如宝寺

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如宝寺
如宝寺桜の季節の入口付近.jpg
所在地 福島県郡山市堂前町4-24
位置 北緯37度23分45.2秒
東経140度22分45.2秒
座標: 北緯37度23分45.2秒 東経140度22分45.2秒
山号 高岳山[1]
宗派 真言宗豊山派
創建年 (伝)大同2年(807年
文化財 石造笠塔婆、板石塔婆
(国の重要文化財)
書院(登録有形文化財)
公式HP 髙嶽山 如宝寺
法人番号 8380005003093 ウィキデータを編集
如宝寺の位置(福島県内)
如宝寺
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如宝寺(にょほうじ)は、福島県郡山市に所在する真言宗豊山派の寺院。山号は高岳山[1]

概要[編集]

郡山の有力者、虎丸長者が都に上り、平城天皇より馬頭観音像を賜って帰郷、大同2年(807年)に観音堂を建立して笹久根上人を招いて開眼供養を行ったのが始まりと伝えられる。

境内には数多くの古碑があり、鎌倉時代の刻銘のある石造笠塔婆と板石塔婆は国の重要文化財に指定されている。

また、明治時代に住職を務めた鈴木信教は、子女の養育や学校教育、地域の開発などに尽力した名僧として知られ[2]、境内にある墓は福島県指定史跡に指定されている。

祭礼[編集]

七日堂参りの行列

七日堂まいり[編集]

1月6日から7日にかけて、夜通し行われる馬頭観世音の祭。『馬が駆けるように早く願いごとがかなう』と言われ、毎年約十万人の人出で賑わう[3][4]

また、境内やその周辺には福を呼ぶだるまや、まさる[5]、団子さし[6]宝船つるし雛などの縁起物を扱う露店など約100軒が立ち並ぶ。

節分会豆撒き[編集]

毎年2月3日に行われる。400万字もの「大般若経」が書かれた折本がアコーディオンのようにして読み上げられる「大般若経転読」[7]などが行われる他、昼と夜の2回、太鼓の音とともに稚児衣装姿の園児や姿の来賓、年男、年女たちによって豆やミカンなどの縁起物が撒かれ[8]、その年の福を求める人々で賑わう。

江戸時代二本松藩主だった丹羽(にわ)氏との縁から、豆まきの際に「おには外」と言わない習わしがある[9]

その他[編集]

文化財[編集]

石造笠塔婆 承元2年(1208年)銘
板石塔婆 建治2年(1276年)銘

重要文化財(国指定)

  • 石造笠塔婆(考古資料) - 東北地方で最古級の供養塔。承元2年(1208年)の銘がある。[10][11]
  • 板石塔婆(考古資料) - 東北地方で最古級の供養塔。建治2年(1276年)の銘がある。[12]

重要美術品(国認定)

  • 銅鐘 - 通常の鐘は、上半部に「乳」(ち)と称するいぼ状の突起を多数並べるが、この鐘は通常「乳」のある位置に梵字が鋳出されている。「いぼなし鐘」と通称される。文化3年(1806年)の改鋳。[13]

登録有形文化財

  • 書院 - 明治17年(1884年)現在の白河市に建立。明治28年(1895年)に移築。

福島県指定史跡

  • 鈴木信教墓 - 孤児の養育など、社会福祉に尽力した明治時代の住職。

郡山市指定重要有形文化財

寺院周辺[編集]

交通アクセス[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ a b 正式には公式サイト名で使用している“髙嶽山”
  2. ^ 安藤智重『安積歴史入門』歴史春秋社、2014年、38頁。ISBN 978-4-89757-841-5
  3. ^ 郡山で「七日堂まいり」 復興への願いを託す|みんなのニュース|福島みんなのNEWS - 福島ニュース 福島情報 イベント情報 企業・店舗情報 インタビュー記事
  4. ^ 七日堂まいり | 全国観るなび (日本観光振興協会)
  5. ^ 「福まさる」とも呼ぶ「勝る」を意味する縁起物で弓状の弦に土鈴がついている
  6. ^ ミズキの若木に団子や小判、米俵、鯛、えびす大黒天など様々な形のふなせんべい(最中の皮)の飾りをつけた縁起物
  7. ^ 2月3日(水)◆節分豆まきのお知らせ(郡山市) | まざっせプラザ
  8. ^ 2015.02.03(火) 如宝寺の節分豆まき (郡山市) ( イベント情報 ) - ふくしまの旅[公式]
  9. ^ “威勢良く「福は内、福は内」 郡山・如宝寺で園児と年男年女”. 福島民友. (2019年2月4日). http://www.minyu-net.com/news/news/FM20190204-348066.php 2019年2月9日閲覧。 
  10. ^ 昭和11年5月6日付け、昭和11年文部省告示第226号により当時の国宝保存法に基づく旧国宝(文化財保護法における「重要文化財」に相当)に指定。(参照:国立国会図書館デジタルコレクション
  11. ^ 郡山市のサイトに「国指定重要有形文化財」とあるのは誤り。文化財保護法に「国指定重要有形文化財」という文言はない。
  12. ^ 昭和11年5月6日付け、昭和11年文部省告示第226号により当時の国宝保存法に基づく旧国宝(文化財保護法における「重要文化財」に相当)に指定。(参照:国立国会図書館デジタルコレクション
  13. ^ 昭和18年10月1日付け、昭和18年文部省告示第754号により当時の「重要美術品等ノ保存ニ関スル法律」に基づく重要美術品に認定。(参照:国立国会図書館デジタルコレクション

関連項目[編集]