安芸郡 (高知県)

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高知県安芸郡の位置(1.東洋町 2.奈半利町 3.田野町 4.安田町 5.北川村 6.馬路村 7.芸西村 薄緑:後に他郡から編入した区域)

安芸郡(あきぐん)は、高知県土佐国)の

人口15,317人、面積563.12km²、人口密度27.2人/km²。(2021年11月1日、推計人口

以下の4町3村を含む。

郡域[編集]

1879年明治12年)に行政区画として発足した当時の郡域は、上記の4町3村から芸西村の一部(久重山・道家・国光)を除き、室戸市および安芸市の大部分(舞川を除く)を加えた区域にあたる。

歴史[編集]

古代[編集]

東西に長い土佐国の東の端に位置した。文献初見は天平宝字6年(762年)8月27日の日付を持つ「造石山院所労劇文案」という史料で、右大舎人少初位上玉作子綿が土左国安芸郡の人と記す[1]

式内社[編集]

延喜式神名帳に記される郡内の式内社

神名帳 比定社 集成
社名 読み 付記 社名 所在地 備考
安芸郡 3座(並小)
室津神社 ムロツノ 室津神社 高知県室戸市室津
多気神社 タケ 多気坂本神社 高知県安芸郡奈半利町
坂本神社 サカモトノ (論)多気坂本神社 高知県安芸郡奈半利町
(論)王子宮 高知県安芸郡芸西村和食
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近世以降の沿革[編集]

甲浦村、白浜村、河内村、生見村、野根村、佐喜浜村、津呂村、東寺村、椎名村、領家村、室津村、浮津村、元村、吉良川村、羽根村、奈半利村、北川村、田野村、安田村、西島村、東島村、中山村、馬路村、魚梁瀬村、唐浜村、下山村、伊尾木村、奈比賀村、入河内村、黒瀬村、大井村、古井村、島村、別役村、畑山村、安芸ノ川村、川北村、東浜村、西浜村、土居村、僧津村、井ノ口村、小谷村、栃木村、尾川村、穴内村、赤野村、和食村、馬ノ上村、西分村

町村制以降の沿革[編集]

1.安芸村 2.室戸村 3.甲浦村 4.奈半利村 5.田野村 6.野根村 7.佐喜浜村 8.津呂村 9.吉良川村 10.羽根村 11.北川村 12.馬路村 13.中山村 14.安田村 15.伊尾木村 16.川北村 17.東川村 18.畑山村 19.井ノ口村 20.土居村 21.穴内村 22.赤野村 23.和食村 24.馬ノ上村 25.西分村(紫:室戸市 桃:安芸市 赤:東洋町 橙:安田町 黄:芸西村 青:合併なし)
  • 明治22年(1889年4月1日 - 町村制の施行により、以下の各村が発足。《 》は左記の村の小村。(25村)
    • 安芸村 ← 安芸村、井ノ口村[小村黒鳥村](現・安芸市)
    • 室戸村 ← 室津村、浮津村、元村、領家村(現・室戸市)
    • 甲浦村 ← 白浜村、河内村、生見村、甲浦村(現・東洋町)
    • 奈半利村(単独村制。現・奈半利町)
    • 田野村(単独村制。現・田野町)
    • 野根村(単独村制。現・東洋町)
    • 佐喜浜村津呂村吉良川村羽根村(それぞれ単独村制。現・室戸市)
    • 北川村 ← 北川村、奈半利村[枝郷野友村](現存
    • 馬路村 ← 馬路村、魚梁瀬村(現存
    • 中山村 ← 中山村《小村間下村・内京坊村・正弘村・別所村・中ノ川村・西ノ川村・与床村・小川村・日々入村・船倉村・瀬切村》(現・安田町)
    • 安田村 ← 安田村、西島村、唐浜村、東島村(現・安田町)
    • 伊尾木村 ← 伊尾木村、下山村(現・安芸市)
    • 川北村(単独村制。現・安芸市)
    • 東川村 ← 奈比賀村、入河内村、黒瀬村、大井村、古井村、島村、別役村(現・安芸市)
    • 畑山村 ← 栃木村、小谷村、安芸ノ川村、尾川村、畑山村(現・安芸市)
    • 井ノ口村(単独村制。現・安芸市)
    • 土居村 ← 土居村、僧津村(現・安芸市)
    • 穴内村赤野村(それぞれ単独村制。現・安芸市)
    • 和食村馬ノ上村西分村(それぞれ単独村制。現・芸西村)
  • 明治24年(1891年)4月1日 - 郡制を施行。
  • 明治28年(1895年11月21日 - 安芸村が町制施行して安芸町となる。(1町24村)
  • 明治43年(1910年1月1日 - 室戸村が町制施行して室戸町となる。(2町23村)
  • 大正5年(1916年
    • 4月1日 - 甲浦村が町制施行して甲浦町となる。(3町22村)
    • 5月1日 - 奈半利村が町制施行して奈半利町となる。(4町21村)
  • 大正9年(1920年)5月1日 - 田野村が町制施行して田野町となる。(5町20村)
  • 大正12年(1923年)4月1日 - 郡会が廃止。郡役所は存続。
  • 大正14年(1925年2月11日 - 安田村が町制施行して安田町となる。(6町19村)
  • 大正15年(1926年7月1日 - 郡役所が廃止。以降は地域区分名称となる。
  • 昭和3年(1928年)1月1日 - 津呂村が町制施行して津呂町となる。(7町18村)
  • 昭和4年(1929年10月1日 - 津呂町が改称して室戸岬町となる。
  • 昭和13年(1938年)2月11日 - 野根村が町制施行して野根町となる。(8町17村)
  • 昭和15年(1940年)2月11日 - 吉良川村が町制施行して吉良川町となる。(9町16村)
  • 昭和18年(1943年
    • 10月1日(9町14村)
      • 穴内村が安芸町に編入。
      • 中山村が安田町に編入。
    • 11月3日 - 佐喜浜村が町制施行して佐喜浜町となる。(10町13村)
  • 昭和29年(1954年
    • 7月20日 - 和食村・馬ノ上村・西分村が合併して芸西村が発足。(10町11村)
    • 8月1日 - 安芸町・伊尾木村・川北村・東川村・畑山村・井ノ口村・土居村・赤野村が合併して安芸市が発足し、郡より離脱。(9町4村)
  • 昭和30年(1955年)4月1日 - 芸西村が香美郡東川村の一部(久重山・道家・国光)を編入。
  • 昭和34年(1959年
    • 3月1日 - 室戸町・室戸岬町・吉良川町・佐喜浜町・羽根村が合併して室戸市が発足し、郡より離脱。(5町3村)
    • 7月1日 - 甲浦町・野根町が合併して東洋町が発足。(4町3村)

