女帝 SUPER QUEEN

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女帝 SUPER QUEEN』(じょてい スーパークイーン)は、倉科遼原作、和気一作作画による漫画である。芳文社発行の漫画雑誌週刊漫画TIMES」に連載された。単行本は全24巻。後に刊行された愛蔵版や廉価版では、副題をつけずにタイトルを『女帝』としている。

本稿では、これを原作とした2000年公開の映画、ならびに2007年テレビ朝日系列で放送されたテレビドラマについても併せてここで扱う。

概要[編集]

主人公・立花彩香がホステスとして様々な修羅場をくぐりぬけながら成長し、後に「銀座の女帝」と呼ばれるようになるまでの半生を描いた物語。「女帝シリーズ」の第1作。2000年に小沢真珠主演で映画化され、2007年には加藤ローサ主演でテレビドラマ化もされた。2011年には韓国でもテレビドラマ化されている。

原作者・倉科遼はそれまで男性を主人公とした作品を多く手がけていたが、「女性が描きたい!」という思いから始まったのが本作であり、それだけに思い入れが強いという[1]

本作終了後、掲載誌を日本文芸社発行の「週刊漫画ゴラク」に移して彩香の娘・明日香を主人公とした続編『女帝 花舞』が執筆され、番外編として『女帝 花舞 京ふたり』も執筆された。また、本作とストーリー上の繋がりはないが水商売の世界で「女帝」を目指していくホステスを主人公とした『女帝 薫子』(集英社「ビジネスジャンプ」連載)、『女帝 由奈』(小学館「女性セブン」連載、作画は黒川あづさ)も執筆されたことで、本作を含めこれらの作品群は「女帝シリーズ」という呼称が用いられるようになった。シリーズ累計は『由奈』が執筆された時点で250万部を突破している[2]

現在、あだちつよし作画によるシリーズ第5作『女帝NEO 美希』が携帯電話などの電子配信コミックとして配信されている。

主な登場人物[編集]

登場人物にほとんど振り仮名がふっておらず、珍しい苗字や名前も多いので読み方がはっきりしないものが多い。また原作とドラマとで設定が違う人物やドラマ未登場の人物も多い。

