小川英雄
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人物情報 | |
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生誕 |
1935年6月??日 日本神奈川県川崎市 |
死没 | 2016年11月29日 (81歳没) |
出身校 | 慶應義塾大学 |
学問 | |
研究分野 | 考古学(オリエント考古学) |
研究機関 | 慶應義塾大学 |
学位 | 文学博士 |
小川 英雄(おがわ ひでお、1935年6月 - 2016年11月29日)は、日本の考古学者、慶應義塾大学名誉教授。
経歴
[編集]1935年、神奈川県川崎市で生まれた[1]。1960年、慶應義塾大学文学部史学科を卒業し、同大学大学院に進学。大学では、ローマ史研究者の近山金次の指導を受けた。オリエント考古学を専攻し、ローマ時代の密儀宗教に関心を持って研究を進めた。ロンドン大学、ユトレヒト大学でも学び、1965年に慶應義塾大学大学院博士課程を中退。
その後は、慶應義塾大学文学部助教授となった。1965年より3度にわたって、日本オリエント学会がイスラエルで実施したテル・ゼロール遺跡[2]の発掘調査に参加。また、英国、日本でも発掘調査を行った。1988年、学位論文『イスラエル考古学研究』を慶応大学に提出して文学博士号を取得[3]。教授昇格。2001年に慶応義塾大学を定年退任し、名誉教授となった。
学界では、日本オリエント学会会長、三田史学会会長をつとめた。2016年11月29日に死去した[1]。
著作
[編集]- 著書
- 『オリエント神話99の謎 神々と宗教の起源を探る』(サンポウジャーナル, サンポウ・ブックス 1978)
- 『聖書の歴史を掘る パレスチナ考古学入門』(東京新聞出版局, オリエント選書 1980)
- 『<ビジュアル版>世界の歴史2 古代のオリエント』(講談社 1984)
- 『古代オリエントの宗教』(エルサレム宗教文化研究所、エルサレム文庫 1986)
- 『イスラエル考古学研究』(山本書店 1989)
- 『ミトラス教研究』(リトン 1993)
- 『ローマ帝国の神々 光はオリエントより』(中公新書 2003)
- 『古代オリエントの歴史』(慶応義塾大学出版会 2011)
- 『発掘された古代オリエント』(リトン 2011)
- 共編著
- 『地中海アジアの古都』<世界の大遺跡 3>(講談社 1987)
- 『聖なる空間』<宗教史学論叢>(宮家準共編, リトン 1993)
- 『オリエント世界の発展』<世界の歴史 4>(山本由美子共著, 中央公論社 1997)
- 中公文庫 2009
- 翻訳
- 『ミトラス教』(マルタン・フェルマースレン, 山本書店 1973)[4]
- 『バル・コホバ 第二ユダヤ叛乱の伝説的英雄の発掘』(イガエル・ヤディン, 山本書店 1979)
- 『ティグリス号探検記 文明の起源を求めて』(トール・ヘイエルダール著, 田中昌太郎共訳, 筑摩書房 1981)
- ちくま文庫 1989
- 『文明のあけぼの』<図説世界の歴史 2>(J. M. ロバーツ著, 森雅子共訳, 小峰書店 1982)
- 『ギリシャ・ローマの遺産』<図説世界の歴史 3>(J. M. ロバーツ著, 渡辺吉鎔共訳, 小峰書店 1982)
- 『カナン人とアモリ人』(K. M. ケニヨン、山本書店 1984)
- 『聖書考古学大事典』(M. アヴィ・ヨナ著, 講談社 1984 )
- 『キュベレとアッティス その神話と祭儀』(M. J. フェルマースレン著, 新地書房 1986)
- 『地中海都市の興亡 アンティオキア千年の歴史』(G. ダウニー著, 新潮社, 新潮選書 1986)
- 『聖婚 古代シュメールの信仰・神話・儀礼』(S. N. クレーマー著, 森雅子共訳, 新地書房 1989)
- 『ミトラの密儀』(フランツ・キュモン著, 平凡社 1993)
- ちくま学芸文庫 2018
- 『古代ローマの来世観』(フランツ・キュモン著, 平凡社 1996)
参考資料
[編集]- 「小川英雄先生を偲ぶ」『オリエント』60-1, 2017年, 97-99頁. doi
- 小川 英雄<研究者情報 | J-GLOBAL 科学技術総合リンクセンター
脚注・参照
[編集]- ^ a b 「小川英雄を偲ぶ」
- ^ 第60回企画展「テル・ゼロール遺跡―日本調査隊の軌跡―」
- ^ CiNii(学位論文)
- ^ 445夜『ミトラス教』(マルタン・フェルマースレン|松岡正剛の千夜千冊(書評)