姜正浩

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姜正浩(カン・ジョンホ)
Jung-ho Kang
ピッツバーグ・パイレーツ #16
基本情報
国籍 大韓民国の旗 大韓民国
出身地 光州広域市
生年月日 (1987-04-05) 1987年4月5日(29歳)
身長
体重
6' 0" =約182.9 cm
215 lb =約97.5 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 三塁手遊撃手
プロ入り 2005年 2次ドラフト1位
初出場 KBO / 2006年4月8日
MLB / 2015年4月8日
年俸 $2,500,000(2016年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム 韓国の旗大韓民国
WBC 2013年

姜 正浩(カン・ジョンホ、1987年4月5日 - )は、韓国光州広域市出身のプロ野球選手内野手)。MLBピッツバーグ・パイレーツ所属。

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

高校時代は主に捕手として活躍したが、ほかにも投手一塁手二塁手三塁手遊撃手など、内野すべてのポジションでプレーできる有望株だった[2]

高校3年生の時、黄金獅子旗大会の決勝戦では先発投手として8回を無失点に抑えたほか、打席では2打点を挙げて光州第一高校を優勝に導いた。この大会で優秀投手賞と最多打点賞を受賞した[3]

ネクセン時代[編集]

2008年遊撃手としてレギュラーに定着し、同年の若手の黄載鈞(ファン・ジェギュン)と三遊間を組んだ。打つ方でも同年に8本塁打を放つなど、チームに貢献した。

2009年は公式戦全133試合に出場、初の20本塁打越え・規定打席到達を記録し、韓国を代表するショートに成長した。

2010年は2年連続で公式戦全133試合に出場、自身初の打率3割を記録した。11月には広州アジア大会の韓国代表に選ばれ、大会通じて13打数8安打、3本塁打、8打点と活躍した。特に決勝戦では2本塁打、5打点の活躍で韓国チームの優勝に貢献し、兵役免除となった[4]

2011年は打撃成績を落としたが、守備では一層安定したプレイを見せた。

2012年シーズン上半期は圧倒的な打撃成績を残したが、下半期に蜂窩織炎の影響で成績を落とす。それでもOPS2位の好成績を残した。

2013年ワールド・ベースボール・クラシック韓国代表にも選ばれ、1次ラウンド最終戦のチャイニーズタイペイ戦では8回裏逆転決勝2ランホームランを打って勝利に貢献したが、韓国チームは得失点差の関係で1次ラウンド敗退となった。レギュラーシーズンでは22本塁打、96打点を記録してネクセン・ヒーローズの球団史上初のポストシーズン進出の原動力となった。

2014年2月、ネクセンの日本・沖縄県でのキャンプに先立ち、交流推進の一環として横浜DeNAベイスターズの春季キャンプに参加した[5][6]。9月の仁川アジア大会では韓国野球代表として優勝に貢献し2度目の金メダルを獲得。韓国プロ野球公式戦では遊撃手の年間最多本塁打記録を達成する40本塁打を放ち、打率.356、117打点を記録した。なお、RC27が1位、wRC+1位、wOBA1位、ISO1位、OPS1位、WAR1位を記録して、ほぼすべてのセイバーメトリクス打撃指標で1位の成績を残した[7][8]。オフの12月にはポスティングシステムを使ってのMLB移籍を申請し、ピッツバーグ・パイレーツが500万2015ドルの最高入札額で交渉権を得た事が発表された[9]

パイレーツ時代[編集]

2015年1月16日にパイレーツと4年総額1100万ドル(5年目は年俸550万ドルの球団オプション)で契約した[10]。これにより、韓国プロ野球から直接MLBへ移籍した最初の野手となった(投手では2012年の柳賢振が最初)。5月からレギュラーに定着し、7月にはルーキー・オブ・ザ・マンスに選ばれる。9月9日シンシナティ・レッズ戦で満塁本塁打を記録。9月17日シカゴ・カブス戦でクリス・コグランのダブルプレー崩しのスライディングを脚に受け、左脚の脛骨骨折と靭帯断裂の全治6~8ヶ月と診断されシーズンを終えた。最終的には126試合に出場したが、前述の故障離脱もあって規定打席には届かなかった。しかしながら、打率.287、15本塁打、58打点、OPS0.816という好成績をマークし、ルーキー・オブ・ザ・イヤーの投票では3位にランクインした[11]。守備では、遊撃手よりも三塁手を守る事の方が多く、三塁の方では77試合で5失策守備率.971、DRS+4という安定した守備を見せた。遊撃の方では、60試合で9失策、守備率.961、DRSは0と平均レベルでこなした。

2016年4月までは前年の怪我の影響でリハビリに励み、5月6日のカージナルス戦で復帰し、2打席連続本塁打を放った。だが、6月17日に女性を暴行したとして、警察が捜査を進めていると7月5日付の地方紙シカゴ・トリビューン(電子版)に報じられてしまう[12]。その後、シーズンでは故障で出遅れたため出場試合数が減少し、打率は前年より落ちたが出塁率は前年並みで同年はアジア出身内野手としてMLB史上初のシーズン20本塁打以上を記録した。しかし、2016年12月2日、韓国での飲酒運転により立件され、2017年1月2日には検察に送致された。[13]。この事件の影響もあり、当初選出されていた2017年のワールド・ベースボール・クラシック韓国代表から除外された。

2016年12月9日に背番号を16に変更した[14]

選手としての特徴[編集]