立花彩香
この物語の主人公。熊本で母・麻里子と母一人子一人の貧しい暮らしをしながら、麻里子が営むスナック「火の国」を学業の傍ら手伝っていた。高校時代は成績優秀で生徒会の副会長だったが、病で倒れた母を支えるために高校を中退し、店を継ぐことを決意。その直後、謙一が引き起こした不祥事の濡れ衣を着せられた上、謙蔵が金で事件を揉み消そうとしたのを拒否したことにより、麻里子が売ることを拒み続けた店も強引に潰される。さらに麻里子までも亡くなってしまい天涯孤独となるが、遺された麻里子の手紙から実の父が生きていることを知る。こうして自分たち母娘を捨てた尾上への復讐と、自分たちの人生を金と権力を振りかざして踏みにじった人々を見返すため、女を武器に男たちの上に君臨する女帝になることを決意して、単身大阪に出る。ミナミのクラブ「エレガンス」のホステスになり、そこで知り合った「ミナミの妖怪」と呼ばれる実業家・美濃村に見出され、女帝への一歩を踏み出すことになる。さらに女帝への道を歩むため、美濃村の勧めで上京。銀座ではクラブ「アマン」を経て、クラブ「佐和」のNo.1ホステスとなる。そして数々の試練を乗り越え、大阪時代から女帝への道を陰日なたで支えてきた直人をはじめ、佐和などの尽力もあり、ついに念願だった自分の店・クラブ「彩香」を開店させてママとなる。その後新藤と結婚、年を取ったホステスがリタイアした後の生活に役立つようにと、小料理屋「立花」を作ったり伊豆の老舗旅館を買い取り仲居として働かせるプランを考えていた。なお、主人公・立花彩香のモデルとなった女性は、現在は生まれ故郷の熊本県で実業家として活躍している。
伊達直人
彩香を支える運命の男。原作漫画とドラマでは設定が全く異なる。大阪の暴力団(原作では菱和会傘下「室戸組」、ドラマ版では「銀龍会」)のヤクザで、女をナンパして売り飛ばす人身売買のような仕事をしていた。彩香に近付き、最初はいつも通り金を引き出させようとするが、純粋で一本気の性格と「女帝になる」という意思の強さに次第に惹かれ、彼女の夢を応援するとともに自分も極道界の頂点に立つ事を誓う。
原作では、対立する組長を射殺し逮捕。5年後出所しナミ興産の専務として現れる。銀座に新クラブ設立し彩香をママとしてスカウトしに現れる。その後、昌代に刺されたり、菱和会の若頭権藤の関東の大翔組をも巻き込んだ陰謀で暗殺されそうになるが、改心した薫と彩香の機転によって陰謀が明るみに出て、権藤を倒し、菱和会の新会長となり、大翔組と円満に手打ちをする。
ドラマ版では彩香を救うために銀龍会から追われる立場となり、大阪を離れてヤクザの世界から脚を洗う。銀座で佐和に拾われ、クラブ「佐和」の黒服として再スタートする。時には厳しく、また時には優しく、様々な場面で女帝を目指す彩香を助け、支える。だが、クラブ「佐和」の黒服となった頃から脳腫瘍に侵されており、彩香を悲しませないようにわざと冷たく接していた。その後、尾上が記者会見で彩香の父親だと名乗りを上げたのを見届けて黒服を辞めた。最期の死に場所として選んだ下田の貸し別荘で、残されたわずかな時間を彩香と過ごすが、彩香が娘・明日香を身ごもったのと入れ替わるかのように死を迎える。キレると大阪弁になるという癖がある。原作の新藤英二の役柄も兼ねている。
北條梨奈
彩香の高校時代の同級生で、貧乏ながらも才色兼備な彩香を当時から見下し、敵視している。父は民生党の代議士・北條照盛。政略結婚した謙一を総理大臣にして、自分がファーストレディになるという青写真を持つ。様々な場面で彩香を執拗なまでに罵り、嫌がらせをする。薫に倒産した父の建設会社を救うとけしかけたり、尾上が保証人となって、クラブ「彩香」の開店資金を不正融資をしているというスキャンダルを民主新生党の議員・袴田に体を売ってまででっち上げさせたりと、彩香を陥れるためにはいかなる手段も選ばず、男を利用し寝ることすら躊躇わない。傲慢かつ冷酷な性格であるが、謙一に対しての愛情は本物で、彩香に対して全ての面で負けたと悟った時は離婚しようと弱気になったが、彩香が仲裁に入った事で謙一とやり直すことにした。原作では自分が政界の『女帝』に君臨する事をもくろんでいた。
