屏東市

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屏東県の旗 屏東県 屏東市
別称: 阿猴・雅猴・太陽城
地理
座標: 北緯22度40分34秒 東経120度29分39秒 / 北緯22.67611度 東経120.49417度 / 22.67611; 120.49417
面積: 65.0670 km²
各種表記
繁体字: 屏東
日本語読み: へいとう
拼音: Píngdōng
通用拼音: Píngdung
ウェード式: P'ing-tung
注音符号: ㄆㄧㄥˊㄉㄨㄥ
片仮名転写: ピンドン
台湾語: Pîn-tong
客家語: Phìn-tûng
行政
行政区分: 県轄市
上位行政区画: 屏東県の旗 屏東県
下位行政区画: 79里1,469鄰
屏東市長: 林恊松
公式サイト: 屏東市公所
情報
総人口: 202,506 人(2016年1月)
世帯数: 73,744 戸(2016年1月)
郵便番号: 900
市外局番: 08
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屏東中心部
屏東県庁舎
屏東県族群音楽館(旧孫立人行館)

屏東市(ピンドン/へいとう-し)は台湾南部の市。屏東県県轄市で、屏東県政府の所在地である。

地理[編集]

屏東市は屏東県北西部に位置し、北は九如郷と、東は長治郷麟洛郷と、西は高屏渓を隔てて高雄市大寮区大樹区と、南は万丹郷とそれぞれ接している。屏東平原に位置するため地勢は平坦であり、自然条件にも恵まれ物産が豊富である。熱帯モンスーン気候に属し、年間平均気温は24℃、南国風情から「太陽城」とも称されている。

歴史[編集]

屏東市の旧名は「阿猴」或いは「雅猴」であり、古くは平埔族阿猴社の居住地であった。記録によれば1684年前後に漢人がこの地に入植を開始し、乾隆年間には「阿猴街」と称される街区が設けられている。1836年には外敵の侵入を防ぐ為に城壁を巡らせている。

半屏山の東に位置することから古來「屏東」とも称されてきたが、1920年の台湾地方制度改制の際、土地の有士の希望もあり「屏東」と改名し、「屏東街」を設置した[1]1933年に市制施行により屏東市が誕生した[2]

戦後は付近の万丹郷九如郷長治郷を合併し省轄市となった。1950年の行政区域調整の際に、再び屏東市のみを分離し県轄市と改編され現在に至っている。


行政区[編集]

地区
端正里、武廟里、大同里、泰安里、文明里、光栄里、民権里、大埔里、必信里、崇礼里、崇智里、維新里
北一 広興里、空翔里、崇蘭里、潭墘里、勝利里、永城里
北二 斯文里、興楽里、華山里、北勢里、明正里、太平里、北興里、溝美里、中正里、仁愛里、三山里、海豊里、仁義里、和興里、信和里
南一 大洲里、前進里、清渓里、崇武里、大武里、永昌里、永順里、永光里、長安里、安鎮里、凌雲里、鵬程里
南二 新生里、永安里、頂宅里、頂柳里、新興里、公館里、龍華里、玉成里、大湖里、厚生里、建国里、択仁里、一心里、光華里、義勇里、万年里
東一 扶風里、楠樹里、金泉里、勝豊里、慶春里、安楽里、平和里、長春里、橋南里、橋北里、豊栄里、豊源里、豊田里、大連里、瑞光里
東二 帰心里、湖西里、湖南里

歴代市長[編集]

日本統治期[編集]

屏東市尹[編集]

氏名 着任年 退任年 備考
初代 伊藤完二 1933年 1936年 新竹郡守より転任
第2代 宗藤大陸 1936年 1937年 豊原郡守より転任
第3代 高木秀雄 1937年 1939年 虎尾郡守より転任
第4代 谷義廉 1939年 1939年 桃園郡守より転任
第5代 大関善雄 1939年 1940年 員林郡守より転任

屏東市長[編集]

氏名 着任年 退任年 備考
初代 大関善雄 1940年 1941年 依願免本官
第2代 山下若松 1941年 1942年 台中市長に転任
第3代 神田利吉 1943年 1945年 員林郡守より転任

中華民国期[編集]

氏名 着任日 退任日
代理 魏耀沌 - -
初代 李世昌 - -
第2代 張朝任 - -
第3代 - -
第4代 邱慶徳 - -
第5代 - -
第6代 張河川 - -
第7代 - -
第8代 董栄芳 - -
第9代 - -
第10代 容滋浩 - -
第11代 - -
第12代 黄清漢 - -
第13代 王進士 - -
第14代 - -
第15代 葉寿山 - -
第16代 - -
第17代 林亜蒓 - -
代理 程清水 - -
第18代 林恊松 - 現職

教育[編集]

大学[編集]

高級中学[編集]

高級職業学校[編集]

国民中学[編集]

国民小学[編集]

交通[編集]

種別 路線名称 その他
鉄道 屏東線 六塊厝駅 屏東駅 帰来駅
高雄捷運 屏東延伸線 計画線
台湾高鐵 屏東延伸線 計画線
省道 台1線
省道 台3線
省道 台24線
省道 台27線
空港 国内空港 屏東空港

観光[編集]

千禧公園
林仔内三山国王廟

出典[編集]

  1. ^ 水越幸一「市郡の區域稱呼其所在地並街庄の稱呼等に就て」『臺灣時報』第十六號、大正九年、一四六頁。
  2. ^ 1939年の町名改正により、屏東市の中心部は田町、北町、大和町、干城町、若松町、大宮町、旭町、清水町、幸町、緑町、栄町、本町、小川町、昭和町、瑞穂町、大武町、柳町、黒金町、千歳町、竹園町、隼町となった。

外部リンク[編集]