女学生 (ワルトトイフェル)

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ワルツ『女学生』(スペイン語: Estudiantina waltz英語: Band of Students Waltz作品191は、エミール・ワルトトイフェルの作曲(編曲)したワルツ

広く使われている訳題「女学生」は、原題の"Estudiantina"(学生の楽隊の意)を、両性同形名詞"estudiante"(学生)の女性形と誤ったものと考えられる。

概要[編集]

ポール・ラコーム英語版の作曲した同名の重唱曲やスペインの俗謡を素材として、1883年に作曲された。当初四手ピアノのために書かれ、その後現在親しまれる管弦楽版が作られた。『スケーターズ・ワルツ』などと並ぶワルトトイフェルの代表作の一つである。

楽曲[編集]

テンポ・ディ・ヴァルス、ニ長調、3/4拍子。カスタネットが印象的に用いられる。

ワルトトイフェルの他の作品やヨハン・シュトラウス2世の作品の大部分と同様に、複数のワルツがポプリ形式で連なっていく。各部分は三部形式をなしている。ワルトトイフェルが多くの作品で用いた大規模な序奏とは異なり、主題の動機を用いた短い前奏で始まる。

序奏


 \relative b' {
  \new PianoStaff <<
   \new Staff {
    \key b \minor \time 3/4
    \set Score.tempoHideNote = ##t
    \tempo "Tempo di Valse." 2. = 64
    a8\ff r a4. gis8 | b r a4. gis8 | b r a2 ~ | a4 a,8( b cis d | e) r a( b cis d | e) r a( b cis d | e) r a,,,( b cis d | e fis g a b cis |
    d) r <a, d fis>8 r <a d fis> r | r4 <a d fis>8 r <a d fis> r | r4 <a d fis>8 r <a d fis> | r r4 <a d fis>8 r <a d fis> r | \bar "||"
   }
   \new Staff {
    \key b \minor \time 3/4 \clef bass
    a8 r a4. gis8 | b r a4. gis8 | b r a2 ~ | a4 r4 r | <g e cis a>8 r r4 r | <a cis e g>8 r r4 r | \clef treble <a' cis e g>8 r r4 r | R2. |
    \clef bass <d,,, d'>8 r r4 r | <a a'>8 r r4 r | <d d'>8 r r4 r | <a a'>8 r r4 r |
   }
  >>
 }

ラコームの旋律を用いた部分。トゥッティで奏され、軽やかな後半を挟んで冒頭が再現される。
  • "Estudiantina"(クプレ) - 「秋の歌」("Chanson d'Automme")
ト長調となり、トランペットの独奏が旋律を奏する。活動的な部分が中間部を形成する。
  • 「ホタ」("Jota de la Estudiantina") - "Tirana"
ニ長調。華やかなパッセージで始まる。中間部はロ短調となり、強いスペイン情緒を醸し出す。
  • カディスの港」("De Cadiz al Puerto") - 「トリピーリ」("El Tripili")
ト長調。穏やかな旋律が奏され、後半は活動的となる。
その後、ニ長調で"Estudiantina"(ルフラン‐クプレ)が再現され、華やかなコーダで終わる。

参考文献[編集]

外部リンク[編集]