また彩香に対しては、生まれと境遇以外では負けている事を苦労知らずのお嬢様である梨奈自身が一番分かっていたので、その反動から過剰に敵視していた。また謙一らからは、男なら政治家を目指せるほどの度量がある半面、勝気すぎると評されていた。
父親から金銭・精神両面において溺愛されて育ったせいか、親離れ・子離れができない面があり謙一との息子・謙司に異常ともいえるほど偏愛している。
杉野謙一
彩香の高校時代の同級生で生徒会長をしていた。大手建築会社を営む熊本の名士・謙蔵を父に持つ。高校時代は彩香のボーイフレンドであり、彼女に対して恋心を抱いていた。高校中退を決意し、自分の元から離れようとする彩香を引きとめるために無理矢理求めるも、二人の同級生でもある梨奈に目撃された上、父にも知られるところとなり、彩香から誘惑されたと濡れ衣を着せて彼女を傷つけた。その後、梨奈と政略結婚させられ、上京後は尾上の秘書を務めている。結婚後も彩香への想いをずっと忘れられずにいる謙一に彩香の影を感じた梨奈からは常に尻に敷かれ、義父・照盛には利用される優柔不断で情けない男だった。しかしその後、彩香に何度も活をいれられる度、段々と政治家としての自覚を持つようになる。作中一番人間臭い成長を見せてくれる人物である。
西崎麻里子
彩香が高校中退後に初めて勤務したスナック「麻里子」のママ。彩香が母と同じ名前である店の看板をじっと見つめていた所を声をかけて、彩香が勤務するきっかけとなった。非常に面倒見の良い性格の女性で、彩香が暴力団員である伊達と交際している事を知った際には本気で彼女の身を案じて反対した程で彩香から「大阪のお母さん」と呼ばれる。後に店の常連客だった斉藤と結婚する事になり、彼との結婚を機に店を閉めて水商売の世界から身を退いた。
藤本美奈
彩香がホステスとなった大阪時代の最初の店・クラブ「エレガンス」のママ。熊本から大阪に出てきたばかりだった彩香のホステスとしての才能を見抜き採用する。彩香にとっては夜の世界での最初のよき理解者。
美樹
元々クラブ「エレガンス」でホステスをしており、彩香の同僚となる。その後「アマン」、「佐和」と常に彩香の後を追い、片時も離れることなく仲違いすることもなく、常に味方として彩香を支え続ける。彩香にとっては唯一心を許せる生涯の大親友。
麗子
彩香が最初に勤めた大阪・ミナミのクラブ「エレガンス」のNo.1ホステス。彩香にとっての最初の敵でもあり、No.1の座を奪わせまいと彩香を辞めさせるべく虐め、挙句の果てには彩香の客を奪う。彼女を陥れる陰謀を仕組むために、やがて直人の兄貴分である銀龍会の香田とも肉体関係になるが、その計画も頓挫しクラブ「エレガンス」を追われるように辞める。ついには追い詰められ、彩香に硫酸をかけようと断末魔の表情で迫るが、彩香を庇った直人と揉み合ううち自らの顔に浴びてしまう。その後手術で何とか傷は残らなかったものの、水商売から足を洗う事となる。
江川弘美
彩香が銀座にきて最初に勤めた店であるクラブ「アマン」のママ。彩香に銀座の女帝・佐和を紹介した最初の人物である。麻里子とは旧知の仲。クラブ「佐和」の経営が苦しい時、彩香を移籍させてほしいという英二(ドラマ版では直人)からの願いを快諾し、閉店の危機が迫っていたクラブ「佐和」の危機を救った。
篠原徳治
京都のヤクザ・五条烏丸会の若頭。大阪時代に彩香が偶然道で助けた老女が篠原の母親で、その礼を言いに「エレガンス」を訪れた。その時、麗子の差し金で香田がチンピラを使い、店で彩香に嫌がらせをしているところを一喝することで助けるなど彩香を支えた。原作では彩香を「頭の上がらない人間」とはなしており菱和会と大翔組との抗争では彩香の頼みもあり仲介役を引き受けた。その後全てが終わったと死去する。大翔組組長の大翔辰紘とは五分の兄弟である
美濃村達吉
