守山城 (越中国)

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守山城
富山県
別名 二上城、海老坂城、森山城
城郭構造 山城
築城主 不明
築城年 不明
主な改修者 神保氏張前田利長
主な城主 斯波氏神保氏上杉氏前田氏
遺構 曲輪、石垣、堀
指定文化財 高岡市指定史跡(本丸跡)
位置 富山県高岡市東海老坂
地図
守山城の位置(富山県内)
守山城
守山城

守山城(もりやまじょう)は、越中国射水郡守山[1](現・富山県高岡市東海老坂)にあった日本の城山城)。本丸跡は高岡市指定史跡[2]とやま城郭カードNo.29[3][4]

概要[編集]

守山城はまた、二上城、海老坂城ともいう。越中平野を一望に見下ろし、山高く道険しく前方は小矢部川、後方は氷見の湖水に挟まれた要害であり、築城時期は明らかではないが「南北朝末期(1371年)に南党の桃井直常石動山天平寺の宗徒と示し合わせて、越中守護・斯波義将の本城・守山を攻め落とした」と書かれているため相当古いと考えられる。

富山県や高岡市は、平成25年(2013年)度から城跡の詳細調査を開始し、測量調査や史料調査、地中レーダー探査などを行なっている[5]

歴史[編集]

斯波氏が越中守護の頃、この城を拠点(守護所)として反抗勢力と対していた。斯波氏と桃井氏がこの城を奪いまた奪い返されるなどの抗争を繰り広げた。のち、越中守護職は畠山氏に移るが、畠山氏もこの城を拠点とし、守護代の神保氏が城を支配した。神保氏の居城であった放生津城の詰城としての役割があった。永正16年(1519年)、越後国長尾為景が越中に侵攻した際に、神保慶宗はこの城に籠って対抗した。

永禄11年(1568年)3月、越後国の上杉謙信(長尾為景の子)は大軍を率いて越中へ侵攻し、守山城を攻撃している。当時の守山城主で織田家と婚姻関係にある神保氏張は、謙信に降伏して配下となっていた神保氏当主の神保長職と対立していた。この時は謙信の本国・越後で本庄繁長の乱が起きたため、謙信は守山城攻めを中止し、引き上げている。

この後、神保氏張もまた上杉氏の配下となったが、謙信没後の御館の乱による混乱で、上杉氏は越中での勢力を大幅に失っていく。代わって織田信長の勢力が及んだ。神保氏張も再度織田の傘下となり、織田家臣で越中を任された佐々成政の与力として仕え、子息の婚姻関係により佐々氏の一門格となった。

天正13年(1585年)、豊臣秀吉と対立した佐々成政に対し、秀吉に属す前田利家の軍勢が、上杉景勝と呼応し東西から越中に来襲した。氏張も佐々方として転戦した。阿尾城菊池武勝が豊臣方(前田方)に寝返ったため、氏張はこれを攻めるために出陣したが、その隙に守山城で家臣が謀反を起こし、留守を守っていた父の神保氏重が討たれて城は乗っ取られた。氏張は軍を返して鎮圧したため、城は再び佐々方のものとなったが、前田軍が来襲し、守山城は攻め落とされた。敗北した佐々氏が没落すると佐々一門扱いの神保氏張も連座して領地を失い、守山城を含む越中三郡(礪波・射水・婦負)は前田氏のものとなった。

豊臣秀吉は先の城攻めを賞賛し、利家の嫡子である前田利長に守山城を与えた。文禄4年(1595年)には蒲生騒動に伴う領地替えで[6] 、残る一郡(新川)も前田領とされ、上杉家の越中衆(土肥氏・舟見氏・吉江氏など)から青山吉次らが諸城を受け取る。慶長3年(1598年)に家督と加賀を譲られた利長は尾山城(金沢城)に移る。 前田家家臣(一族)の前田長種が守将となったが[7] 、前田家二代目(嫡男)と一家臣(城代)ではその家臣の数も違ったのであろう、守山城下は寂れたとも伝わる(関ヶ原の後、富山城も再建され、守山にあった寺などが移る)。

遺構・復元施設[編集]

現在は「二上山公園」となっている[8]

  • 石垣 - 頂上から一段下がった所の木道両脇に石垣が残る
  • 竪堀
  • 国定公園「城山」石碑
  • 三の丸跡・二の丸跡
  • 本丸跡と案内板 - 屋根のある「守山城址」木製案内板
  • 腰曲輪跡
  • 西尾根郭群の堀切
  • 平和観音像

交通[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 「角川日本地名大辞典16 富山県」
  2. ^ 「市内文化財:高岡市指定文化財(91件)」高岡市公式HP
  3. ^ 「とやま城郭カードが完成しました!」砺波市公式HP
  4. ^ 「とやま城郭カード一覧」砺波市公式HP
  5. ^ 高岡市教育委員会 2015 『富山県高岡市守山城跡詳細調査概報1』など。
  6. ^ 上杉家への新川の代替地は東蒲原(蒲生騒動の監視。前田利家も大老として調停に参加)。「前田文書」に加増と城受け取りの記録。
  7. ^ 同「前田文書」(富山県立図書館)
  8. ^ 「二上山公園」高岡市公式HP
  9. ^ 高岡市観光ポータルサイト「たかおか道しるべ」など

関連項目[編集]