定山渓熊牧場

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定山渓クマ牧場
Jouzankei Bear Park.jpg
施設情報
正式名称 定山渓熊牧場
愛称 定山渓くま牧場
専門分野 クマ牧場
所有者 定山渓グランドホテル(開業時)
管理運営 定山渓動物園(開業時)
面積 60,000平方メートル[1]
来園者数 最大1万人
主な飼育動物 ヒグマ
開園 1969年
閉鎖 2004年1月
所在地
北海道札幌市南区定山渓857
位置 北緯42度56分27秒 東経141度7分40.1秒 / 北緯42.94083度 東経141.127806度 / 42.94083; 141.127806座標: 北緯42度56分27秒 東経141度7分40.1秒 / 北緯42.94083度 東経141.127806度 / 42.94083; 141.127806
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定山渓熊牧場(じょうざんけいくまぼくじょう)は、かつて北海道札幌市南区無意根山[1]にあった元「熊牧場」(クマ観光牧場テーマパーク動物園)である。

1969年開業し、来園者はピーク時に年間1万人を越えた。最大100頭のヒグマを飼育した[2]。2004年1月[3]に閉鎖した。2011年現在は個人の飼育である[4]

営業の記録[編集]

開業当時の営業時間は8:00~17:00、夏季期間は7:00~18:30であった。入場料1,000円[1]、クマの餌は200円。通常、4月下旬から11月中旬まで開業し、冬季は休業した。閉鎖前の2003年は、10月下旬から休業した[5]。かつては園内にアライグマウサギもおり、牧場内の「えぞしか園」にエゾシカがいた。

入場券には、佳松園、森林浴自然公園清流として薄別川(うすべつかわ)、にじ鱒養魚場、渓流遊歩道ボート場、レジャーランド鹿牧場アイヌ資料館が案内された[1]

閉園[編集]

2004年、施設が老朽化したことと収益が悪化したことから[5][注釈 1]、かねてよりクマ牧場を問題視していた動物愛護団体地球生物会議ALIVE」(代表野上ふさ子・当時)が、その当時の牧場の所有者側と話し合い、展示施設としては閉園することが決定した[6]。2003年末に、ALIVEが手引きし[7]、ロンドンに本部を置く動物保護団体「世界動物保護協会」(WSPA)が同牧場など道内4ヶ所を含む全国8ヶ所の牧場について「飼育密度が極めて高く、劣悪な管理状況にある」と改善を求める調査結果を報告した[8]ことも、 閉園決定に影響した[5]

閉鎖後[編集]

2004年、牧場閉鎖後もヒグマ35頭[5]は飼育された。定山渓グランドホテルと地球生物会議ALIVEがヒグマの引き取り手を探したが見つからなかったという[9]

所有者

2010年4月、「定山渓グランドホテル」が「ハマノホテルズ」(「万世閣ホテルズ」関連会社)に吸収された[10]ことに伴い、旧牧場の所有者が「株式会社ふくじゅ」に変更され[11]、その後2011年9月、ハマノホテルズに変更された[11]。2011年現在は定山渓グランドホテル(ハマノホテルズ経営)が運営[9]

飼育頭数
  • 1969年 ヒグマ 35頭[2]
  • 1997年 ヒグマ 100頭[2]
  • 2007年 ヒグマ 26頭[2][6]
  • 2011年 ヒグマ 13頭(オス4頭、メス9頭)[2][6]
立入検査

2011年、札幌市では6月と7月にも旧牧場に立ち入っているが[3]、8月17日、独自にズーチェックを行った[11]地球生物会議ALIVEから、餌が少なく、死んだクマが放置されたためクマの頭蓋骨があるとの指摘により[12][11]、同18日、同牧場に立ち入り検査する方針を固め、同19日に新聞が報じ[13]、同25日、札幌市が立ち入り検査をした[14][9][15]。検査した札幌市動物管理センターの上野浩所長は「クマが飢えている様子はなかった」と話した[9]。スポニチによれば、ハマノホテルズは「餌は好きなものを与えている。指導を受ければ改善したい」と述べた[14]。札幌テレビ(STV)によれば、「1日3回ぐらい餌を与えられていたようだ」としている[3]。同31日、札幌市動物管理センターは検査結果を公表したが、毎日新聞によると、栄養のバランスを考慮するように指導なされたが、焦点の給餌回数については触れなかった[16][15]

注釈[編集]

  1. ^ 来園者はピークの90年前後には1年で約1万人に達し、収益率が高かったが、最近は約7千人にまで落ち込み、施設の維持管理が負担になっていた(北海道新聞2004/1/7)

脚注[編集]

  1. ^ a b c d 入場券より
  2. ^ a b c d e くまもりNews 10/30 閉園された札幌定山渓クマ牧場を会長が訪問2011-11-03,日本熊森協会
  3. ^ a b c 旧「定山渓クマ牧場」劣悪環境で立ち入り検査札幌テレビ(STV),2011年8月25日「施設の近くで働く人は、「管理人が毎朝えさをもってきていて1日3回くらい餌をやっていたようだ」と話していて、」
  4. ^ 動物愛護管理のあり方検討小委員会(第22回)議事録「この施設は、動物取扱業者ではなくて、単にクマを飼育していただけなんですけれども、」(2011年10月18日,環境省,中央環境審議会動物愛護部会)
  5. ^ a b c d 「定山渓熊牧場閉鎖へ 入場低迷に加え施設老朽化」(北海道新聞2004年1月7日)
  6. ^ a b c 動物愛護管理のあり方検討小委員会(第22回) 野上委員提出資料1環境省 中央環境審議会動物愛護部会 動物愛護管理のあり方検討小委員会(第22回)議事録,2011年10月18日
  7. ^ WSPA & ALIVE共同 クマ保護キャンペーン
  8. ^ 「日本のクマ牧場、環境は劣悪 英動物保護団体が調査報告」(時事通信2003年12月4日)
  9. ^ a b c d 「定山渓の旧クマ牧場、立ち入り検査…飼育管理巡り」(読売新聞2011年8月25日)
  10. ^ 北海道の温泉旅行宿泊予約「万世閣 グループ」公式ウェブサイト 会社案内
  11. ^ a b c d 地球生物会議(ALIVE)クマ牧場調査班2011年10月17日
  12. ^ 「旧定山渓熊牧場問題 札幌市、きょう立ち入り検査」北海道新聞2011年8月25日
  13. ^ 「旧定山渓熊牧場 愛護法違反の可能性 札幌市、立ち入り検査へ」北海道新聞2011年8月19日朝刊
  14. ^ a b スポニチ2011年8月25日10:04
  15. ^ a b 旧「定山渓熊牧場」に対する立入検査の結果について札幌市動物管理センター,2011年8月31日
  16. ^ 「定山渓クマ牧場 閉園後も飼育 札幌市が改善指示」毎日新聞北海道2011年8月31日

関連項目[編集]

外部リンク[編集]