実業家でミナミ一帯に多くの不動産を持つ大金持ち。醜い容姿と風貌から「ミナミの妖怪」と呼ばれる。人間不信の気難しい性格で、贔屓の店やホステスを持たない主義だったが、彩香が客とホステスの関係だけではない人間と人間としての付き合いをしたいと、心を開いて接したことや美濃村が「月100万でええか?」といった愛人契約の手当を彩香が断り、ホステスを一生の仕事として考えている自分を本物のプロのホステスとして育てて欲しい、その為にはエレガンスにもっと来店してほしいと懇願した姿勢と心意気が気に入り、彩香のバックアップを買って出る。彩香にとっては処女を捧げた男であり、女帝への道筋を開いた恩人。原作では、美濃村の死後、彩香が受け取った遺産の小切手が、クラブ「彩香」の開店資金になる。ドラマ版は、美濃村の遺産を受け取らなかった。
大沢謙吾
作家で彩香の大阪時代からの客。「エレガンス」を客として訪れた時、自分の作品に対して、初期の作品のよい部分が失われて残念だとたった一人苦言を呈した彩香に興味を持つ。彩香の上京後も客としてサポートし、彩香にとっては心の支えとなっていた。彩香と深い仲になったこともあるが、自身を見つめ直し、原点であるアメリカに活動拠点を移すことになり別れた。彩香が女帝を目指す本当の理由を知る数少ない人物。原作では彩香を題材とした小説『女帝』を執筆。マンガの特別編において肺ガンで死去。
大翔辰紘
関東最大の暴力団組織・大翔組組長。客としてクラブ「佐和」を訪れ、初恋の女性に似ている彩香に心を動かされる。原作では少年時代パイロットを目指していたが、周囲から暴力団組長の息子というレッテルを貼られたことで断念し稼業を継いだ経歴を持つ。のちの彩香にとって重要な人物となる。父尾上とともに小料理屋「立花」(原作では伊豆の旅館)を作ることに感動し、自分が極道だから表に出ないようにと影から応援する。
大翔賢吾
辰紘の息子。最初は父親同様ヤクザになることに反発しミュージシャンを目指していたが、彩香と出会ったことで、大勢の組員を率いて責任をとる親の姿を見つめさせられ、稼業として父を継ごうと決心する。三代目として認められようと焦り、菱和会内部の陰謀に巻き込まれて直人を撃つためのヒットマンに名乗り出るが、すんでのところで陰謀が発覚したため、直人とともに抗争の終結のために動くこととなる。ドラマ版は未登場。
藤村佐和
政財界の大物などが常連客である銀座の老舗クラブ「佐和」のママ。銀座では伝説の女帝とされる。女帝の高みを目指す彩香にとっては、師匠とも育ての親ともいえる存在。麻里子とは旧知の仲であり、彩香の出生の秘密を知っていた。原作では、がんにより、クラブ「佐和」の閉店のあいさつ中に倒れて病院に収容され、71歳で死去。ドラマ版では亡くなっていない。
進藤英二
クラブの黒服。元々は小さな会社のサラリーマンだったが、社長が会社の金を使い込み倒産。途方に暮れた進藤は銀座に赴き、無銭飲食をしてしまう。当然その店の黒服からリンチにあうが、佐和に助けられ銀座がどういう街なのかを教えられる。そこで佐和から「銀座の帝王にならないか」と誘われ、「佐和」の黒服となる。その後「佐和」が「彩香」となりそのまま引き継いで黒服へ。気配りが利き、ホステスだけでなくお客からも評判がよく、進藤目当てで来る客もいるなど店に欠かせない存在である。佐和から彩香の父親について聞かされており真実を知る数少ない一人である。また人脈も広い。彩香と一緒に仕事をするうちに彩香に思いを寄せる。佐和は進藤の気持ちを見抜いており「苦しい恋愛になる」と指摘されていた、佐和の死後一度思いを断ち切るため店を離れるが、彩香と相思相愛になり店に戻り結婚。彩香が妊娠しなにもかもが順風満帆だと思った瞬間、医師から脳腫瘍で余命がないことを告げられる。産まれてくる子供に『明日香』と命名した。また亡くなった日は明日香が産まれた日と同日である。ドラマではキャスティング等の関係から伊達直人が進藤の役どころを兼ねている。
工藤薫
