寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント
| 概要 | |
|---|---|
| 開催時期 | 10月上旬 |
| 開催地域 | 持ち回り(前橋・青森・弥彦) |
| 愛称 | 親王牌 |
| 分野 | 競輪 |
| カテゴリー | GI |
| 形態 | 4日間トーナメント |
| 主催者 | 持ち回り |
| 歴史 | |
| 初回開催年 | 1992年(特別競輪昇格は1994年) |
| 開催回数 | 26回(2017年) |
| 初代優勝者 | 吉岡稔真 |
| 最多優勝者 | 小橋正義(4回) |
| 直近優勝者 | 脇本雄太(2018年) |
| 本来の表記は「寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメント」です。この記事に付けられた題名は、技術的な制限により、記事名の制約から不正確なものとなっています。 |
寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメント(ともひとしんのうはい・せかいせんしゅけんきねんトーナメント)は、競輪のGI競走である。通称「親王牌」。
大会のタイトルになっている寬仁親王牌は、寬仁親王が1990年(平成2年)に日本で開催された世界選手権自転車競技大会の名誉総裁だったことに由来しており、寬仁親王は1992年(平成4年)から優勝者に贈呈されるトロフィーを下賜している。贈られるのがトロフィーなのにタイトルが「牌」(プレート)である理由は不明。
前橋競輪場で初めて開催されたことから、前橋競輪場で開催されることが多いが、2001年(平成13年)・2005年(平成17年)・2009年(平成21年)は青森競輪場で、2011年(平成23年)から2015年(平成27年)は弥彦競輪場でそれぞれ開催されるなど、必ずしも固定開催とはなっていない。
初日特選は日本競輪選手会理事長杯、2日目優秀競走はローズカップ。 1992年から2007年、2009年から2011年までは表彰式に寬仁親王が出席して優勝者にトロフィーを授与したが、本人が購入した車券が的中したというエピソードもある。
概要[編集]
大会のベースとなった世界選手権記念競輪は、1990年(平成2年)に群馬県前橋市のグリーンドーム前橋(前橋競輪場)で行われた「世界選手権自転車競技大会・日本大会」の開催を記念して、同年5月に旧・前橋競輪場を舞台に「スーパープロピストレーサー賞」(1989年(平成元年)に行われる予定であったが中止となったKEIRINグランプリ出場選手によるレース)をメインとした単発開催でスタートした(優勝は波潟和男)。なお「スーパープロピストレーサー賞」自体は1991年もこの大会で開催され(優勝は滝澤正光)、その後1995年(平成7年)から2002年(平成14年)まで全日本プロ選手権自転車競技大会の直前に開催される「全日本プロ選手権自転車競技大会記念競輪 (FII)」のメインレースとして行われた。
1992年(平成4年)から準特別競輪(現在のGII相当)に格上げされ、1994年(平成6年)から特別競輪(現在のGI相当)に格上げされた[1]。
1999年(平成11年)から7月開催となる(2016年大会から10月に戻った)[2]。
2008年(平成20年)大会は瑶子女王が、退院直後の寛仁親王の代わりに、表彰式に出席した[3]。
なお2012年(平成24年)6月6日に寛仁親王が薨去したことにより、2012年(平成24年)の開催は寛仁親王を追悼する大会として開催され、開会式において黙祷の実施、開催期間中の半旗掲揚、出場選手及び関係者による喪章の着用を行った。
2014 - 2016年大会の、優勝者へのトロフィー下賜は彬子女王によるものだった[4][5][6]。
賞金[編集]
以下は、近年の決勝戦における各着順の賞金額。( )内は副賞(1〜3着に授与)を含んだ金額。
| 大会(年) | 1着 | 2着 | 3着 | 4着 | 5着 | 6着 | 7着 | 8着 | 9着 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 第26回(2017年)[7] | 2,800万円(2,890万円[8][9]) | 1,440万円(1,480万円[8][9]) | 940万円(964万円[8][9]) | 680万円 | 560万円 | 470万円 | 380万円 | 350万円 | 330万円 |
| 第27回(2018年)[10] |
出場選手選抜方法[編集]
寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメントの出場選手は、自転車競技で活躍している選手を中心に選抜される。毎回若干変更・修正されるものの、概ね以下の資格順位により正選手108名、補欠選手8名を選抜する。
- 選考期間…平均競走得点:当年2月〜7月(6ヶ月)・国際大会:前年8月〜当年7月(12ヶ月)、選考月…8月、最低出走回数…24出走
