寺田千代乃

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てらだ ちよの

寺田 千代乃
生誕 (1947-01-08) 1947年1月8日(77歳)[1]
日本の旗 日本 兵庫県神戸市
出身校 大阪市立今宮中学校
職業
肩書き
配偶者 寺田 寿男
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寺田 千代乃(てらだ ちよの、1947年昭和22年)1月8日 - )は、日本実業家

アート引越センターの創業者であり、創業当初から社長を務め、現在は名誉会長を務めている。「引越サービス業」の生みの親あるいは育ての親と呼ばれることもある。

人物[編集]

社長として顧客負担の軽減をビジネスにつなげるアイディアで、引越業界にさまざまなサービスを導入してきた。その例に、荷造り・荷解きの代行、手続きをまとめて行える「ワンストップサービス」、企業向け転勤支援システム「ARTist2」など。電話番号をおぼえやすい「0123」にする、PRキャラクターに「ドラえもん」を採用するなどにより認知を広げてきた。

また女性経済人として、2002年 - 2004年は関西経済同友会代表幹事を務め、2005年5月には、関西経済連合会副会長に就任した。平城遷都1300年記念事業協会顧問。

略歴[編集]

  • 1947年神戸市に生まれる。
  • 1962年、大阪市立今宮中学校卒業。
  • 1968年大阪府で夫の寺田寿男と共に寺田運輸株式会社を設立(区域貨物運送事業)。
  • 1976年、アート引越センターを寺田運輸社内で創業(引越事業)。
  • 1977年、アート引越センター株式会社を設立し、社長に就任する。
  • 1990年、アート引越センターをアートコーポレーション株式会社に社名変更[注 1]
  • 2002年 - 2004年関西経済同友会代表幹事(女性としては初めて)。
  • 2004年10月、東証2部、大証2部にアートコーポレーションの株式を上場。
  • 2005年5月、関西経済連合会の副会長に就任(女性としては初めて)。内閣府イノベーション25戦略会議メンバーに就任。
  • 2007年8月、日本ユニセフ協会大阪支部理事に就任。日本ユニセフ協会では児童ポルノ撲滅に力を入れている。
  • 2017年5月 日本高校野球連盟理事に就任(女性としては初めて)。
  • 2019年5月、7期14年間務めた関西経済連合会副会長を退任。
  • 2019年12月、アートコーポレーション株式会社社長を退任し、名誉会長に就任[3]
  • 2020年6月、住友不動産監査役[4]
  • 2023年6月、住友不動産取締役。

馬主活動と主な所有馬[編集]

寺田の勝負服を着用した横山典弘

日本中央競馬会(JRA)に登録する馬主としても知られる。勝負服の柄は白、桃星散、冠名には「ディア」や「マテンロウ」を用いる。所有馬の鞍上には横山典弘を据えることが多い[注 2]

夫の寿男も馬主であり、2001年ダービーグランプリを制したムガムチュウなどを所有している。

主な所有馬[編集]

重賞競走優勝馬
その他の所有馬

関連図書[編集]

  • 『寺田千代乃と401人の戦士たち―アート引越センター超高速成長の秘密』藤本健二(著) サンケイ出版 ISBN 4383023045 (1984/01) (絶版)

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ その後、2022年にアート引越センターに戻る
  2. ^ 横山典弘に先約がある場合は、実子の横山和生横山武史が騎乗するケースもある。

出典[編集]

  1. ^ アートコーポレーション株式会社 有価証券報告書 (PDF)
  2. ^ 会社概要”. アートコーポレーション株式会社. 2024年3月25日閲覧。
  3. ^ 引越大手アート創業者、寺田千代乃社長が退任 関経連副会長など歴任”. 産経WEST (2019年12月23日). 2022年8月12日閲覧。
  4. ^ 人事、住友不動産”. 日本経済新聞 (2020年5月14日). 2022年6月12日閲覧。

関連項目[編集]

  • あなたの人生お運びします!(2003年春季 TBS木曜10時ドラマ 寺田とアートコーポレーションがモデルになった)
    • 藤原紀香(同作品で寺田に相当する役を演じた)
  • 坂本冬美(「がんばりや!〜平成どてらい女(やつ)〜」にて寺田に相当する役を演じた)

外部リンク[編集]


先代
浅田和男
関西経済同友会代表幹事
2002年度 - 2003年度
次代
奥田務