ザ・コーツ

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山川のりをから転送)

THE COATS(ザ・コーツ)は、日本のロック・バンド。1984年8月の新宿JAMでの2daysの後に解散。1991年8月に一度再結成された。

メンバー[編集]

概要[編集]

THE BLUE HEARTS結成以前に、甲本ヒロトが結成していたモッズ・バンドである。THE BLUE HEARTSの楽曲である「NONONO」、「人にやさしく」(当時は、「がんばれのうた」)、「少年の詩」、「ロマンチック」などはこの頃から演奏されていた。また、ビートルズザ・フーローリング・ストーンズキンクスオーティス・レディングセックス・ピストルズなどの楽曲もコピーしていた。前身バンドはラウンドアバウト。

バンド名は、甲本が候補として「ザ・タイツ」か、「ザ・コーツ」にしようと提案したところ、亀山の「タイツは嫌だから」という理由で「ザ・コーツ」となった。

МCは「立ってみても座ってみても面白いコーツです」と言うのが定番

なお、甲本はタイムボカンシリーズと、シリーズで音楽を担当していた山本正之の熱烈なファンであり、『逆転イッパツマン』放送時にアフレコ現場に見学に行った。山本は甲本らの音楽性を評価し意気投合すると、バンドを解散後、亀山は山本に弟子入りしバックバンドの演奏を務め、甲本は山本のアルバムにコーラスで参加するようになった。また、山本のアルバム『COLORS』収録の「a boy with buddy」の歌詞の一部は山川を歌ったものである。

主な楽曲[編集]

  • NONONO(作詞・作曲:甲本ヒロト)
  • 少年の詩(作詞・作曲:甲本ヒロト)
  • ロマンチック(作詞・作曲:甲本ヒロト)
  • 人にやさしく(作詞・作曲:甲本ヒロト)
    • コーツの最後の曲。初期のタイトルは「がんばれのうた」。初披露時はタイトルがついておらず、さらには後半部分の歌詞がまだできておらず、「ラララー」で押し通して歌った。
  • Oh destination(作詞・作曲:甲本ヒロト、亀山哲彦)
    • 山本正之のアルバム『アノ世ノ果テ』の「過ぎし日のロックンロール」において「曲中曲」の形で収録されている。またTOKYO STRAIGHT BANDに「OH!DESTINATION」というタイトルでカバーされ、アルバム『ALL OR NOTHING』に収録されている。
  • アヲハタオレンジマーマレード(作詞・作曲:亀山哲彦)
    • 当時、企業を題材にした歌を作るのが流行っており、当時活躍していたバンドのロンドンタイムスも似たような曲をやっており、コーツのメンバーだった亀山が演奏することもあった。
  • 涙のサタデーナイト
  • KISS
    • 歌詞中の「ホミー」(「フォーミー」ではないと後に亀山が語っている。)とは沖縄の方で女性器のことを指す。
  • わからない
    • TVアニメ「らんぽう」のエンディングテーマの作詞・作曲のオファーが、当時ザ・コーツだった甲本に来た。(後に本人がそう語っている。)「わからない」はその時作られたのだが、デモテープの段階で却下されている。
  • 思うままに(作詞・作曲:亀山哲彦)
    • ラウンドアバウトからの継承曲
  • Please
    • オリジナル曲
  • さてどうする
  • Don't Ever Change
  • You've Really Got A Hold On Me (スモーキー・ロビンソンのカバー)
  • Belsen Was A Gas (セックス・ピストルズのカバー)
  • My Way (フランク・シナトラのカバー )
  • All My Loving (ビートルズのカバー)
  • STANDARDS
  • Suzie Que
  • ソウルマン
  • My generation
  • Stop your sobbing (キンクスのカバー)
  • マッハバロン主題歌のカバー
  • 二人のテーマ
  • 1,2,3,4の歌

なお、山本のアルバム『才能の宝庫』収録の「セッション」の演奏を担当したのは、録音された1990年当時既に解散していたザ・コーツのメンバーである(甲本はブルースハープ及びコーラスを担当)。また、演奏を先に録音する過程で甲本がボーカルを担当したテストバージョンも存在しており、『蔵出・山本正之作品大全集』に収録されている。

外部リンク[編集]