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安能務

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

安能 務(あのう つとむ、生年不詳[1]- 2000年4月[1])は、日本小説家。詳細なプロフィールは不明。

来歴

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筆名は「安んぞ能く務めん(どうして力を尽くすことができるだろうか)」、「あん・のうむ = unknown」の意味が込められている[1]

生年については、1919年8月、1922年、1925年、1932年の4つのプロフィールが用いられていた[1]。自ら「生年月 日、出身、血液型、経歴など、すべてのプロフィールは不詳」とも記している[1]台湾出身・香港大学卒業と自称する点から[1]、廖文奎や廖文毅台湾独立運動との関わりが示唆される[1]

1980年代後半から没するまで、古代中国を舞台に長編の歴史小説演義)を著した。代表作は『封神演義』『隋唐演義』『三国演義』がある。一連の作品は、題名からして一見翻訳のように受け取られるが、著作の大半は原著者名の標記はなく、底本(タネ本と呼んでいる)に批判・薀蓄を組み込んでリライトした長編小説である。

安自身は、各作品の前書きにそれらの点について記載しており、また学術的根拠の乏しさや登場人物の日本語ルビ振りで批判を受けるものの、中国人の思考や物の見方およびその習俗を分かり易く説明しており、これまでの「日本人の常識に基づいて翻訳された作品」とは一線を画している。

『八股(パクー)と馬虎(マフー)』「あとがき」で、自らの著作については、(中国人特有の、事実を重視しない文化のため)「一次資料」や「客観性」への疑問を提起した上で、自己の意見を述べるしかない、読者は数ある意見の一つとして受け取ってほしいと記している。

著作一覧

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出典

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  1. 1 2 3 4 5 6 7 中塚亮「台湾人作家としての安能務と,その編訳『封神演義』の特徴について」『金城学院大学論集 人文科学編』第19巻第1号、金城学院大学、2022年9月、183-194頁。

関連項目

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