梨奈の大学の同級生で、原作漫画とドラマでは設定が全く異なる。彼女の友人でもある。父は建設会社・ドラマ版では、工藤建託社長 原作は、「北海道の大手リゾート開発会社」である。彩香が銀座で最初に勤めたクラブ「アマン」のNo.1女子大生ホステスだった。当初は彩香を「ただの新人」と見なす程度だったが、自分が憧れていた大沢が彩香の客だと知り、彩香を敵視するようになる。その後、工藤建託の倒産や他のホステスの客を寝取ったトラブルが原因となり、クラブ「アマン」を辞め、クラブ「薫」を開店させてママになるが、パトロンが逮捕されて経営不振となり閉店、莫大な借金をかかえてしまうが、進藤英二(ドラマ版では伊達直人)のスカウトにより「佐和」で働く。客の秘密を探り出し、脅迫し始めたことが発覚。原作では、株で失敗しソープへと落ちていったが、自力で借金を返済し復活。うまくいっている彩香を再度敵視し、彩香の経営している小料理屋に刺客を差し向けて放火するなどの凶行に及ぶが、彩香に大翔組、菱和会、五条烏丸会という人脈があることを知り彩香にはかなわないと自ら改心。ドラマ版では白鳥タクヤの協力を得て、薫の握っている証拠を彩香に奪われたことを逆恨みし、彩香を刺そうとするが、彩香を助けようとした直人が代わりに刺される。梨奈にたぶらかされ、クラブ「彩香」に放火するが、未遂に終わり、彩香と仲直りする。そして、彩香に協力する事を決意した。
昌代
クラブ「佐和」に突如として現れたホステス。外見も行動も一見地味な彼女だが、実は裏で客の秘密を握った上で脅迫し、秘密を守る代わりに月に何度か客を来店させ自分を指名させていたり、他のホステスの客を寝取っていた。表向きの自宅は、古いアパートだが実は豪華な億ションに住んでいる。
後にクラブ『蘭』を開店。それまでは客の懐具合を見て来店させるだけだったが、開店後は雇ったホステスを使い肉体関係を持って客の秘密を探り出し、恐喝していたことが発覚。彩香は直人の協力を得て、昌代の握っている証拠を奪う。昌代は直人を刺し、逆に直人を守ろうとした愛人の明美に刺されて死ぬ。ドラマ版は未登場。
早乙女みどり
元演歌歌手。芸能界を引退し銀座のクラブ経営に乗り出す。それまでの高級で高いとされた銀座のクラブのイメージを一新するため格安料金のクラブ『碧』をオープン。元・芸能人である自分の名前を利用し、容姿端麗の女性を「芸能人になれる」という嘘のエサをぶら下げてスカウトし、彼女達を銀座の各クラブに入店させ常連客の引き抜き工作を行うなど精力的に動いたが経営は行き詰る。最後は暴力団同士の抗争に巻き込まれ流れ弾に当たり死亡する。ドラマ版は未登場。
明美
伊達直人の愛人。直人がママとして雇おうとした彩香へのスカウトに失敗後、新しく雇ったママ。
のちに昌代を殺害。出所後伊達と結婚する。ドラマ版は未登場。
小島リエ
本名は坂本リエ、通称・姉御。以前、佐和で勤務していた経験もあり、ホステスとして銀座と言う舞台でどう振舞うべきかを誰よりも心得てると、佐和からの評価も高い。そのため、銀座のトップクラスのホステスに成長したが、まだどことなく素人臭い彩香の教育係にと佐和が進藤を通して引き抜いた。
姉御肌で、様々な場面で彩香らをサポートしていく。原作では杉野謙一や進藤と関係を持ち後に杉野の愛人になるが、梨奈が杉野の子供を身ごもった事もあり別れた。ドラマ版は未登場。
沙也
クラブ「彩香」時代に入る若いホステス。その頃銀座の街は“碧”というクラブの存在で混乱に陥っていく中、他のホステスと客の取り合いでトラブルを起こす。
彩香が沙也を早乙女の送った刺客と勘違いしたことなどもあり一度退店。その後彩香の謝罪もあり復帰。後に大翔賢吾と結婚する。ドラマ版は未登場。
杉野謙造
謙一の父。熊本で大手建築会社を営む熊本の名士であり権力者。謙一が高校時代に彩香に対して起こした不祥事(謙一の項参照)を彩香に口止め料を渡して揉み消そうとするが、即座に彩香から叩き返され面目を潰される。
それが契機となり、以前から地上げをしようと画策していた麻里子の店を強引に潰してしまう。
北條照盛
