富士工業

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富士工業株式会社
Fuji Industries Ltd
種類 株式会社
略称 富士工業、
本社所在地 日本の旗 日本
252-0206
神奈川県相模原市中央区淵野辺2丁目1番9号
設立 1941年12月30日
業種 厨房用電気製品
法人番号 8021001013733
代表者 代表取締役社長 柏村浩介
資本金 3億円
売上高 187億円(平成21年度グループ実績)
外部リンク http://www.fjic.co.jp
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富士工業株式会社(ふじこうぎょう)は主にレンジフードの製造メーカー。本社は神奈川県相模原市中央区福島県西白河郡中島村にも同社工場とグラウンドを有しており、同社製レンジフードは相模原と福島の工場で生産されている。

概要[編集]

主に住宅メーカーシステムキッチンメーカー・ガス器具メーカーにレンジフードを納入しており、レンジフードシェア国内首位を誇っている。パロマ工業リンナイのビルトインガスコンロカタログ、リクシル「SUNWAVE」ブランドカタログ、「トクラス」・「ハウステック」・「タカラスタンダード」各社の製品カタログにも富士工業製レンジフードが掲載されており、パロマは富士工業製レンジフードを掲載した「レンジフードカタログ」を独自発行している(但しそれらカタログに掲載の機種は「Air Pro」シリーズのみ)。

なお富士工業製レンジフードを単体販売する小売店は少なく、その大半はシステムキッチンとのセット(組み込み)による販売。上位機種には「Air Pro」ブランドが命名されている。また同社は台所用レンジフードのみを製造しており、レンジフード以外の一般型(居室・トイレ・廊下・浴室・窓用)換気扇は発足当初から製造していない(同社製品納入先は主に住宅メーカー・システムキッチンメーカー・リフォーム会社・建材店・工務店・飲食店・ホテル・旅館・民宿・石油&ガス器具販売工事店などが中心)。また同社製レンジフードは「一般住宅&店舗用」と「集合住宅用」の2種類に大別して生産されており、そのカタログも「一般住宅&店舗用」と「集合住宅用」の2種類が作成されている(集合住宅用モデルに「Air Pro」ブランドは付与されていない。また集合住宅用モデルが一般の戸建て住宅や店舗に納品される例も珍しくない。集合住宅用モデルは全機種「メカ=押しボタン式本体ボタン」を採用しているため別売リモコン非対応で、「オン・オフタイマー」「誤動作防止用チャイルドロック」・「ガステーブル及びIHクッキングヒーターとの連動機能」は非搭載)。

レンジフード本体の大きさは「横幅60cm/75cm/90cm」の3種類あり、正面及び側面に取り付ける幕板と屋外用排気口は全機種別売り。排気ダクトは「上・左右・後面」の4方向取り付けに対応している(但しダクトの延長工事は「長さ3m以内・曲がり3箇所以内」とそれぞれ規定されており、これらが規定を上回る・及びダクトが途中で細くなったり室外へ向かって下り勾配で設置されると「排ガスが本体内に滞留・及び室内に逆流して製品本来の性能が発揮出来なくなり、一酸化炭素中毒を起こす危険」がある)。取扱説明書は各シリーズごとに(横幅60cm/75cm/90cmの)複数機種共用となっており、本体の内側左(又は右)側面に当該購入機種の品番シールが貼られている(工事店又は富士工業カスタマーセンターへ製品修理を依頼する場合、必ず「購入した製品の品番申告」が必要。換気扇の補修用性能部品保有期間は経済産業省の指導により「製造終了後6年」と規定されており、生産終了から7年以上経過した機種は修理・部品交換対応不可=但し消耗品であるフィルターは常備。取扱説明書とカタログは富士工業公式サイト内からダウンロード可)。また2009年以降製造機種は「設計上の標準使用期間」も(保証期間及び製造年とは別に本体品番表記欄の隣へ)表記されている(「設計上の標準使用期間」を越えて製品を長期使用すると老朽化やモーター部の経年劣化による発火・けがなどの事故が起きる恐れがあり、富士工業製品は「製造から10年」を製品耐用年数の目安としている)。