- S級S班在籍者
- 過去3回以上優勝した者(開催時S級1班所属が条件)
- 直近の世界選手権自転車競技大会(以下、世界選手権)トラック競技出場者
- 直近のアジア自転車競技選手権大会(以下、アジア選手権)において以下の競技で1位となった者
ケイリン、スプリント - 世界選手権に準ずる国際大会トラック競技で1〜3位となった者
- 過去のオリンピック自転車競技トラック種目メダリスト
ただし、全日本プロ選手権自転車競技大会(以下、全プロ)トラック競技出場かつ開催時S級1班所属が条件 - 全プロトラック競技でケイリン以外の競技で1~3位となった者とケイリンの決勝出場者全員
- 全プロトラック競技出場者から平均競走得点上位者を順次選抜する
- 残余がある場合は各地区のプロ選手権自転車競技大会(以下、地区プロ)トラック競技出場者から平均競走得点を勘案し推薦する
なお、補欠選手は正選手を除く全プロまたは地区プロ出場者のうち平均競走得点上位者からさらに順次選抜される。
また、正選手のうち、以下の条件を満たした合計27名については、日本競輪選手会理事長杯または特別選抜予選に出走できる。
日本競輪選手会理事長杯(9名)
- オリンピック自転車競技トラック個人種目メダル獲得者(オリンピック開催当年の場合)
- 世界選手権において以下の成績に該当するもの
ケイリン1~3位、スプリント1~3位 - 全プロトラック競技において以下の競技で1位となった者
ケイリン、スプリント、1kmタイムトライアル - S級S班在籍の全プロ出場者のうち平均競走得点上位者
- S級S班在籍者のうち平均競走得点上位者
- S級1班在籍者のうち平均競走得点上位者
特別選抜予選(18名)
- UCIワールドカップまたはアジア選手権において以下の競技で1位となった者
ケイリン、スプリント - 前年のKEIRINグランプリ優勝者(日本競輪選手会理事長杯に選抜されなかった場合)
- 全プロトラック競技において以下の成績に該当する者
ケイリン2~9位、スプリント2・3位、1kmタイムトライアル2・3位、チームスプリント1位 - S級S班在籍の全プロ出場者のうち平均競走得点上位者
- S級S班在籍者のうち平均競走得点上位者
- S級1班在籍者のうち平均競走得点上位者
勝ち上がり方式[編集]
初日〜4日目すべて12レース[12]。
| 優秀 | 初日 | 2日目 | 3日目 | 最終日 |
|---|---|---|---|---|
| ローズカップ(1) | 準決勝(3) | |||
| 日競選杯(1) 特選予選(2) |
二次予選A(3) 二次予選B(3) |
決勝(1) | ||
| 一次予選(9) | ||||
| 敗者戦 | - | (5) | (9) | (11) |
- 初日
- 「一次予選」 合計9レース行われ、各レース1〜2着18名が「二次予選A」、3〜4着18名が「二次予選B」進出。
- 「特別選抜予選」 合計2レース行われ、各レース1〜2着4名は無条件で2日目の「ローズカップ」と、3日目の「準決勝」進出権利が同時に得られる。各レース3〜4着4名と5着2名のうち選考順位上位1名は「二次予選A」、各レース5着2名のうち選考順位下位1名と6〜9着8名は「二次予選B」進出。
- 「日本競輪選手会理事長杯」 最上位の特別選抜予選、という位置づけで最終レースに行われ、1〜5着5名は無条件で2日目の「ローズカップ」と、3日目の「準決勝」進出権利が同時に得られる。6〜9着4名は「二次予選A」進出。
- 2日目
- 「二次予選B」 合計3レース行われ、1〜2着6名が「準決勝」進出。
- 「二次予選A」 合計3レース行われ、1〜4着12名が「準決勝」進出。
- 「ローズカップ」 二次特別選抜予選として、最終レースに行われる。失格にならない限り、9名全員が「準決勝」進出。
- 3日目
- 「準決勝」 後半3レース。各レース1〜3着9名が「決勝」進出。
- 4日目(最終日)
- 「決勝」 最終レース。上位3着は表彰式で表彰台に上がることができる。また、優勝者には優勝インタビューやウイニングランなどが執り行われる。
- 「特別優秀」 「決勝」前の合計2レース。「準決勝」各レース4〜7着12名と、二次予選敗退選手による3日目「特選」各レース1〜2着6名の18名により行われる。
- 「優秀」 「特別優秀」前の合計2レース。「準決勝」各レース8〜9着6名と、二次予選敗退選手による3日目「特選」各レース3〜4着6名及び3日目「選抜」各レース1〜2着6名の18名により行われる。
その他、2日目以降に予選敗退者を対象とした「特一般」(2日目)、「一般」、「選抜」、「特選」(3日目以降)が開催される。
過去の優勝者[編集]
| 回 | 開催年 | 開催場 | 優勝者 | 府県 | ローズC勝者 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 1992年(平成4年) | 前橋 | 吉岡稔真 | (福岡) | |