強い手首の力を利用し長打力を備えており、引っ張り中心の打撃スタイルで左方向への打球が多い[15][16]

2011年にゲイリー・シェフィールドは姜正浩について「体格がよくて、肩が強い。バットスピードも速い。身体能力が高く、すごい潜在能力を持っている選手だ」と語った[17][18]

人物[編集]

憧れの選手は秋信守であり、将来的にはメジャーリーグで秋信守と同じチームでプレーすることが夢だと話していた [19]。(2012年インタビュー)

普段は無口で静かな性格だという。そのため、休みの日はあまり出かけることなく、家で映画を見たりテレビを見たりすると語っている[20][21]

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2006 現代 10 21 20 1 3 1 0 0 4 1 0 1 1 0 0 0 0 8 1 .150 .150 .200 .350
2007 20 15 15 0 2 0 0 0 2 0 0 0 0 0 0 0 0 5 1 .133 .133 .133 .267
2008 ネクセン 116 408 362 36 98 18 1 8 142 47 3 1 7 3 31 1 5 65 12 .271 .334 .392 .726
2009 133 538 476 73 136 33 2 23 242 81 3 2 8 5 45 2 4 81 18 .286 .349 .508 .857
2010 133 522 449 60 135 30 2 12 205 58 2 2 3 2 61 6 7 87 14 .301 .391 .457 .847
2011 123 504 444 53 125 22 2 9 178 63 4 6 3 5 43 4 9 62 12 .282 .353 .401 .754
2012 124 519 436 77 137 32 0 25 244 82 21 5 6 1 71 8 6 78 16 .314 .413 .560 .973
2013 126 532 450 67 131 21 1 22 220 96 15 8 2 6 68 3 6 109 18 .291 .387 .489 .876
2014 117 501 418 103 149 36 2 40 309 117 3 3 0 2 68 2 13 106 8 .356 .459 .739 1.198
2015 PIT 126 467 421 60 121 24 2 15 194 58 5 4 0 1 28 0 17 99 10 .287 .355 .461 .816
2016 103 370 318 45 81 19 0 21 163 62 3 1 0 2 36 1 14 79 11 .255 .354 .513 .867
KBO:9年 902 3560 3070 470 916 193 10 139 1546 545 51 28 25 28 387 26 50 601 100 .298 .383 .504 .886
MLB:2年 229 837 739 105 202 43 2 36 357 120 8 5 0 3 64 1 31 178 21 .273 .355 .483 .838
  • 2016年度シーズン終了時点
  • 各年度の太字はリーグ最高

表彰[編集]

KBO
MLB

脚注[編集]

  1. ^ Jeong-ho Kang Contract, Salary Cap Details & Breakdowns” (英語). Spotrac. 2016年5月14日閲覧。
  2. ^ ヒーローズ遊撃手姜正浩 NEWSis 2011.11.26
  3. ^ http://sports.news.naver.com/sports/index.nhn?category=kbo&ctg=news&mod=read&office_id=020&article_id=0000306706 東亜日報
  4. ^ http://sports.news.naver.com/sports/index.nhn?category=kbo&ctg=news&mod=read&office_id=018&article_id=0002343252 イーデイリー新聞
  5. ^ 横浜キャンプに溶け込む姜正浩 中央日報 2014年02月10日
  6. ^ 宜野湾キャンプ 練習参加のお知らせ ベイスターズ公式サイトニュース 2014/1/22
  7. ^ 姜正浩ポスティング スポーツ韓国 2015.01.13
  8. ^ http://www.kbreport.com/main 韓国プロ野球セイバーメトリクス記録サイト
  9. ^ pirates win bidding for shortstop Kang MLB.com (2014年12月22日)
  10. ^ Bucs, Kang make it official with 4-year deal MLB.com 2015.1.17
  11. ^ 2015 Awards Voting - NL Rookie of the Year Voting - Baseball-Reference.com (英語) . 2016年2月9日閲覧。
  12. ^ パイレーツ・姜正浩に女性暴行の疑い 遠征中、出会い系で…
  13. ^ 韓国人大リーガーの姜正浩選手 飲酒運転・逃走容疑で立件
  14. ^ MLB公式プロフィール参照。2016年12月12日閲覧。
  15. ^ http://sports.news.naver.com/sports/index.nhn?category=mlb&ctg=news&mod=read&office_id=096&article_id=0000256089 sbs news
  16. ^ http://sports.news.naver.com/sports/index.nhn?category=kbo&ctg=news&mod=read&office_id=076&article_id=0002216076 スポーツ朝鮮インタビュー
  17. ^ http://sports.news.naver.com/sports/index.nhn?category=kbo&ctg=news&mod=read&office_id=117&article_id=0002121352 マイデイリー
  18. ^ http://sports.news.naver.com/sports/index.nhn?category=kbo&ctg=news&mod=read&office_id=020&article_id=0002210881 東亜日報
  19. ^ http://sports.news.naver.com/sports/index.nhn?category=kbo&ctg=news&mod=read&office_id=380&article_id=0000000172 2012年naverイ・ヨンミ コラム
  20. ^ http://sports.news.naver.com/sports/index.nhn?category=kbo&ctg=news&mod=read&office_id=144&article_id=0000225703 スポーツ傾向
  21. ^ http://sports.news.naver.com/sports/index.nhn?category=kbo&ctg=news&mod=read&office_id=144&article_id=0000191547 スポーツ傾向

関連項目[編集]

外部リンク[編集]