学卒業後は県内の私立学校へ進む目標で、その高校に入学後に兄の雄大が出場していた甲子園を目指すつもりであった[注 1]が、受験に失敗したため、在学中に留学できる点に魅かれた芦屋学園高に進学する[1]。しかし、当時の芦屋学園高には硬式野球部がなく部を立ち上げようとしたこともあったが上手くいかずに、軟式野球部に入部する[1]。入部してすぐに打撃投手を務めたことがきっかけで投手に転向。肩は強いが身長が低く、投手として際立つものがなかったことからアンダースローにフォーム変更するが、三振を取らないと勝てないと思い1年次の冬に再びオーバースローにフォームを戻した[1]。それから積極的にトレーニングを積み球速が急激にアップするも、3年次の夏は県大会初戦で敗退した[4]

大学・独立リーグ時代[編集]

高校卒業後の進路を考えていた際に、自身の高校と芦屋大学を運営する学校法人芦屋学園と、関西独立リーグ(初代)兵庫ブルーサンダーズが提携し、芦屋大学の学生をブルーサンダーズの二軍として指導する体制がつくられていたことを知り、芦屋大学へ進学すると同時に兵庫ブルーサンダーズへ入団した[4]

入団1年目の2013年は、自身も投手としては無理と考えていたため主に内野手として出場していたが[4]、当時の投手コーチであった池内豊の助言から投手としても練習を再開した[5]

2014年、チームが関西独立リーグを脱退し新たにBASEBALL FIRST LEAGUEを立ち上げそちらに加盟。そのBFL選抜の代表入りを果たし、オリックス・バファローズ二軍との交流戦において、投手として出場した。しかし、大差がついた試合終盤で、さらに満塁本塁打も打たれるなど散々な結果に終わったが、球速が146km/hを計測したため投手専任となった[5]。同年のプロ野球ドラフト会議で指名候補に名前が上がるも、独立リーグの立場よりも学生の立場が優先とされ指名対象外となった[6]

3年目の2015年には、リーグで最優秀防御率、4年目の2016年は最優秀防御率と最多奪三振のタイトルを獲得。また、球速も最速152km/hを記録した[7]

2016年10月20日、プロ野球ドラフト会議読売ジャイアンツから育成選手ドラフト3位指名を受け[8]、入団。背番号は003

チームメイトの向谷拓巳東北楽天ゴールデンイーグルスから育成3位指名を受け、山川と向谷はBFL及び兵庫ブルーサンダーズとして初のドラフト指名によるNPB入団選手となった。これを記念して山川が兵庫で着用した背番号17は、12月28日にチームの永久欠番に指定された[9]

巨人時代[編集]

2017年2018年はともに二軍公式戦には登板できず、2019年に初めて二軍公式戦に登板。21試合に登板し、32回1/3を投げ、2勝1敗1セーブ、28奪三振、防御率3.34の成績を残した[10]。しかし、支配下登録までは至らず、育成選手として所属後3年が経過したことから規約に則り、同年10月1日に自由契約が通告された。山川本人は戦力外通告を覚悟していたが、球団はもう1年育成選手として見る意向で再契約を結んだ[11]

2020年は、二軍公式戦17試合に登板し、39回1/2を投げ、5勝2敗、37奪三振、防御率2.50の成績を残し[12]イースタン・リーグ最多勝のタイトルを獲得[13]。主に中継ぎとして活躍し、急遽先発投手が降板しての出番でも安定した投球を見せた[14]。11月8日より開幕のみやざきフェニックス・リーグにも参加した[15]。11月30日に規約に則り自由契約選手として公示されたが[16]、12月8日に育成選手として再契約した[17]

2021年は、現役時代にアンダースローだった会田有志コーチ指導のもと、腕を下げた新たな投球フォームに挑戦[18]。しかし、二軍公式戦に登板できず、三軍戦でも20試合に登板して防御率6.12といった成績に終わり[19]、10月4日に戦力外通告を受けた[20]

