安田洋祐

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安田 洋祐
ゲーム理論
生誕 (1980-02-20) 1980年2月20日(38歳)
日本の旗 日本東京都
研究機関 大阪大学大学院経済学研究科
研究分野 ゲーム理論
産業組織論
マーケット・デザイン
母校 東京大学経済学部
プリンストン大学
学位 Ph.D.
博士課程
指導教員
パトリック・ボルトン
影響を
受けた人物
神取道宏
受賞 大内兵衛賞(2002年)
情報 - IDEAS/RePEc
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安田 洋祐(やすだ ようすけ、1980年2月20日 - )は日本の経済学者[注 1]大阪大学大学院経済学研究科准教授。専門はゲーム理論産業組織論マーケット・デザイン。マスコミ等で経済学の普及に努める一方、専門のゲーム理論ではAmerican Economic Review等の国外のトップジャーナルに論文が掲載されている[1]

来歴[編集]

1980年東京都生まれ[注 2]筑波大学附属駒場中学校・高等学校を経て、1998年東京大学文科二類に進学した。進学校から深く考えることなく東京大学に進学したため当初は特に研究の道に進む気は無かったが、神取道宏教授の講義に感銘を受けて神取ゼミに進んだことが転機となり、経済学を志すようになった[1][3]。学部卒業時には最優秀卒業論文に与えられる大内兵衛賞を受賞し、卒業生総代となった[4][注 3]。東京大学卒業後はゲーム理論発祥の地であるプリンストン大学に進学し[1][注 4]2007年には同大学よりPh.D.を取得した[注 5]。その後、政策研究大学院大学助教授2007年8月-2014年3月)を経て、2014年4月より大阪大学大学院経済学研究科准教授[5]大阪大学に移籍した2014年以降も、非常勤講師として、政策研究大学院大学財務省「理論研修」、神戸大学大学院などで理論経済学関連の講義を複数担当している[6]。また、テレビやラジオでコメンテーターとしても活動しており、2013年4月からはNEWS WEB (NHK総合) の金曜レギュラー、2014年4月からはとくダネ! (フジテレビ) の火曜隔週レギュラーを務めている[6]

年譜[編集]

著書[編集]

単著[編集]

  • 『学校選択制のデザイン―ゲーム理論アプローチ』(単編著)、エヌ・ティ・ティ出版、2010年
  • 『図解 ピケティ入門 いちばんやさしい『21世紀の資本』の読み方』(監修)、彩図社、2015年

共著[編集]

  • 『経済学で出る数学 高校数学からきちんと攻める』、日本評論社、2008年
  • 『モバイルバリュー・ビジネス— 電子マネー、企業ポイント、仮想通貨の見方・考え方』、中央経済社、2008年
  • 『経済危機「100年に一度」の大嘘 CONUNDRUM 2009 Summer』、講談社、2009年
  • 『モバイルバリューの社会システム』、経済産業調査会、2011年
  • 『日本の難題をかたづけよう 経済、政治、教育、社会保障、エネルギー』、光文社、2012年
  • 『改訂版 経済学で出る数学 高校数学からきちんと攻める』、日本評論社、2013年
  • 『「学問」はこんなに面白い! — 憲法・経済・商い・ウナギ』、星海社新書, 2014年
  • 『日経ビジネス日本経済入門』(共監修)、日経BP, 2014年
  • 『経済学で出る数学 ワークブックでじっくり攻める』(共監修)、日本評論社、2014年

論文(査読有り)[編集]

  • Strategy-proof Matching with Regional Minimum and Maximum Quotas (with Masahiro Goto, Atsushi Iwasaki, Yujiro Kawasaki, Ryoji Kurata, and Makoto Yokoo), Artificial Intelligence, Vol.235, pp.49-57, 2016.
  • Expanding "Choice" in School Choice (with Atila Abdulkadiroglu and Yeon-Koo Che), American Economic Journal: Microeconomics, Vol.7, No.1, pp.1-42, 2015.
  • Strategy-proof Matching with Regional Minimum Quotas (with Masahiro Goto, Naoyuki Hashimoto, Atsushi Iwasaki, Yujiro Kawasaki, Suguru Ueda,and Makoto Yokoo), AAMAS2014 (Full Paper): 1225-1232, 2014.
  • Instability in The Hotelling’s Non-price Spatial Competition Model, Theoretical Economics Letters, Vol.3, No.3A: 7-10, 2013.
  • Atila Abdulkadiroglu; Yeon-Koo Che; Yosuke Yasuda (2011年). “Resolving Conflicting Preferences in School Choice: The "Boston Mechanism" Reconsidered”. American Economic Review 101 (1): 399-410. doi:10.1257/aer.101.1.399. 
  • オークションによる最適参入規制:最適参入オークションの理論, 社会科学研究, Vol.55, No.3-4: 121-138, 2004.

