富士通フロンティアーズ
富士通フロンティアーズ Fujitsu Frontiers | |
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創設:1985年(38年前) | |
加盟:1986年シーズン | |
リーグ | |
Xリーグ・X1 SUPER | |
ホームタウン | |
神奈川県川崎市(高津区・富士通川崎工場 FRONTIERS Field) | |
チーム情報 | |
チームカラー | FUJITSUレッド |
マスコット | フロンティー |
運営母体 | 富士通 |
GM | 井村昇平 |
ヘッドコーチ | 山本洋 |
公式サイト |
sports |
獲得タイトル | |
JXB優勝(5回) | |
2014・2016・2017・2018・2019 | |
SUPER9優勝(3回) | |
2014・2015・2016 | |
地区優勝(9回) | |
2000・2002・2007・2009・2013・2014・2015・2016・2018 | |
パールボウル優勝(3回) | |
2003・2006・2010 | |
ライスボウル優勝(7回) | |
2014・2016・2017・2018・2019・2021・2022 |
富士通フロンティアーズ(ふじつうフロンティアーズ、英: Fujitsu Frontiers)は、日本の神奈川県川崎市に本拠地を置くアメリカンフットボールの実業団チーム。Xリーグ1部のX1 Superに所属。
概要[編集]
1985年に創部し、翌1986年から当時の社会人リーグ(現Xリーグ)に加盟した。愛称のフロンティアーズは「日本のアメリカンフットボール界の開拓者となる」という意味から命名された。チームカラーはレッドとブラック。
創部から3年後には、当時の社会人1部リーグに昇格。1992年には初のブロック優勝を果たした。2000年以降はパールボウル優勝3回。2013年にから2022年まで、全シーズンリーグ決勝戦に出場。このうち2014年には当時の決勝戦のジャパンエックスボウルで初優勝、2019年にはリーグ史上最多タイの4連覇を達成した。
ホームタウンは神奈川県川崎市であり、2007年に川崎市で開催されるアメリカンフットボール・ワールドカップを前に、2006年7月11日に川崎市ホームタウンスポーツ推進パートナーに認定された。ホームゲームはおもに川崎市川崎区の富士通スタジアム川崎(旧:川崎球場)で、練習は富士通川崎グラウンド(高津区)で行っている。
歴史[編集]
富士通フロンティアーズは、1984年に富士通(川崎市中原区)の社員有志が集まって同好会が発足され、翌年の1985年3月に創部した[1]。創部翌年の1986年に日本社会人アメリカンフットボール協会に加盟した。
日本社会人リーグ時代[編集]
日本社会人リーグに加盟後翌年の1987年、2部の春季リーグ・秋季リーグで優勝。秋季リーグは全勝であり、その後入替戦にも勝利し、社会人リーグ1部に昇格し、一気に強豪の仲間入りを果たす。
1992年、春季リーグ決勝戦のパールボウルで準優勝。秋季リーグではブロック優勝を果たす。
1993年と1994年にはパールボウルに2年連続出場。両年とも準優勝であった。
Xリーグ設立後[編集]
1996年より、日本社会人リーグはXリーグに名称を変更し、リーグを再編成した。
2007年の秋季リーグ戦で5年ぶりのディビジョン優勝を遂げ、プレーオフでも前年度覇者のオンワードスカイラークスを撃破、ジャパンXボウルまで勝ち上がった。
3ステージ制時代[編集]
2009年よりXリーグはリーグ編成を変更し、リーグ全体の試合を3ステージに分ける変更を行った。リーグ編成変更の初年度にジャパンXボウルへ出場。鹿島ディアーズに敗れて準優勝であった。
2011年と2013年のジャパンXボウルでは決勝に進出したが、いずれもオービックシーガルズに敗れて準優勝。
2014年、ジャパンXボウルを初制覇し、その後のライスボウルも関西学院大学ファイターズを倒して初制覇を成し遂げた。
Super9時代[編集]
2016年より、リーグ編成が変更。フロンティアーズは上位ディビジョンのSuper9に所属した。この年に2回目のジャパンXボウル制覇し、ライスボウルも関西学院大学ファイターズを倒して2回目の制覇を成し遂げた。
2017年より、富士通陸上競技部を引退した柏原竜二がチームマネージャーに、塚原直貴がランニングコーチにそれぞれ就任した[2]。2017年度は、3回目のジャパンXボウル制覇し、ライスボウルも日本大学フェニックスを倒して3回目の制覇を成し遂げた。