2022年1月8日、2020年・2021年シーズンに引退セレモニーなどを行えなかった選手らが出場する特別試合「PERSOL THE LAST GAME 2021」(メットライフドーム)に参加[21]。山川は本職の投手としてではなく、ウエストチームの「3番・遊撃手」で先発出場し、2点ランニング本塁打を含む、4打数2安打を記録。途中から投手としても登板したが、こちらは二死しか取れずに6失点を喫した。今後については未定としながらも、現役続行も視野に入れていることを話した[22]

兵庫復帰[編集]

2022年3月4日、かつて所属していた兵庫ブレイバーズ[注 2]への入団が発表された[23]。背番号は前回所属時の17(永久欠番)ではなく、30となる[23]。また、ポジションは「内野手・投手」となっている[23]。5月12日、関西独立リーグと巨人三軍の交流戦が行われ、山川と同じく元巨人の折下光輝工宜村上海斗とともに、内野手として選抜メンバーに入った[24]。試合には8番・指名打者として出場し、内野安打を1本記録した[25]

人物・プレースタイル[編集]

166cmと小柄だが、全身を使ったフォームから繰り出す最速152km/hのストレートと縦のスライダーを軸とした投球スタイル[6][26]。2020年の春季キャンプの紅白戦では、当時二軍投手コーチの杉内俊哉のアドバイスを受け、走者が居なくてもセットポジションで投げたり、足を上げたり、上げなかったりなどして打者のタイミングを崩す「1人時間差投法」を披露した[27]

50m走を5秒7で走るなど身体能力が高い[5]

父はバレーボール、母はバスケットボールの競技経験を持つ。父は小学校で校長を務めており、自身も大学4年次に教育実習を行ない教員免許を取得している。セカンドキャリアに教育者の道を考えているのは父の影響である[6]。3人兄弟の末っ子で、次兄は大学まで硬式野球を経験した後にボートレーサーに転向して活動している山川雄大[5][3]。長兄はソロシンガーとして芸能活動を行っている山川陽彩で、彼も高校時代まで硬式野球の経験がある[28]

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]

  • 一軍公式戦出場なし

独立リーグでの投手成績[編集]

背番号[編集]

  • 17(2013年 - 2016年)
  • 003(2017年 - 2021年)
  • 30(2022年 - )

登場曲[編集]

脚注[編集]

[脚注の使い方]

注釈[編集]

  1. ^ 兄は神港学園高野球部に所属し、2010年春のセンバツに出場した[2][3]
  2. ^ 兵庫ブルーサンダーズが2度の改名を経て2021年12月よりこの名称となった。

出典[編集]