同社製レンジフードには全機種「手元照明」が付いているが、照明スイッチはレンジフードファンスイッチとは独立して設けられている(レンジフードファンスイッチを「切」にしても手元照明は「照明入/切」ボタンを押さない限り消えない)。また手元照明に用いるミニクリプトン電球は主にパナソニック日立ライティング東芝ライテックNECライティングいずれかの製品が工場出荷時に「お試し用」として組み込まれている(口金サイズE17型ミニクリプトン電球は最大40W形まで対応。市販のLED電球電球型蛍光灯も使用可)。なお手元照明スイッチを切った直後はランプが熱くなっている場合があるので、電球交換作業時は「(誤って照明入/切ボタンを押してスイッチが入ることによる感電・やけど事故防止のため)レンジフードに繋がる分電盤ブレーカースイッチを事前に切る」及び「電球の交換・清掃作業は照明スイッチを切って20分以上待ち・ランプが十分冷えてから行うと共に、ランプ口金に付いた水滴は取付前に必ず拭き取る」旨がそれぞれ指示されている(「Air Pro」シリーズ上位機種はLED素子を本体照明部に内蔵しているため電球交換不要)。

「Air Pro」シリーズ上位機種は「別売リモコン」にも対応しており、レンジフード本体スイッチに手が届きにくい環境でも近傍に専用ワイヤレス(赤外線式)リモコンを壁掛け設置して遠隔操作が可能(リモコンに入れるお試し用乾電池パナソニック東芝ライフスタイル日立マクセル三菱電機オーム電機などから主に供給。「順送りソフトタッチ式本体ボタン」を採用したリモコン対応機種は「オン・オフタイマー」と「誤動作防止用ホールド=チャイルドロック」機能も搭載。但し「押しボタン=メカ式本体ボタン」採用機種と集合住宅用モデルは別売リモコン非対応)。ガステーブル&IHクッキングヒーターとの連動(「ガステーブル&IHクッキングヒーターの電源入/切に連動してレンジフードの電源&手元照明も入/切になる」及び「ガステーブル&IHクッキングヒーターの火力調節に連動してレンジフード排気風量を自動調節する」)機能は「Air Pro」シリーズ上位機種のみ搭載(本体ボタンが「押しボタン=メカ」式の機種と集合住宅用モデルはガステーブル&IHクッキングヒーターとの連動機能非搭載)。一部機種は「24時間連続換気機能」も搭載しており、調理・湯沸かしをしない時間帯は「一般高気密住宅用24時間換気システム」としても使用可能。

2009年以降製造機種からは「従来あったスロットフィルターを廃止し、油煙をファン回転の力で遠心分離させて専用オイルパックへ集める機能」を搭載した機種が登場しており、これによりレンジフード掃除の負担が大幅に軽減されている(スロットフィルター付き製品の場合、生産終了機種でも当該機種に適合した富士工業純正フィルターをサービスパーツとして取り寄せ購入可能)。但し「市販繊維フィルターとの重ね使用と純正フィルターから市販フィルターへの交換使用はそれぞれ禁止」されており、スロットフィルター付き機種は必ず「富士工業純正品の使用」が義務づけられている(市販繊維フィルターを重ねたり純正フィルターを市販品に交換して使うと吸い込み&排気風量が低下して製品本来の性能を発揮出来なくなったり、火災事故に至るおそれあり。フィルター不要機種も市販繊維フィルター使用禁止。「台所の換気扇とそのフィルターは金属など不燃製品を用いる旨を火災予防条例で義務づけ」ている市区町村もある=引きヒモスイッチ式換気扇を台所で用いる場合、本体のみならずヒモも金属製にする)。

同社製レンジフードの大半には油煙の捕集性能を向上させる「整流板」が付いているが、これを外して使うと油煙の捕集性能が低下し製品本来の性能を発揮出来なくなる(フード内に油煙が吸い込まれず台所全体に拡散し壁・天井・床を汚す場合あり)。よってフード内清掃時以外は常に整流板を本体に取り付けた状態にしておかなければならない。またフード内清掃時に整流板を宙吊り(手前側のみを外した仮吊り)状態にすると落下によるけがや部品破損のおそれがあるので、フード内掃除は必ず整流板を完全に取り外してから行う。加えて製品の電源コードは幕板内に収まっている場合が殆どで電源は(レンジフード本体取付作業前に)専用コンセントを設けるか直結配線とするため、レンジフード内掃除をする場合は必ず「(誤ってスイッチが入りファン回転によるけが防止のため)レンジフードに繋がる分電盤ブレーカースイッチを切り、清掃作業時は(金属鋼板切り口で手をけがしないよう)市販のゴム手袋を装着する」旨が指示されている。なお(「Air Pro」シリーズ上位機種のうち)フィルター不要モデルは「ファン回転中に整流板を外すと安全のためファンが自動停止する機能」を搭載している(スロットフィルター付きと押しボタン=メカ式本体ボタン機種の場合、ファン回転中に整流板やフィルターを外してもファンは自動停止しない)。さらに「レンジフードにエアコンの風が直接当たると油煙が(エアコンから出た風に流されて台所全体へ拡散し)レンジフードに吸い込まれなくなる」場合があるので、台所にエアコンを取り付ける場合は「レンジフード本体に直接風が当たらないよう(レンジフードより)十分に離す」配慮が必要。