| 2 | 1993年(平成5年) | 滝澤正光 | (千葉) | ||
| 3 | 1994年(平成6年) | 吉岡稔真 | (福岡) | 神山雄一郎 | |
| 4 | 1995年(平成7年) | 小橋正義 | (岡山) | 海田和裕 | |
| 5 | 1996年(平成8年) | 神山雄一郎 | (栃木) | 神山雄一郎 | |
| 6 | 1997年(平成9年) | 小嶋敬二 | |||
| 7 | 1998年(平成10年) | 小橋正義 | (岡山) | 神山雄一郎 | |
| 8 | 1999年(平成11年) | 児玉広志 | (香川) | 山田裕仁 | |
| 9 | 2000年(平成12年) | 神山雄一郎 | (栃木) | 十文字貴信 | |
| 10 | 2001年(平成13年) | 青森 | 小橋正義 | (新潟) | 渡邉晴智 |
| 11 | 2002年(平成14年) | 前橋 | 松本整 | (京都) | 松本整 |
| 12 | 2003年(平成15年) | 太田真一 | (埼玉) | 岡部芳幸 | |
| 13 | 2004年(平成16年) | 小橋正義 | (新潟) | 佐藤慎太郎 | |
| 14 | 2005年(平成17年) | 青森 | 小嶋敬二 | (石川) | 神山雄一郎 |
| 15 | 2006年(平成18年) | 前橋 | 後閑信一 | (群馬) | 加藤慎平 |
| 16 | 2007年(平成19年) | 小嶋敬二 | (石川) | 山崎芳仁 | |
| 17 | 2008年(平成20年) | 山崎芳仁 | (福島) | 岡部芳幸 | |
| 18 | 2009年(平成21年) | 青森 | 海老根恵太 | (千葉) | 伏見俊昭 |
| 19 | 2010年(平成22年) | 前橋 | 市田佳寿浩 | (福井) | 武田豊樹 |
| 20 | 2011年(平成23年) | 弥彦 | 浅井康太 | (三重) | 新田祐大 |
| 21 | 2012年(平成24年) | 佐藤友和 | (岩手) | 平原康多 | |
| 22 | 2013年(平成25年) | 金子貴志 | (愛知) | 藤木裕 | |
| 23 | 2014年(平成26年) | 深谷知広 | 桐山敬太郎 | ||
| 24 | 2015年(平成27年) | 園田匠 | (福岡) | 新田祐大 | |
| 25 | 2016年(平成28年) | 前橋 | 稲垣裕之 | (京都) | 吉田敏洋 |
| 26 | 2017年(平成29年) | 渡邉一成 | (福島) | 金子貴志 | |
| 27 | 2018年(平成30年) | 脇本雄太 | (福井) | 中川誠一郎 |
今後の開催予定[編集]
- 第28回 - 2019年(平成31年)10月11日〜14日 - 前橋競輪場(4年連続20度目)
脚注[編集]
- ^ 『第15回寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント【GI】』に関する資料について - 日本自転車振興会 広報部 平成18年6月30日
- ^ 寛仁親王牌とは - 第25回寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメント(GI)
- ^ 瑶子さまが競輪の寛仁親王牌表彰式ご出席 - MSN産経ニュース、2008年7月8日
- ^ 皇室:寛仁親王牌決勝、彬子さまが観戦−−弥彦競輪場/新潟 - 毎日新聞、2014年7月22日
- ^ 新潟日報モア - Facebook
- ^ 稲垣悲願 GI初V - スポーツ報知、2016年10月12日18面
- ^ 寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメント(GⅠ)(SW2) 副賞を含まない金額
- ^ a b c 日刊スポーツ大阪本社版、2017年10月9日付9面
- ^ a b c 日刊スポーツ大阪本社版、2018年10月8日付15面
- ^ 寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメント(GⅠ)(SW3) 副賞を含まない金額
- ^ 平成29年度寛仁親王牌・競輪祭・全日本選抜【GI】概定番組変更について - KEIRIN.JP、2017年8月24日(平成29年度寬仁親王牌世界選手権記念トーナメント・朝日新聞社杯競輪祭・読売新聞社杯全日本選選抜【GI】概定番組)
- ^ 2016年大会までは、4日目(最終日)のみ全11レースしか設定されないため、3日目「一般」各レース7〜9着9名が最終日を待たずに強制的に(失格はなくても)途中帰郷(「お帰り」)させられていた[11]。
外部リンク[編集]
- 寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント 競輪資料室|KEIRIN.JP
関連項目[編集]
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