尾形大作

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尾形 大作
出生名 松尾浩之
別名 尾形太作
生誕 (1963-01-12) 1963年1月12日(61歳)
出身地 日本の旗 日本福岡県糟屋郡志免町
ジャンル 演歌
職業 歌手
担当楽器
活動期間 1981年 -
レーベル
事務所 新栄プロダクション
公式サイト プロフィール

尾形 大作(おがた だいさく、1963年1月12日 - )は、日本演歌歌手尾形太作(読み同じ)として活動した時期もある。本名、松尾浩之。

来歴[編集]

福岡県糟屋郡志免町出身。武田鉄矢と同じ福岡市立三筑中学校を卒業。1981年にデビュー。デビュー時のキャッチフレーズは、「THE MATATABI」。1986年に発売した「無錫旅情」(むしゃくりょじょう、作詞・作曲:中山大三郎)がオリコンによる集計で約48.6万枚を売り上げるヒットを記録し、1987年には第38回NHK紅白歌合戦への初出場を果たした。翌1988年第39回NHK紅白歌合戦に出場し、幕末武士を歌った「敬天愛人 幕末青春グラフティ」で第30回日本レコード大賞の企画賞を受賞した。1990年9月21日に独立に関する記者会見をする。将来を嘱望されたが、所属事務所とのトラブルがあり[1]、一時歌手として廃業寸前にまで追い込まれたこともある。

その後、生まれ故郷である福岡に戻り、近年は「土曜ワイド劇場」(テレビ朝日系)の朝日放送制作分や、Vシネマなどに出演している。また地元企業のCMソングを歌ったり、九電工のCMに於いては体操のお兄さんに扮したりするなど、ローカルタレント業もこなしつつ、地域密着型の演歌歌手として引き続き活躍している他、現在でもCDを発売している。

「無錫旅情」の歌詞にある、太湖の湖畔にある鼈頭渚公園(江蘇省無錫市)には「無錫旅情」の歌碑が立っており、「演唱尾形大作」と記されている。一方で、1988年3月に発生した上海列車事故により、日本でのこの曲の放送は長らく自粛されていた(事故を起こした列車のコースが歌詞の一部にあるため)。

1993年帰郷を機に、好きだったバイクをきっかけに、競技バイクのモトクロスレーサーになる。歌手活動の合間、全日本選手権や国際大会などに参戦している。

現在は、福岡に帰郷した後に結婚した妻と一人娘の家族がいる。

2023年8月2日、次期衆議院議員総選挙の自由民主党大阪18区選挙区支部長に選出された[2][3]。しかし、支部長に選出されて以降「大阪に事務所を置かず、居住地も移さず、まだ3回しか大阪に来ていない」「選挙区に入っておらず全く地元活動をしていない。党本部が選んできたから我慢してきたがもう限界だ」と地元の党関係者より活動に対する姿勢に疑問の声が上がり、これを受けて同年10月に入り自民党大阪刷新本部を中心に地元議員らにヒアリングを行った結果、同月17日に党本部内の協議で尾形を支部長から解任する事を決定した[4][5]。一方の尾形は「解任は到底受け入れられない。必ず支部長として選挙をやり抜き、政治に骨を埋める覚悟でいる。自民党は選任した責任をとるべき」「歌手を続けながら地元活動をすることは了承済みのはず。今更、地元活動が少ないと言われても困る」と弁明している[6]

エピソード[編集]

新春スターかくし芸大会収録中に、共演者で同期デビューの竹本孝之と互いの方言に関することで口論になり、取っ組み合いの喧嘩にまで発展したことが伝説的に語り継がれている[7]

ディスコグラフィー[編集]

シングル[編集]

  1. 倖せ なみだ色(1981年11月21日)
    • カップリング:恋のゆずり葉
  2. ひとりごと(1982年6月5日)
    • カップリング:お前もしあわせに
  3. 夜霧が通せんぼ(1983年4月)
    • カップリング:ゆれて港町
  4. 新宿旅鴉(1984年4月25日)
    • カップリング:せめて夜明け星
  5. 俺の道(1986年2月21日)
    • カップリング:花散歌
  6. 無錫旅情(1986年9月21日)
    • カップリング:清名橋から
  7. 筑後川(1987年6月21日)
    • カップリング:無錫旅情(中国語バージョン)
  8. いやんなっちゃうなァ(1988年4月21日)
    • カップリング:さよならは霧にかくれて
  9. 吉田松陰(1989年1月21日)
    • カップリング:沖田総司
  10. 大連の街から(1989年8月10日)
    • カップリング:ハルビンの青い空
  11. 男の独り唄(1990年2月10日)
    • カップリング:晋さん
  12. 大連の街から(中国語バージョン)(1990年4月25日)
    • カップリング:ハルビンの青い空(中国語バージョン)
  13. 恋してOSAKA(1994年)
    • カップリング:天満天神夢囃子
  14. 時代(ZIDAI)(1999年2月20日)
    • カップリング:男の華
  15. 命をありがとう(2003年)
    • カップリング:塩原旅情
  16. 春を再び(2004年9月23日)
    • カップリング:博多の女
  17. 涙の惜別(2008年12月5日)
    • カップリング:恋してOSAKA
  18. 勝負師一代(2009年12月2日)
    • カップリング:勝負師一代(よさこい Ver.)

過去のテレビ番組[編集]

NHK紅白歌合戦出場歴[編集]

年度/放送回 曲目 出演順 対戦相手
1987年(昭和62年)/第38回 無錫旅情 3/20 瀬川瑛子
1988年(昭和63年)/第39回 2 いやんなっちゃうなァ 15/21 大月みやこ
注意点

出演順は「出演順/出場者数」で表す。

ほか多数

ラジオ番組[編集]

テレビドラマ[編集]

脚注[編集]

出典[編集]

関連項目[編集]