2018年はリーグ戦を6戦全勝すると、2年連続で同じ顔合わせとなったIBMビッグブルーとのジャパンXボウルでも35-18で勝利した。ライスボウルも関西学院大学に52-17で勝利し、球団史上初のジャパンXボウル、ライスボウル共に3連覇を達成した。
X1 Super[編集]
2019年より、リーグ編成が変更。新しく設立されたX1Superに所属した。リーグ戦7戦を全勝し、ジャパンXボウルでパナソニックに28-26で勝利し、Xボウル4連覇を達成した。また、ライスボウルも4連覇を達成した。
2020年は新型コロナウイルスによる短縮日程の影響でX1 SUPERが2つのブロックに分けられ、富士通はエレコム神戸ファイニーズ・IBMビッグブルー・ノジマ相模原ライズと共にAブロックに所属。ブロックでのリーグ戦は3戦全勝を達成するも、Bブロック代表のオービックシーガルズと対戦したジャパンXボウルでは7-13で敗れXボウル5連覇とはならなかった。
2021年は2年ぶりに行われた総当たりのリーグ戦を6勝1敗の成績で2位通過した。ポストシーズンではセミファイナルでオービック、決勝のライスボウルにてリーグ戦で唯一敗れたパナソニックに勝利し、王座奪回を果たした。
2022年より、X1 Superの対戦方式に変更があり、12チーム2ブロック制となった。レギュラーシーズンを全勝でブロック1位通過。ポストシーズンではアサヒビールシルバースターとエレコム神戸ファイニーズを破ってライスボウルへ進出。同じくレギュラーシーズン全勝のパナソニック インパルスを相手に、接戦の末29-21で勝利し、2年連続のチャンピオンとなった。
文化[編集]
マスコット[編集]
チームの公式マスコットはフロンティー。知性・強さ・速さを持つ「狼」をモチーフにしたキャラクターである。背番号は00。
チアリーダー[編集]
富士通のチアリーディングチームとして、『フロンティアレッツ』が活動している。メンバーには、俳優の土屋太鳳・神葉姉弟の姉で2015年度に富士通に入社(2018年度末退社)した土屋炎伽(つちや・ほのか)が2019年度末まで所属していた。(現所属は、X2・ブルーサンダース)[3][4]。
成績[編集]
主な成績[編集]
- ジャパンXボウル( - 2020年)
-
- 優勝 5回(2014年、2016年、2017年、2018年、2019年)
- 準優勝 6回(2007年、2009年、2011年、2013年、2015年、2020年)
- ()内はシーズン年度
- ライスボウル(社会人VS学生、 - 2020年)
-
- 優勝 5回(2015年、2017年、2018年、2019年、2020年)
- 準優勝 なし
- ライスボウル(社会人決勝、2021年 - )
- ()内はライスボウル開催年
選手・スタッフ[編集]
所属選手[編集]
- 2023年1月更新[5]
富士通フロンティアーズ ロースター | |||||
ポジション | 背番号 | 選手名 | 年齢 | 国 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
QB | 8 | 大内勇 | 27歳 | ![]() |
|
15 | 野沢研 | 23歳 | ![]() |
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18 | 高木翼 | 31歳 | ![]() |
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RB | 2 | トラショーン・ニクソン | 31歳 | ![]() |
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21 | 三宅昂輝 | 24歳 | ![]() |
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28 | 香川将成 | 24歳 | ![]() |
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33 | 高口和起 | 29歳 | ![]() |
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TE | 82 | 藏野裕貴 | 28歳 | ![]() |
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87 | 福住高基 | 24歳 | ![]() |
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89 | 福井雄哉 | 31歳 | ![]() |
