射詰

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射詰(いづめ)とは、弓道の個人競技において、決勝で順位を決定する方法。一射ずつ矢を放ち、失中した者は除かれ、的中した者は次の一射を行い、最終的に残った者(的中させ続けた者)が勝ちとなる。ただし、全員が的を外した場合は、再び射ることが出来る。

勝敗の付け方[編集]

基本的には、連続で的中し続けたものが勝ち。的を外した者はそこで競技終了となる。以下に例を示す(○は中り、×は外れを示す)。

A ○○○× →2位
B ○○○○ →1位
C ○×   →3位
D ×    →4位

失中者の順位を決定する際には(以下例ではAとCの順位を決定する場合)遠近競射を行う。

A ○○○× →遠近競射で決定
B ○○○○  →1位
C ○○○× →遠近競射で決定
D ×    →4位

ただし全員が失中した場合は、再度全員が一矢ずつ射る。連続的中をしなくても以下の場合はBが勝ちである。

A ○×○× →2位
B ○×○○  →1位
C ○××  →3位
D ×    →4位

この場合は二射目でA、B、Cの全員が外している為、A、B、Cは再び射ることができる。Dは一射目で外しているので射ることができない。