宿毛フェリー
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種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
![]() 〒788-0013 高知県宿毛市片島9番34号 |
業種 | 海運業 |
法人番号 | 7490001005075 |
外部リンク | http://sukumoferry.com |
株式会社宿毛フェリー(すくもフェリー)は、高知県宿毛市に本社を置く海運会社である。同市にある宿毛湾港(宿毛湾、片島岸壁)と大分県佐伯市の佐伯港を結ぶフェリー航路を運航している。
概要[編集]
航路は、宿毛フェリーの前身である宿毛観光汽船が1971年に開設した。かつてはコバルトラインの愛称で親しまれた[1]。
2004年1月26日、同社が自己破産手続開始の申立てを行い破産宣告を受けるとともに、同日午前3時発の便をもって運航を休止した[2]。航路再開については当初、洞海マリンシステムズ(福岡県北九州市)が事業を継承すべく新会社「土佐・佐伯フェリー」を同年5月に設立したが頓挫した[3]。のち、ケイシーライナー東京(東京都港区)など4社により「宿毛フェリー」が設立された[4]。
運航再開にあたっては関連会社である周防灘フェリー(山口県周南市)の運航ノウハウを活かすとともに、従来2隻あった船舶を1隻とする合理化がなされた。また、高知県と同県の6市町村による4億円を限度とする補助スキームの設定といった地元側の支援も行われている[5]。
大阪と高知を結ぶ航路を運航していた大阪高知特急フェリーが2005年6月に休止して以降は、高知県と県外を結ぶ唯一の定期旅客船航路となっている。
2018年10月19日以降、運航を休止している。
沿革[編集]
- 1968年 - 片島(宿毛)-深浦-船越-佐賀関-大分-別府間で定期航路を運航していた宿毛汽船から分離して、宿毛観光汽船創業。片島(宿毛)-別府の直通便を運航[1]。
- 1971年9月6日 - 航路を変更し、宿毛-佐伯航路の運航を開始[1][6]。1,000トン型フェリー「あしずり」就航[7]。
- 1972年4月6日 - 国道九四フェリーから第2豊予丸(1,000トン)をチャーターし、1日6便の運航を開始[1][6]。
- 1974年
- 1985年6月 - 「あしずり」に代えて、1,000トン型フェリー「ニューあしずり」就航[7]。
- 1994年
- 2002年 - 年間旅客数が、ピーク時の約半分となる14万5,000人となる。金融機関からの借入金に対して、宿毛市が損失補償を実施する。[要出典]
- 2004年
- 2018年
航路[編集]
宿毛湾港(片島岸壁)と佐伯港の間を、1日3往復、所要時間3時間で結んでいる。
航路再開前と比較して、運用船舶数および便数が減少している[5]。
船舶[編集]
- ニューあしずり[7]
- 1985年6月竣工・就航。999総トン、全長73.6m、幅13.6m、出力1,800馬力×2基[12]、航海速力16ノット(最大17.5ノット)。
- 旅客定員484人。車両積載数:トラック(8t換算)17台、乗用車4台。永宝造船建造。
- 船室は、1等、2等、ドライバー室および室単位で貸切となるファミリー室がある[12]。
- 宿毛観光汽船時代から使用されている船舶である。
かつて運航していた船舶[編集]
いずれも、宿毛観光汽船により運航していた船舶である(就航順に記載)[7]。
- あしずり
- 1971年9月竣工・就航。990総トン、全長70m、幅13.6m、出力4,000馬力、航海速力16.1ノット(最大17.5ノット)。
- 旅客定員500人。車両積載数:トラック(8t換算)22台、乗用車60台。臼杵鉄工所建造。
- 1985年に売却ののち1989年、フィリピンへ売却された。
- さいき[13]
- 臼杵鉄工所建造、1974年3月29日竣工、4月1日就航、船舶整備公団共有船。1994年、パナマへ売却。
- 1,522総トン、全長74.8m、垂線間長68.0m、幅13.6m、深さ4.5m、満載喫水3.2m、ニイガタ 6MG31EZ 2基2軸、4,000馬力、最高速力16.6ノット、航海速力15.9ノット
- 旅客定員611名、中型車3台、大型バス13台、乗用車6台
- しまんと
- 1994年3月竣工、同年4月就航。1,446総トン、全長89m、幅14.2m、出力6,000、航海速力18.8ノット(最大21.0ノット)。
- 旅客定員484人。車両積載数:トラック(8t換算)28台。臼杵造船所建造。
- 2004年、大韓民国へ売却された。
脚注[編集]
- ^ a b c d 宿毛市史【近代、現代編-交通土木-海上交通】 宿毛市
- ^ a b 高知新聞(2004年1月26日付)
- ^ a b 西日本新聞(2004年7月22日付)
- ^ 高知 - 大分航路、12月再開 運送会社などが共同出資 - 47NEWS(共同通信社、2004年9月21日付、2012年6月30日閲覧)
- ^ a b c 事例8 宿毛・佐伯航路の再生 (PDF) (旅客船活性化事例集) - 国土交通省(2006年4月付、2012年6月30日閲覧)
- ^ a b 近代、現代編-市政のあゆみ 宿毛市
- ^ a b c d e f 『日本のカーフェリー -その揺籃から今日まで-』(世界の艦船 別冊) - 海人社(2009年3月発行) JANコード 4910056040393
- ^ [https://www.kochinews.co.jp/sp/article/228025>高知新聞
- ^ 運航休止の宿毛フェリー 乗組員15人を解雇 大分合同新聞ホームページ(2018年11月1日)
- ^ “高知―大分結ぶ「宿毛フェリー」運休 燃料高理由に” (日本語). 日本経済新聞 電子版 2018年11月30日閲覧。
- ^ 日本放送協会. “宿毛フェリー 船が仮差し押さえ|NHK 大分県のニュース” (日本語). NHK NEWS WEB 2018年11月30日閲覧。[リンク切れ]
- ^ a b 船舶紹介 Archived 2012年4月14日, at the Wayback Machine. - 宿毛フェリー(2012年6月30日閲覧)
- ^ 世界の艦船(1974年7月号,p161)
外部リンク[編集]
- 宿毛フェリー(公式サイト)