小倉町 (薩摩川内市)

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小倉町
川内川大橋(南九州西回り自動車道)
川内川大橋(南九州西回り自動車道
北緯31度49分58.2秒 東経130度15分25.6秒 / 北緯31.832833度 東経130.257111度 / 31.832833; 130.257111
日本の旗 日本
都道府県 鹿児島県の旗 鹿児島県
市町村 薩摩川内市
地域 川内地域
人口
2020年10月1日現在)
 • 合計 445人
等時帯 UTC+9 (JST)
郵便番号
899-1922
市外局番 0996
ナンバープレート 鹿児島
運輸局住所コード 46514-0162[1]
地図

小倉町(こくらちょう[2])は、鹿児島県薩摩川内市[3]。旧薩摩国高城郡水引郷小倉村高城郡水引村大字小倉薩摩郡西水引村大字小倉薩摩郡水引村大字小倉川内市小倉町郵便番号は899-1922。人口は445人、世帯数は207世帯(2020年10月1日現在)[4]

地理[編集]

小倉町を流れる小倉川

薩摩川内市の本土側の西部、川内川の下流域に位置している。字域の北方から東方にかけては陽成町、南方には高江町、西方には湯島町水引町、東方には五代町がそれぞれ隣接している。

字域の南端部には川内川が流れ、それに沿って鹿児島県道44号京泊大小路線が通っている。また、中央部には国道3号が東西に通っており、それに沿って肥薩おれんじ鉄道線が通っているが、字域内には駅は所在しない。その他東端部にある岩元交差点で鹿児島県道340号湯之元佐目野線が陽成町方面へ分岐する。また、町域の中央部を南九州西回り自動車道が南北に通っており、高江町との間は「川内川大橋」が架かっている。

集落は国道3号付近の川底集落や県道44号付近の小倉集落があり、字域の中央部を南北に流れる小倉川周辺に水田がある[5]

河川[編集]

歴史[編集]

小倉の成立[編集]

小倉という地名は江戸時代より見え、薩摩国高城郡水引のうちであった。江戸時代前期から江戸時代中期にかけては五代村(現在の五代町)と共に「水引村」となっており、天保年間には水引村は宮内村(現在の宮内町)に吸収されたことが確認されている。その後小倉村は五代村と共に宮内村から分離したと考えられている[2]

町村制施行以後[編集]

1889年明治22年)に町村制が施行されたのに伴い、水引郷(網津村、小倉村、草道村、大小路村、五代村、宮内村)の区域を以て高城郡水引村が成立した。それまでの小倉村の区域は、水引村の大字「小倉」となったが[2]、2年後の1891年明治24年)に網津にある石灰工場の利益独占を狙い、網津、小倉、草道の3大字が西水引村として、その他の3大字も東水引村として解体分割され、水引村は消滅し、小倉は西水引村の大字となった[6]1929年昭和4年)には東水引村が隈之城村平佐村と合併し、川内町となったのに伴い、西水引村は水引村に改称。小倉は水引村の大字となった。

1951年昭和26年)4月1日には水引村川内市に編入された[7]。同月の11日に鹿児島県公報に掲載された「 川内市の区域内の一部の大字名及び区域変更」(鹿児島県告示)により4月1日付で元薩摩郡水引村大字小倉の区域を以て新たに川内市の町「小倉町」が設置された[3][2]

2004年(平成16年)10月12日川内市東郷町入来町祁答院町樋脇町下甑村上甑村鹿島村里村が新設合併し薩摩川内市が設置された[8]。この市町村合併に伴い設置された法定合併協議会において川内市の町・字については「現行通りとする。」と協定されたため、名称の変更は行われずに薩摩川内市の町となった[9]

人口[編集]

以下の表は国勢調査による小地域集計が開始された1995年以降の人口の推移である。

人口推移
人口
1995年(平成7年)[10]
786
2000年(平成12年)[11]
690
2005年(平成17年)[12]
623
2010年(平成22年)[13]
578
2015年(平成27年)[14]
500
2020年(令和2年)[4]
445

施設[編集]

公共[編集]

  • 川内クリーンセンター

寺社[編集]

  • 射勝神社
  • 浄光寺

小・中学校の学区[編集]

市立小・中学校に通う場合、学区(校区)は以下の通りとなる[15]

町丁 番地 小学校 中学校
小倉町 字小倉を除く全域 薩摩川内市立水引小学校 薩摩川内市立水引中学校
字小倉 薩摩川内市立亀山小学校 薩摩川内市立川内北中学校

交通[編集]

道路[編集]

一般国道
一般県道

鉄道[編集]

字域内には肥薩おれんじ鉄道線が中央部を通っているが、字域内には鉄道駅は所在していない。最寄り駅は草道駅または上川内駅である。

脚注[編集]

  1. ^ 自動車登録関係コード検索システム”. 国土交通省. 2021年4月26日閲覧。
  2. ^ a b c d 『角川日本地名大辞典 46 鹿児島県』 角川書店 p.289
  3. ^ a b 川内市の区域内の一部の大字名及び区域変更(昭和26年鹿児島県告示第194号、昭和26年4月11日付鹿児島県公報第3374号所収、 原文
  4. ^ a b 国勢調査 令和2年国勢調査小地域集計 (主な内容:基本単位区別,町丁・字別人口など)46:鹿児島県”. 総務省統計局 (2022年2月10日). 2022年2月10日閲覧。
  5. ^ 『角川日本地名大辞典 46 鹿児島県』角川書店 p.760
  6. ^ 『角川日本地名大辞典 46 鹿児島県』角川書店 p.597
  7. ^ 市村の廃置分合(昭和27年総理府告示第34号、昭和27年2月22日付官報所収、 原文
  8. ^ 市町村の廃置分合(平成16年総務省告示第590号、 原文
  9. ^ 町名・字名の取り扱いについて”. 川薩地区法定合併協議会. 2020年8月8日閲覧。
  10. ^ 国勢調査 / 平成7年国勢調査 小地域集計 / 小地域集計 46鹿児島県”. 総務省統計局. 2021年1月31日閲覧。
  11. ^ 国勢調査 / 平成12年国勢調査 / 小地域集計 46鹿児島県”. 総務省統計局. 2021年1月31日閲覧。
  12. ^ 国勢調査 / 平成17年国勢調査 / 小地域集計 46鹿児島県”. 総務省統計局. 2021年1月31日閲覧。
  13. ^ 国勢調査 / 平成22年国勢調査 / 小地域集計 46鹿児島県”. 総務省統計局. 2021年1月31日閲覧。
  14. ^ 国勢調査 / 平成27年国勢調査 / 小地域集計 46鹿児島県”. 総務省統計局. 2021年1月31日閲覧。
  15. ^ 薩摩川内市 義務教育”. 薩摩川内市役所. 2011年7月20日閲覧。

関連項目[編集]

座標: 北緯31度49分58.2秒 東経130度15分25.6秒 / 北緯31.832833度 東経130.257111度 / 31.832833; 130.257111