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92 | 高谷亮太 | 28歳 | ![]() |
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OL | 55 | 安東純一 | 27歳 | ![]() |
|
59 | 牧野隼大 | 24歳 | ![]() |
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60 | 山下公平 | 29歳 | ![]() |
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64 | 大久保壮哉 | 25歳 | ![]() |
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70 | 臼井直樹 | 28歳 | ![]() |
||
71 | 郭宇寧 | 25歳 | ![]() |
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72 | 小林祐太郎 | 35歳 | ![]() |
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73 | 葉山湖大郎 | 24歳 | ![]() |
||
74 | 町野友哉 | 26歳 | ![]() |
||
75 | 勝山晃 | 33歳 | ![]() |
||
77 | 張リャンユッ | 30歳 | ![]() |
||
79 | 山口輝 | 25歳 | ![]() |
||
WR | 4 | サマジー・グラント | 27歳 | ![]() |
|
13 | 高津佐隼矢 | 26歳 | ![]() |
||
16 | 糸川創平 | 26歳 | ![]() |
||
19 | 小梶恭平 | 27歳 | ![]() |
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22 | 木村和喜 | 25歳 | ![]() |
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81 | 坂本アントニーマウネディ | 26歳 | ![]() |
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83 | 柴田源太 | 27歳 | ![]() |
||
84 | 神優成 | 24歳 | ![]() |
||
85 | 松井理己 | 26歳 | ![]() |
||
86 | 森田恭平 | 29歳 | ![]() |
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DB | 1 | 渡辺裕也 | 24歳 | ![]() |
|
7 | 藤田篤 | 37歳 | ![]() |
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14 | 高口宏起 | 26歳 | ![]() |
||
17 | 海島裕児 | 34歳 | ![]() |
||
23 | 奥田凌大 | 29歳 | ![]() |
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24 | 田中彰人 | 33歳 | ![]() |
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26 | 北川太陽 | 23歳 | ![]() |
||
27 | 奥野喬平 | 27歳 | ![]() |
||
29 | 林奎祐 | 24歳 | ![]() |
||
31 | 高岡拓稔 | 26歳 | ![]() |
||
32 | 近田優貴 | 26歳 | ![]() |
||
34 | 樋田祥一 | 38歳 | ![]() |
||
40 | アルリワン・アディヤミ | 32歳 | ![]() |
||
43 | 井本健一朗 | 27歳 | ![]() |
||
45 | 吉井勇輔 | 24歳 | ![]() |
||
LB | 3 | 久下裕一朗 | 27歳 | ![]() |
|
6 | 徳茂宏樹 | 25歳 | ![]() |
||
35 | 竹内修平 | 34歳 | ![]() |
||
41 | 前野太一 | 26歳 | ![]() |
||
44 | 趙翔来 | 28歳 | ![]() |
キャプテン | |
