小頭症

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小頭症の図式
(左) 正常な人の脳 (右) 小頭症の人の脳

小頭症(しょうとうしょう、英語:Microcephaly)は、が小さく不完全に発達したために、頭が異常なほど小さい状態になる病気。同年齢者の標準より頭囲が半分以下の場合のことで脳の発育遅延などの原因となる。

概要[編集]

この病気に罹る人はかなり稀であり、アメリカの場合、出生児10,000人当たり2~12人の割合でしか症例がないとの報告もある。遺伝子異常や、感染症、栄養不足、代謝の疾患や異常、脳の異常など、様々な病態・原因がある。近年では、ジカウイルスも小頭症の原因ではないかとされていた。

新生児は、重度の小頭症になると、脳が損傷することが多い。小頭症の治療法としては、対症療法などがなされることがあるが、病気そのものが一生涯続くものであることもあり、現在のところ確たる治療法は存在せず、また完治の治療法も無いに等しい[1]

脚注[編集]

  1. ^ 小頭症 - Stephen J. Falchek , MD, Nemours/Alfred I. duPont Hospital for Children