梨奈の父。民生党の代議士で国務大臣。尾上が総理大臣となる際、大臣のポストを狙い、自分が計画した彩香と尾上の密会現場を盗撮させ、その写真をネタに脅迫して、尾上政権の外務大臣となる。
しかし彩香の逆襲で、ほどなく辞任、政界引退に追い込まれる。原作は、民力党を離党し政新党を結成して出ていく
袴田吉蔵
野党・民主新生党の議員。梨奈が企んだクラブ「彩香」の開店妨害と尾上首相を失脚させ、父・照盛を政界復帰させようという陰謀に対して、国会議員という立場を利用し加担する。
クラブ「彩香」への開店資金は尾上首相による銀行からの不正融資だと国会で主張し、尾上と彩香を窮地に追い込む。
尾上雄一郎
彩香の父。20年前、「佐和」のホステスだった麻里子と恋におち、その時彼女が身ごもった子が彩香であった。ドラマでは民生党幹事長から内閣総理大臣となる。国民的人気があり、清廉潔白な人格者である。
彩香とは「佐和」で初対面するが、彩香は自分たち母娘を捨てたことをずっと恨んでおり、尾上に復讐するつもりだった。しかし尾上から麻里子を真剣に愛していたこと、尾上の将来を案じて麻里子から身を引いたことを聞かされ、彩香は父への恨みを捨てた。
やがて麻里子との約束で、彩香の前では父だということを名乗り出るのを控えていたことを彩香に明かし、彼女と和解。梨奈と民主新生党の議員・袴田の陰謀で、クラブ「彩香」への開店資金(原作では伊豆の高級旅館)の保証人に名前が持っていたため不正融資であるというスキャンダルをでっち上げられるが、記者会見で彩香が実の娘であることも含めて全てを告白し、世論の大きな支持を得て、自らと彩香の窮地を脱する。
なお、彼の妻子には、もう一人の実の娘である彩香のことを会見前日に全て話している。原作では二度総理に就任しており一度目は選挙の敗北による政権交代で退陣、その後政権を再奪取し総理に再就任している。
塚原
薫に雇われた結婚詐欺師で幸枝を引っかけようとする。詐欺の最終段階で小料理屋に放火したところを伊達に見つかり薫の指示でやったと白状。警察沙汰にしない代わりに銀座を追放される。
そのことから伊達を逆恨みし同じく大翔組に恨みを持つ早瀬と共謀、菱和会と大翔組を抗争で争わせようと裏で暗躍するが改心した薫の活躍などで事が露見する。ドラマ版では、美樹が引っ掛かる。
立花麻里子
彩香の母。熊本で「火の国」というスナックを経営し、女手一つで彩香を育てるが、末期ガンに侵され彩香が高校の時に他界。
若い頃にクラブ「佐和」でホステスをしており、若き日の尾上と出会い恋に落ちたが、幹事長の娘との縁談が持ち上がった尾上の政治家としての将来を案じ、彩香を身篭ったまま身を引いた。
明日香
原作では、進藤英二と立花彩香の子供。ドラマ版では、伊達直人と立花彩香の子供。
続編「女帝花舞」の主人公で、母・彩香に反発して京都に家出し、伊達直人の紹介で憧れだった祇園の舞妓の世界で、「花街の女帝」となることを目指す。
清田弘和
東京ジャガーズのプロ野球選手。クラブ「彩香」にほろ酔いで来店しいきなり全員にドンペリをふるまった。
実は暴力団による美人局から極度のスランプに陥っていたが、彩香が伊達に相談したことで無事解決する。ドラマ版は未登場。
藤田
インターネット会社社長。当初、部下がクラブ「エレガンス」でママの美奈に値引き交渉をし、交渉成立した上で来店。席に着いた麗子に罵倒され冷たくあしらわれるが、彼らがアルマーニなどの高級スーツを身に着けていたため何か訳があると悟った彩香は、美樹とともに彼らをもてなした。
後日、部下と店に訪れ彩香を指名する。彩香が「佐和」、「彩香」と移動しても常連客として通い続けた。ドラマ版は未登場。
早瀬
建設会社の御曹司で「彩香」の常連。「彩香」のホステス・由紀と付き合っていたが、実は他店の多くのホステスとも付き合っていた。それを知った由紀が自殺し早瀬は葬儀に参列するが、自殺の原因が早瀬にある事を知っていた賢吾にその場で殴られる。
賢吾を逆恨みし伊達に恨みを持つ塚原と共謀、菱和会と大翔組を抗争で争わせようと裏で暗躍するが失敗に終わる。ドラマ版は未登場。