論文(招待投稿)[編集]

  • 学校選択問題のマッチング理論分析, 現代経済学の潮流2014, 東洋経済新報社,第3 章: 129-180, 2014.
  • マッチング・マーケットデザインの理論と実践, 第25 回RAMP シンポジウム予稿集, 2013.
  • マーケットデザインの理論と実践, 一橋ビジネスレビュー, Vol.61, No.1: 6-21,2013.
  • マーケットデザインの進展と学校選択制への応用, 新世代法政策学研究, Vol.15:345-384, 2012.
  • 財政と金融の連動— 経済・金融・国債の見方, ジュリスト, No.1431 (10 月15日号): 50-55, 2011.
  • 電子マネーとポイントカードのスイッチングコスト分析, オペレーションズ・リサーチ, Vol.55, No.1: 19-24, 2010.

その他[編集]

  • 『オイコノミア ぼくらの希望の経済学』(出演TV 番組の書籍化)、朝日新聞出版、2014年
  • ゲーム理論, ものづくりに役立つ経営工学の事典180 の知識, 朝倉書店, 2014年
  • 集団行動の法則(やさしい経済学), 日本経済新聞, 12 月17 日-31 日, 2013年
  • マッチングの数理, 数学セミナー, No. 618, 2013年
  • 周波数オークション設計の課題— 正直な入札行動導く制度に(経済教室), 日本経済新聞, 5 月31 日, 2012年
  • 経済学で出る包絡線定理(共著), 経済セミナー, No. 662, 2011年
  • 復興を考えるとき経済学の視点から見えてくること(共著), 経済セミナー増刊:復興と希望の経済学, 2011年
  • ソブリンリスクと財政再建(経済教室), 日本経済新聞, 3 月4 日, 2010年
  • 「ゲーム理論」で読むバブル経済(やさしい経済学), 日本経済新聞, 7 月14 日– 7 月24 日, 2009年
  • マッチング・マーケットデザイン(共著), 経済セミナー, No.647, 2009年
  • 注目集まる「マーケット・デザイン」— 欧米の制度設計で適用(経済教室), 日本経済新聞, 6 月5 日, 2008年

その他、一般誌への寄稿多数。

テレビ出演[編集]

関連項目[編集]

注釈[編集]

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  1. ^ 名前の「祐」は正確には旧字体である。
  2. ^ 祖父は沖縄出身で、元は「安慶名」 という姓であった[2]
  3. ^ 大内兵衛賞を受賞した卒業論文『オークションによる最適参入規制:最適参入オークションの理論』の草稿は安田の個人サイトにおいて公開されており、2016年現在でも閲覧が可能である。
  4. ^ プリンストン大学には神取が助教授をしていたという縁があり、安田自身も「留学のときも、神取先生から推薦状を書いてもらえたから合格できた」と語っている[3]
  5. ^ 一般に アジア系の学生は修了するまで平均約7年掛かると言われているが、安田は最短の5年でPh.D.コースを修了している[1]
  6. ^ なお、東京財団VCASIは政策提言を前提とした東京財団と仮想研の趣旨で合わなくなったことから2011年3月末を以て解散した。現在では東京財団から独立した別組織として運営されている[7]

出典・外部リンク[編集]

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  1. ^ a b c d 大阪大学大学院准教授 安田洋祐氏に聞く(1) (PDF)”. 2016年5月閲覧。『経営情報学会誌』24(3):203-207。2015年12月公刊。
  2. ^ キリ番と「yagena」の謎 (安田の個人ブログ「Econo斬り」) 2006年1月13日。
  3. ^ a b ザ・ジセダイ教官 知は最高学府にある:気鋭の経済学者・安田洋祐先生に、経済学の「本質」を学ぶ!【前編】
  4. ^ 気鋭の経済学者・安田洋祐先生に、経済学の「本質」を学ぶ!【後編】ジセダイ 2012年4月26日
  5. ^ a b c d e f CURRICULUM VITAE (PDF)” (英語). 2016年5月閲覧。
  6. ^ a b c d e f g h i yyasuda's website 安田の個人ウェブサイト”. 2015年6月閲覧。
  7. ^ VCASI設立の経緯”. 2015年4月閲覧。
  8. ^ 外部リンク安田洋祐@yagena(Ask.fm)。