47 | 山岸明生 | 28歳 | ![]() |
||
50 | 海崎悠 | 24歳 | ![]() |
||
DL | 0 | マシス・ジョー | 28歳 | ![]() |
|
9 | 宮川泰介 | 25歳 | ![]() |
||
10 | 神山恭祐 | 31歳 | ![]() |
||
20 | 池田健人 | 26歳 | ![]() |
||
52 | 下村修平 | 23歳 | ![]() |
||
53 | 髙橋孝綺 | 27歳 | ![]() |
||
90 | 藤谷雄飛 | 29歳 | ![]() |
||
95 | 宇田正男 | 24歳 | ![]() |
||
98 | 浅野大地 | 25歳 | ![]() |
||
99 | 髙橋伶太 | 32歳 | ![]() |
||
K | 5 | 納所幸司 | 31歳 | ![]() |
|
11 | 佐藤敏基 | 29歳 | ![]() |
||
25 | 大塚健一 | 29歳 | ![]() |
||
39 | 吉田元紀 | 41歳 | ![]() |
スタッフ[編集]
- 2023年1月更新[5]
富士通フロンティアーズ スタッフ | |||||
役職 | 名前 | ||||
---|---|---|---|---|---|
GM | 常盤真也 | ||||
ヘッドコーチ | 山本洋 | ||||
部長 | 山田厳英 | ||||
副部長 | 豊田建 | ||||
後援会長 | 山口裕久 | ||||
ディレクター | 藤田智 | ||||
オフェンスコーディネーター | ピエール・イングラム | ||||
ディフェンスコーディネーター | 延原典和 | ||||
コーチ | トーマス・カウマイヤー | ||||
グレゴリー・ゴードン | |||||
ケビン・ライトナー | |||||
安木達之 | |||||
海島祐希 | |||||
平井基之 | |||||
後藤大地 | |||||
森正也 | |||||
福島和敏 | |||||
木村篤允 | |||||
金雄一 | |||||
宜本慎平 | |||||
ストレングスコーチ | 田村謙太郎 | ||||
加藤博久 | |||||
アシスタント | 松場智紀 | ||||
事務局長 | 長尾光隆 | ||||
マネージャー | 吉澤忠晃 | ||||
伊藤桃代 | |||||
内匠屋咲紀 | |||||
近喰春香 | |||||
大澤佳輝 | |||||
佐藤理沙 | |||||
宮川法子 | |||||
太田佳奈 | |||||
村田真梨 | |||||
廣上心花 | |||||
岩間結子 | |||||
クリエイター | 對馬隆太 | ||||
アドバイザー | 輿亮 | ||||
吉田明宏 | |||||
ドクター | 平沼憲治 | ||||
眞田高起 | |||||
ヘッドトレーナー | 井澤秀野 | ||||
トレーナー | 間宮千夏 |
出典[編集]
- ^ “フロンティアーズについて - フロンティア―ズ - Fujitsu Sports ; 富士通”. sports.jp.fujitsu.com. 2023年4月15日閲覧。
- ^ “柏原竜二さん、富士通アメフット部のマネジャーに”. 日刊スポーツ. (2017年6月1日) 2017年6月5日閲覧。
- ^ “土屋太鳳姉の会社員・炎伽がミスジャパン東京代表に”. 日刊スポーツ. (2019年6月3日) 2019年6月3日閲覧。
- ^ “土屋太鳳の姉・土屋炎伽さんグランプリ獲得「妹には私らしく頑張るよと伝えたい」 「ミス・ジャパン」日本大会で歓喜”. スポーツ報知. (2019年9月11日) 2019年9月12日閲覧。
- ^ a b “選手・スタッフ紹介 - フロンティア―ズ - Fujitsu Sports ; 富士通”. sports.jp.fujitsu.com. 2023年4月15日閲覧。
関連項目[編集]
- 川崎フロンターレ - 富士通が出資するJリーグクラブ。マスコットキャラクターのふろん太がフロンティアーズの試合の際に応援来場することもある。
- NHKでNFLなどの解説を務める輿亮はフロンティアーズの副部長を2019年3月まで勤め、現在はアドバイザーである。
外部リンク[編集]
- 富士通フロンティアーズ - 公式ウェブサイト
- 富士通フロンティアーズ (ffrontiers) - Facebook
- 富士通フロンティアーズ (@fujitsu_amefoot) - Instagram
- 富士通フロンティアーズ (@Fujitsu_AmeFoot) - Twitter
- 富士通フロンティアーズ - YouTubeチャンネル