映画[編集]

女帝 SUPER QUEEN
女帝
監督 金澤克次
脚本 吉本昌弘
製作 中坊進二
製作総指揮 矢野生男
出演者 小沢真珠
高知東生
川嶋朋子
宮澤美保
高嶋秀年
音楽 野島健太郎
撮影 三好和宏
編集 菅野善雄
配給 ムービーテレビジョン
公開 日本の旗 2001年2月24日
上映時間 108分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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原作と同じく『女帝 SUPER QUEEN』のタイトルで映画化。2001年2月24日に劇場公開された。

キャスト[編集]

スタッフ[編集]

  • スーパーバイザー - 田村順子 (劇中にカメオ出演している)
  • 製作総指揮 - 矢野生男
  • 製作 - 中坊進二
  • プロデュース - 岡田晃知、半沢浩
  • 脚本 - 吉本昌弘
  • 監督 - 金澤克次
  • 音楽 - 野島健太郎
  • ガンエフェクト - 栩野幸知
  • 製作 - メガストーンエンタテインメント
  • 製作協力 - 株式会社ニューコンセプト、フィルム・シティ、ウエディングライフサービス
  • 配給 - ムービーテレビジョン

2007年のテレビドラマ[編集]

女帝
ジャンル テレビドラマ
放送時間 金曜日21:00 - 21:54(54分)
放送期間 2007年7月13日 - 9月14日(10回)
放送国 日本の旗 日本
制作局 ABC
テレビ朝日
演出 小松隆志
片山修
二宮浩行
田村直己
原作 倉科遼
脚本 高山直也
旺季志ずか
吉田玲子
プロデューサー 横地郁英
奈良井正巳
伊藤達哉
出演者 加藤ローサ
外部リンク 公式サイト
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女帝』(じょてい)の番組タイトルで、2007年7月13日から9月14日まで、テレビ朝日系列で毎週金曜日21:00 - 21:54に、ABC・テレビ朝日共同制作の連続テレビドラマ作品として放送された。

劇中ナレーションは大森章督が担当している。原作とドラマでは登場人物の設定、ストーリーの展開などで大きく異なっている部分が多い。

加藤ローサは本作が連続ドラマ初主演となった。また、映画版で主役だった小沢真珠も出演している。出演者の多くは『夜王』(TBS)、『黒い太陽』(テレビ朝日)、『銭華』(日本テレビ)と、水商売を題材としたドラマに出演した俳優で占められている。『夜王』と『銭花』は本作同様、倉科遼の同名漫画が原作である。

ドラマ版の登場人物[編集]

原作登場キャラクター[編集]

銀座・クラブ「佐和」
銀座・クラブ「アマン」
彩香の客
大阪・クラブ「エレガンス」
エレガンスの客

オリジナルキャラクター[編集]