シロッコファンは清掃時に取り外し可能だが、その固定方法は機種により「ネジ式」と「ワンタッチボタン式」の二通りあり、ネジ式の場合は取り付けが緩んでいると回転中に外れたり異音がして部品が破損するおそれがある(台所用金属製換気扇は落下防止のためファンをネジで固定する機種が大半を占めており、ワンタッチボタンによる固定は一部上位機種のみ)。またファンに付いている錘(バランサー)は工場出荷時に調整済みであるため、取り付け位置を不用意に変えると(正常な回転バランスを保てなくなり)回転中に異音がしたりするので、清掃及び消耗品交換作業時は「修理技術者以外の人は取扱説明書に記載された部分以外の部品交換・調整・改造をしてはならない」旨が指示されている(素人による製品故意改造及び誤った使用法に起因する故障・不具合は保証期間内でも原則有料修理)。またファン取付方向は機種により「横向き」と「下向き」の二通りある。

換気扇を取り付ける部屋には必ず「空気取り入れ口(吸気口)」を設ける必要がある(ただ単に汚れた空気を追い出すのみでは製品本来の性能を発揮出来ず、室内外で気圧差が生じてドア開閉がしにくくなる場合あり。加えて「窓を閉め切っている、及び吸気口の無い密閉された部屋でガステーブル・ガス瞬間湯沸かし器石油ストーブ石油ファンヒーターなどの開放燃焼器具を用いると、換気扇を回していても一酸化炭素中毒を起こす危険がある」ので、開放燃焼器具使用時は「換気扇を回している時でも窓を開けての換気を1時間に1回以上」必ず行う)。また「内釜式風呂(燃焼用空気を浴室内より採り入れ、排ガスを上昇気流に乗せて屋外へ出す開放燃焼及び自然排気式=CF式風呂釜)を設置した浴室」に換気扇(浴室用)を取り付けると「排ガスが室内に逆流し一酸化炭素中毒を起こす」危険がある(給排気方式がFF式石油暖房機と同じ「室内の空気は一切使わず、屋外より燃焼用空気を採り入れ排ガスを屋外へ出す」仕組みの「バランス型風呂釜」を設置した浴室では換気扇使用可)。

調理・湯沸かしを行う場合は必ずレンジフードのファンスイッチを入れておく(換気扇を止めたまま調理するとフード内の温度が異常上昇し製品の寿命を縮めるおそれがあるため)。またガステーブル使用時に万一「ガス漏れ」が起きた時は直ちにガス元栓を閉めたのち、レンジフード電源を入れている(ファンを回している)場合は(ガス漏れが完全に解消するまで)電源を切らずに放置し、電源を切っていた場合は(スイッチ操作をせず)窓を全開にして漏れたガスを追い出す(スイッチ接点から出た火花が漏れたガスに引火して爆発・火災事故の危険があるため)。また調理中の油が万一発火した場合はレンジフード風量を弱めるか電源を切り自然鎮火を待つ(風量を「強」や「中」のままにすると酸素が供給され続け火の勢いを強めるため)。それでも火の勢いが収まらない場合は消火器で消すか、冷水で濡らしたタオル・布巾を被せて酸素供給を絶つ(発火した油に直接水をかけると逆に火の勢いを強め、爆発燃焼を起こす危険性が高い)。

かつてはクリナップ製システムキッチンにも富士工業製レンジフードが採用されていたが、現在クリナップ製システムキッチンに採用されるレンジフードはファン自動洗浄機能が付いたパナソニック エコシステムズ製「スマートスクエア」に置き換わっている。また系列電器店シャープフレンドショップ」へも(システムキッチンとセットで)供給されている(シャープがもともと換気扇の自社生産を行っていないため)。

工場所在地[編集]

  • 本社工場
〒252-0206 神奈川県相模原市中央区淵野辺二丁目1番9号
  • 白河工場(従業員用グラウンド併設)
〒961-0102 福島県西白河郡中島村滑津字大池向11番地2

国内主要取引企業[編集]

外部リンク[編集]