小田中聰樹
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小田中 聰樹(おだなか としき、1935年(昭和10年)7月20日[1] - 2023年(令和5年)6月9日[2])は、日本の法学者。専門は刑事訴訟法。学位は、法学博士(東京大学・論文博士・1978年、学位論文「刑事訴訟法の歴史的分析」)。東北大学名誉教授。岩手県盛岡市生まれ。
略歴
[編集]学歴
[編集]- 1954年(昭和29年)3月:岩手県立盛岡第一高等学校卒業。
- 1958年(昭和33年)3月:東京大学経済学部経済学科卒業。
- 1961年(昭和36年)4月:東京大学法学部学士入学。
- 1962年(昭和37年)4月:東京大学大学院社会科学研究科修士課程入学。
- 1962年(昭和37年)10月:司法試験合格。
- 1964年(昭和39年)3月:東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了。
職歴
[編集]- 1964年(昭和39年)4月:第18期司法修習生。
- 1966年(昭和41年)4月:司法修習修了。東京都立大学法学部講師。
- 1967年(昭和42年)4月:東京都立大学法学部助教授。
- 1976年(昭和51年)4月:東北大学法学部助教授。
- 1977年(昭和52年)4月:東北大学法学部教授。
- 1990年(平成2年)4月:東北大学法学部長・大学院法学研究科長(-1992年3月)。
- 1999年(平成11年)3月:東北大学定年退官。
- 1999年(平成11年)4月:専修大学法学部教授。
- 2001年(平成13年)6月:専修大学法学研究所長(-2003年6月)。
- 2006年(平成18年)3月:専修大学定年退職
学外における役職
[編集]日本刑法学会理事、民主主義科学者協会法律部会理事長、日本法社会学会理事等を歴任。「九条科学者の会」呼びかけ人を務めている[3]。
親族
[編集]息子に東北大学大学院経済学研究科教授の小田中直樹がいる。
著書
[編集]- 『現代司法の構造と思想』日本評論社 1973
- 『刑事訴訟法の歴史的分析』日本評論社 1976
- 『現代刑事訴訟法論』勁草書房 1977
- 『続・現代司法の構造と思想』日本評論社 1981
- 『誤判救済と再審』日本評論社 1982 日評選書
- 『治安政策と法の展開過程』法律文化社 1982
- 『刑事訴訟と人権の理論』成文堂 1983
- 『刑事訴訟法の史的構造』有斐閣 1986
- 『ゼミナール刑事訴訟法』有斐閣 1987-88 法学教室選書
- 『冤罪はこうして作られる』1993 講談社現代新書
- 『現代司法と刑事訴訟の改革課題』日本評論社 1995
- 『五十年振りの手紙』現代人文社 1999
- 『人身の自由の存在構造』信山社出版 1999
- 『司法改革の思想と論理』信山社出版 2001
- 『希望としての憲法』花伝社 2004
- 『刑事訴訟法の変動と憲法的思考』日本評論社 2006
- 『法と権力 1970年-2005年』現代人文社 2006
- 『誤判救済の課題と再審の理論』日本評論社 2008
- 『裁判員制度を批判する』花伝社 2008
共編著
[編集]- 『治安と人権』吉川経夫共著 法律文化社 1974 現代の人権双書
- 『刑法改正入門』沼田稲次郎,上条貞夫共編著 労働旬報社 1975 労旬新書
- 『刑事訴訟法 -- 卓上版』大出良知,川崎英明共編著 現代人文社 1998 刑事弁護コンメンタール
- 『地方自治・司法改革』天川晃共著 2001 小学館文庫 日本国憲法・検証 1945-2000資料と論点
- 『構造改革批判と法の視点 規制緩和・司法改革・独占禁止法』丹宗曉信共編 花伝社 2004
- 『日本近現代人名辞典』吉川弘文館、2001年
記念論集
[編集]脚注
[編集]- ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.307
- ^ 小田中聰樹 氏(おだなかとしき) 訃報新聞
- ^ 「九条科学者の会」呼びかけ人メッセージ (2005.3.13)[リンク切れ]