変遷表[編集]

自治体の変遷
明治22年以前 明治22年4月1日 明治22年 - 大正15年 昭和元年 - 昭和19年 昭和20年 - 昭和63年 平成元年 - 現在 現在
甲浦村 大正5年4月1日
町制
甲浦町 昭和34年7月1日
東洋町
東洋町 東洋町
野根村 野根村 昭和13年2月11日
町制
室戸村 明治43年1月1日
町制
室戸町 昭和34年3月1日
室戸市
室戸市 室戸市
津呂村 津呂村 昭和3年1月1日
町制
昭和4年10月1日
改称 室戸岬町
佐喜浜村 佐喜浜村 昭和18年11月3日
町制
吉良川村 吉良川村 昭和15年2月11日
町制
羽根村 羽根村 羽根村
奈半利村 大正5年5月1日
町制
奈半利町 奈半利町 奈半利町 奈半利町
田野村 大正9年5月1日
町制
田野町 田野町 田野町 田野町
北川村 北川村 北川村 北川村 北川村 北川村
馬路村 馬路村 馬路村 馬路村 馬路村 馬路村
安田村 大正14年2月1日
町制
安田町 安田町 安田町 安田町
中山村 中山村 昭和18年10月1日
安田町に編入
安芸村 明治28年11月21日
町制
安芸町 昭和29年8月1日
安芸市
安芸市 安芸市
穴内村 穴内村 昭和18年10月1日
安芸町に編入
伊尾木村 伊尾木村 伊尾木村
川北村 川北村 川北村
東川村 東川村 東川村
畑山村 畑山村 畑山村
井ノ口村 井ノ口村 井ノ口村
土居村 土居村 土居村
赤野村 赤野村 赤野村
和食村 和食村 和食村 昭和29年7月20日
芸西村
芸西村 芸西村
馬ノ上村 馬ノ上村 馬ノ上村
西分村 西分村 西分村
香美郡東川村の一部
(久重山・道家・国光)
香美郡東川村の一部 香美郡東川村の一部 昭和30年4月1日
芸西村に編入

行政[編集]

歴代郡長
氏名 就任年月日 退任年月日 備考
1 明治12年(1879年1月4日
大正15年(1926年)6月30日 郡役所廃止により、廃官

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ 山下信一郎「古代土佐国の郡の変遷に関する覚書」625頁。
  2. ^ 布達は前年12月6日だが、本項では実施日とした。

参考文献[編集]

  • 山下信一郎「古代土佐国の郡の変遷に関する覚書」、奈良文化財研究所・編集発行『文化財学の新地平』、2013年。
  • 角川日本地名大辞典』39 高知県、「角川日本地名大辞典」編纂委員会、角川書店、1986年2月1日。ISBN 4040013905
  • 旧高旧領取調帳データベース

関連項目[編集]