小江戸 (列車)

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レッドアロー > 小江戸 (列車)
小江戸
10000系「小江戸」
10000系「小江戸」
概要
日本の旗 日本
種類 特別急行列車
現況 運行中
運行開始 1993年12月6日
運営者 西武鉄道
路線
起点 西武新宿駅
終点 本川越駅
使用路線 西武新宿線
技術
車両 10000系
軌間 1,067 mm
電化 直流1,500 V
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小江戸(こえど)とは、西武鉄道西武新宿駅 - 本川越駅間を西武新宿線経由で運転する特急列車の名称。2011年現在は南入曽車両基地所属[1]の「ニューレッドアロー」10000系電車によって運転されている。

概況[編集]

小江戸号 特急券

愛称の「小江戸」は、江戸時代は旧武蔵国であった埼玉県川越市の「江戸の文化が真っ先に伝わる繁栄した町」および「江戸時代の町並みを残す町」という意味合いな比喩的表現に由来する。

全列車とも座席指定制で利用には特急券を別途購入する必要がある。定期券でも別途特急券を購入すれば利用可能である。

朝・夕ラッシュ時における着席サービスを求める通勤客の利用を中心に据えている。2012年6月30日には西武鉄道のダイヤ改正快速急行が新宿線から廃止されたため、日中以降は田無駅以西(2018年3月以降は拝島ライナー運転開始により小平駅以西)で通過運転を行う唯一の列車となった。

2016年3月26日Fライナー東京メトロ副都心線東武東上線に運転を開始すると、西武新宿駅 - 本川越駅間と並行する新宿三丁目駅 - 川越市駅間がほぼ同じ所要時間(小江戸45分:Fライナー41分)、特急料金不要、日中は30分間隔で運転されることになり、特に日中の西武新宿駅 - 本川越駅間の通し乗車は苦戦を強いられている。

運行経緯[編集]

2018年12月28日現在の編成図
小江戸
← 西武新宿
本川越 →
10000系(ニューレッドアロー)
1 2 3 4 5 6 7
指 障
  • 全車禁煙 *Free Wi-Fi設置

凡例
指=座席指定席
障=バリアフリー対応座席設置車

1976年に西武新宿駅 - 西武秩父駅間を直通する「おくちちぶ」と西武新宿駅 → 所沢駅間の「むさし(現在は同名の特急列車が池袋駅と飯能駅を結んでいる)」が土曜日・休日のみ1往復運転を開始した。池袋線系統には、1969年の西武秩父線開業により西武鉄道初の特急形電車5000系が導入され、既に定期特急列車の運転を開始していたが、秩父観光の多チャンネル化を計る目的で新宿線系統でも特急列車を運転することとなった[2]

新宿線 ⇔ 西武秩父線直通列車は、新宿線から所沢駅での乗換が不要な秩父方面との直通列車としての目的を果たしていたが、1993年に10000系電車就役による「小江戸」運転開始と同時に廃止された。既にJR各社で主に通勤客をターゲットとした座席定員制列車「ホームライナー」が実績を積んでいたことや、池袋線系統の「ちちぶ」「むさし」でも通勤客の着席サービス確保のための利用が確認されていたことが「小江戸」の運転開始に繋がった。

運行概況[編集]

定期列車[編集]

2018年3月10日現在

平日

  • 6時台上り3本・7時台下り2本[3]上り1本・8時台上り3本・9時台下り2本上り1本・10時台下り1本上り1本・11時台下り2本上り1本
  • 12時台 - 15時台:1時間ヘッド
  • 16時以降:30分ヘッド(多少間隔が開く場合もある・最終は西武新宿駅23時55分発)

土休日

  • 6時台上り1本・7時台下り1本上り1本・8時台下り1本上り1本・9時台下り1本上り2本・10時台下り2本上り2本・11時台下り2本上り1本
  • 12時台 - 15時台:1時間ヘッド
  • 16時以降:30分ヘッド(最終は西武新宿駅23時00分発)

1993年の運転開始当初は、早朝の1往復運転後は通勤ラッシュ終了後からおおむね1時間ヘッドの運転とされていた。また、南入曽車両基地からの出入庫を兼ねた所沢駅始発・終着[4]の列車も設定されていたが、1998年3月のダイヤ改正以降は全列車西武新宿駅 - 本川越駅間の運転となる。

2013年現在、新宿線系統の特急列車運用は池袋線・西武秩父線系統とは完全分離され同線内のみの運転である。したがって西武ドームでの埼玉西武ライオンズ主催試合ならびに各種イベント開催時の狭山線西武球場前駅への西武新宿駅・本川越駅からの臨時直通特急列車は運転されていない。

臨時列車[編集]

むさし90号・小江戸92号
2019年に新宿線と池袋線を直通する臨時列車が運行された。

使用車両[編集]

  • 「小江戸」「おくちちぶ」(1993年 - ):10000系
  • 「おくちちぶ」「むさし」(1976年 - 1993年):5000系
  • 「むさし90号・小江戸92号」(2019年):001系