  1. ^ a b c d 運命の日。「小さな独立リーガー大学生投手」にドラフト指名はあるか”. web Sportiva. p. 2 (2016年10月20日). 2019年1月14日閲覧。
  2. ^ 硬式経験わずか4年! 巨人異色のイケメンルーキーは兄もプロの世界へ - サンスポ”. サンケイスポーツ (2017年1月25日). 2022年5月1日閲覧。
  3. ^ a b やまと学校において入学式が行われる「第117期選手養成訓練入学式」 - やまと学校(現・ボートレーサー養成所)公式ホームページ。2014年10月3日発信、2019年7月15日閲覧。
  4. ^ a b c 運命の日。「小さな独立リーガー大学生投手」にドラフト指名はあるか”. web Sportiva. p. 3 (2016年10月20日). 2019年1月14日閲覧。
  5. ^ a b c d 運命の日。「小さな独立リーガー大学生投手」にドラフト指名はあるか”. web Sportiva. p. 4 (2016年10月20日). 2019年1月14日閲覧。
  6. ^ a b c 【指名待つ君の名は。3】兵庫・山川 1m67小さな巨人が2年越しの夢へ”. スポニチ (2016年10月18日). 2019年1月14日閲覧。
  7. ^ 運命の日。「小さな独立リーガー大学生投手」にドラフト指名はあるか”. web Sportiva. p. 5 (2016年10月20日). 2019年1月14日閲覧。
  8. ^ 育成ドラフト会議で8選手”. 読売ジャイアンツ (2016年10月20日). 2019年1月14日閲覧。
  9. ^ 永久欠番について - 兵庫ブルーサンダーズ(2016年12月28日)
  10. ^ 2019年度 読売ジャイアンツ 個人投手成績(イースタン・リーグ)”. NPB.jp 日本野球機構. 2019年12月30日閲覧。
  11. ^ “【巨人】山川が自由契約、育成で再契約へ「終わったと思ったので生き返った」”. スポーツ報知. (2019年12月30日). https://hochi.news/articles/20191001-OHT1T50107.html?page=1 2019年12月30日閲覧。 
  12. ^ 2020年度 読売ジャイアンツ 個人投手成績(イースタン・リーグ)”. NPB.jp 日本野球機構. 2020年12月2日閲覧。
  13. ^ “DeNA・細川成也が打撃3冠、日本ハム・北浦竜次は最優秀防御率にーー2020年ファーム個人タイトル受賞選手は?<イースタンリーグ編>”. ベースボールチャンネル. (2020年11月3日). https://www.baseballchannel.jp/npb/88207/2/ 2020年12月2日閲覧。 
  14. ^ “【巨人】山川和大、身長166センチも150キロ超のストレート…支配下登録残り1枠を狙う”. スポーツ報知. (2020年9月5日). https://hochi.news/articles/20200831-OHT1T50171.html?page=1 2020年12月2日閲覧。 
  15. ^ “巨人井上、亀井、山瀬、戸根ら/フェニックスL参加”. 日刊スポーツ. (2020年11月7日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/202011070000576.html 2020年12月2日閲覧。 
  16. ^ 自由契約選手(育成選手) NPB公式サイト
  17. ^ “【巨人】山川和大が40万円増の350万円でサイン 来季育成5年目 悲願の支配下へ「キャンプが勝負」”. スポーツ報知. (2020年12月8日). https://hochi.news/articles/20201208-OHT1T50104.html?page=1 2020年12月18日閲覧。 
  18. ^ 投球フォーム改造中! - YouTube
  19. ^ 三軍投手成績(シーズン)”. 読売ジャイアンツ (2021年10月2日). 2021年10月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年10月12日閲覧。
  20. ^ “【巨人】「九州のゴジラ」松井義弥ら5選手に戦力外通告”. スポーツ報知. (2021年10月4日). https://hochi.news/articles/20211004-OHT1T51103.html?page=1 2021年10月5日閲覧。 
  21. ^ “男たちの最後の雄姿「PERSOL THE LAST GAME 2021」完全版が28日放送”. BASEBALL KING. (2022年1月15日). https://baseballking.jp/ns/309574 2022年3月16日閲覧。 
  22. ^ “元巨人・山川和大氏、投球取り返すランニングホームラン 今後は「現役も視野に」”. スポーツ報知. (2022年1月8日). https://hochi.news/articles/20220108-OHT1T51145.html?page=1 2022年3月16日閲覧。 
  23. ^ a b c 新入団選手のお知らせ - 兵庫ブレイバーズ(2022年3月4日)2022年3月9日閲覧。
  24. ^ 【読売ジャイアンツ(三軍)との交流戦についてのお知らせ】”. さわかみ関西独立リーグ (2022年5月5日). 2022年7月2日閲覧。
  25. ^ “【巨人】3軍戦で元G戦士たちが躍動 折下光輝が2安打2打点 投手転向の村上海斗は1回無失点”. スポーツ報知. (2022年5月12日). https://hochi.news/articles/20220512-OHT1T51138.html?page=1 2022年7月2日閲覧。 
  26. ^ 運命の日。「小さな独立リーガー大学生投手」にドラフト指名はあるか”. web Sportiva. p. 1 (2016年10月20日). 2019年1月14日閲覧。
  27. ^ “巨人育成山川「今日が勝負」時間差投法で1回無失点”. 日刊スポーツ. (2020年12月2日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/202002040000721.html 2020年12月2日閲覧。 
  28. ^ ABOUT”. 山川陽彩Officalweb. 2022年7月2日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]