香田譲司
演 - 吹越満
銀龍会の若頭で、直人の大阪時代の兄貴分。凶暴な性格で、キレると麗子、直人、組事務所のダルマなどに、手当たりしだい八つ当たりする。
白鳥タクヤ
演 - 速水もこみち(第8話にゲスト出演)
新宿のホストクラブ「ゴージャス」のNo.1ホスト。夜王。元々チンピラで、直人の大阪時代のライバル。薫がタクヤに入れ込みホストクラブ通いをするようになり、その資金を稼ぐため、汚い手を使って自分の客を店に来させていることを知った彩香から、そのカラクリを打ち明けるように迫られる。クラブ「佐和」と銀座の街を想う彩香のまっすぐな性格とホステスとしての心意気に動かされ、薫が握った客の弱味が録音されたマイクロチップのありかを彩香に明かす。
竜崎茂樹
演 - デビット伊東
クラブ「佐和」が入っているビルを所有する竜崎商事の2代目社長。梨奈の陰謀によって共謀関係になり、クラブ「佐和」を閉店に追い込もうと画策する。
エリ
演 - 滝沢沙織
クラブ「佐和」のホステス。派手でなおかつ色気ある風貌から「銀座の魔女」という異名を持つ。当初は彩香のホステスとしての才能を認める良き理解者であったが、直人が彩香を愛していることを知り、彼女への嫉妬心と敵意を次第に露にしていく。直人を一途に想い同棲までしていたが、直人が自分を愛していないことにも気付いていた。銀座で「女帝」という名の存在を響かせることと、直人と恋人関係を結ぶことを目的にしている彩香にとっては、最大のライバルとも言える存在。作中に彼女は「ホステスはライバルになれても、お友達にはなれないの」と言うが、これはエリ自身が彩香に対抗心を燃やす証として言った言葉からか、何時になく真剣な表情だった。彩香への対抗心は話が進むに連れ加速し、薫に襲われた彩香をかばって刺された直人が意識不明になった際も、「あなたのせいよ」と彩香に責任を押し付けるなど、彼女を押し退けて直人を自分だけの男にしようとしていた。しかし彩香は、親切にされた恩を忘れていなかったためかエリを陥れようとはしなかった。

スタッフ[編集]

放送日程[編集]

話数 放送日 サブタイトル 脚本 演出 視聴率
関東 関西
第1章 第1話 2007年7月13日 銀座No.1ホステスVS復讐の女!! 旺季志ずか 小松隆志 12.4% 15.9%
第2話 7月20日 復讐ホステスVS大金持ちの妖怪!! 11.9% 17.2%
第3話 7月27日 銀座へ!! No.1ホステスVS超セレブ 片山修 10.9% 16.6%
第4話 8月03日 女子大生No.1ホステス銀座対決!! 高山直也 10.7% 16.2%
第2章 第5話 8月10日 第2章!! 銀座No.1黒服VS復讐ホステスの罠… 旺季志ずか 小松隆志 08.9%
第6話 8月17日 銀座No.1ホステス撃たれる!! 結婚サギの罠… 高山直也 二宮浩行 09.4% 15.2%
第7話 8月24日 No.1ホステス、父と復讐ベッドイン 旺季志ずか 田村直己 11.5% 17.1%
第8話 8月31日 No.1ホスト!! 夜王の謎 吉田玲子 小松隆志 10.5% 17.6%
最終章 第9話 9月07日 最終章! No.1ホステス銀座追放!! 高山直也 二宮浩行 14.0% 18.9%
最終話 9月14日 首相辞任! 銀座No.1ホステス最期の戦い!! 旺季志ずか 小松隆志 15.5% 20.5%
平均視聴率 11.6%(関東)、17.2%(関西)(視聴率は関東地区ビデオリサーチ社調べ)
  • 視聴率は『家族〜妻の不在・夫の存在〜』同様に関西地区が高く、西高東低であった。また、最終回視聴率はこの枠では関西地区で初の20%越えとなった。関東地区では金9枠の開始以来、最終回で初の15%越えとなり、最高視聴率を記録した。

遅れネット局[編集]

テレビ朝日系列 金曜9時枠の連続ドラマABC・テレビ朝日共同制作)
前番組 番組名 次番組
生徒諸君!
(2007.4.20 - 2007.6.22)
女帝
(2007.7.13 - 2007.9.14)
オトコの子育て
(2007.10.26 - 2007.12.14)

2011年のテレビドラマ[編集]

女帝
各種表記
ハングル 여제
漢字 女帝
発音 ヨジェ
日本語読み: じょてい
ローマ字 Yeoje
題: Empress
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2011年8月、倉科の公式サイトにて韓国でもテレビドラマ化されることが発表され[3]、同年10月1日から12月24日まで、韓国Eチャンネル製作により、毎週土曜日23:00 - 23:50(KST)に放送された。

出典[編集]

  1. ^ eBookJapanにある紹介ページでの、読者に向けた倉科のコメントより。[1]
  2. ^ コミック小学館ブックス 女帝 由奈
  3. ^ 倉科遼公式サイト INFORMATION

外部リンク[編集]