停車駅[編集]

過去の列車も含めるものとする。

路線名称 新宿線 池袋線 西武秩父線
駅名 西武新宿 高田馬場 田無 小平 東村山 所沢 狭山市 本川越 入間市 飯能 芦ヶ久保 横瀬 西武秩父
小江戸
おくちちぶ(-1993)
おくちちぶ(2014)
むさし

凡例

  • ●:停車駅
  • ―:通過駅
  • =、空欄:経由しない駅
  • ▲:臨時停車駅
  • この書体:過去の列車

備考

  • 「おくちちぶ」「むさし」の高田馬場駅停車は当初上りのみ。
  • 2013年3月16日以前の東村山は毎6月の東村山市北山公園菖蒲まつり」開催時にのみ臨時停車。
  • 小平駅の臨時停車は主に彼岸の時期に小平霊園への墓参客向けに行われる[5][6]
  • 通常停車駅のうち高田馬場駅・所沢駅・狭山市駅は特急改札がない。

沿革[編集]

  • 1976年(昭和51年):休日の西武新宿駅 - 西武秩父駅間直通の「おくちちぶ」が5000系で運転開始。
    • 車両回送を兼ねて下り西武新宿駅 → 所沢駅間の「むさし」も運転開始。
  • 1980年(昭和55年):送り込み回送を営業列車化し、上り所沢駅 → 西武新宿駅間の「むさし」が運転開始。
  • 1986年(昭和61年):下り西武新宿駅 → 所沢駅間の「むさし」を本川越駅まで延長運転。狭山市駅が特急停車駅になる。
  • 1993年(平成5年):10000系が登場し、「小江戸」が運転開始。同時に「おくちちぶ」「むさし」は廃止。
  • 2003年(平成15年)3月12日:ダイヤ改正で、8時台に運転する上り列車を新設。東村山駅の臨時停車を開始。
    • 2006年(平成18年)は扱い中止。
  • 2005年(平成17年):車両基地一般公開イベントである「西武・電車フェスタ2005 in 武蔵丘車両検修場」の開催に合わせ、西武新宿駅 - 武蔵丘車両検修場間に臨時特急「電車フェスタ号」が1往復運転される。高田馬場駅、上石神井駅田無駅、所沢駅に停車。なお翌年以降の電車フェスタでは新宿線からの臨時特急は運転されていない。
  • 2009年(平成21年):川越市を舞台とするNHK連続テレビ小説つばさ』が放送されることから宣伝を兼ねて、10000系10111編成に、同年3月20日から9月26日まで主演の多部未華子をはじめとするラッピングが貼付され、本列車での運用に投入。
    • 運転初日には西武新宿駅での出発式と臨時列車を運転。
  • 2010年(平成22年)3月6日:ダイヤ改正で、1往復増発。運転時刻変更で、下り最終が翌日にまたぐ運転となる。
  • 2012年(平成24年):西武鉄道100周年記念で東村山駅と新所沢駅に期間限定で下り4本が臨時停車。[7]
  • 2013年(平成25年)3月16日:ダイヤ改正で、東村山駅に全列車が停車する。
  • 2014年(平成26年)7月19日・20日:「おくちちぶ」が運転される[8]
  • 2014年(平成26年)11月8日:本川越駅 → 西武秩父駅間に「ちちぶ」を運転。なお、本川越駅からの池袋線直通特急はこれが初めてである。
  • 2015年(平成27年)4月18日・19日:西武新宿駅 - 西武秩父駅間に「おくちちぶ」を運転。
  • 2015年(平成27年)7月19日・20日:西武新宿駅 - 西武秩父駅間に「おくちちぶ」を運転。
  • 2015年(平成27年)11月7日:西武新宿駅 → 西武秩父駅間に「ちちぶ」を運転。

脚注[編集]

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  1. ^ 検査時には、通常は池袋線系統の運用を担当する小手指車両基地所属車両を借受することがある。
  2. ^ ただしそれ以前に新宿線でも団体臨時列車で5000系による運転記録があり、国分寺線拝島線への入線実績もある。
  3. ^ 6時台上り列車の折り返しであるが、1本は南入曽車両基地まで回送。
  4. ^ 10000系の側面種別・行先表示器には「小江戸 所沢」の表示コマが存在する。
  5. ^ 特急レッドアロー号の一部が小平駅に臨時停車します! (pdf)”. 西武鉄道 (2018年2月14日). 2018年6月12日閲覧。
  6. ^ 特急レッドアロー号の一部が小平駅に臨時停車します! (pdf)”. 西武鉄道 (2017年8月22日). 2018年6月12日閲覧。
  7. ^ 「西武鉄道創立100 周年」記念 東村山駅・新所沢駅に特急電車が停まります! 西武鉄道ニュースリリース 2012年8月9日
  8. ^ 秩父川瀬祭りに合わせ、西武新宿駅 - 西武秩父駅間に直通臨時特急電車「おくちちぶ」を運転します! (PDF) 西武鉄道公式サイト

関連項目[編集]

外部リンク[編集]