奥田知志

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奥田 知志
(おくだ ともし)
生誕 (1963-07-15) 1963年7月15日(58歳)
日本の旗 滋賀県大津市
国籍日本の旗 日本
教育九州大学大学院
子供奥田愛基
教派 東八幡キリスト教会(日本バプテスト連盟
肩書き NPO法人抱樸理事長
北九州市立大学MBA特任教授

奥田 知志(おくだ ともし、1963年7月15日 - )は、日本牧師日本バプテスト連盟東八幡キリスト教会牧師、認定NPO法人抱樸理事長、公益財団法人共生地域創造財団代表理事、一般社団法人Colabo理事、北九州市立大学MBA特任教授[1]

経歴[編集]

1963年滋賀県大津市に生まれ、サラリーマン家庭に育つ[2]関西学院大学神学部卒業後、1988年、同大学大学院修士課程修了[3]1990年西南学院大学神学部専攻科卒業[4]後、東八幡キリスト教会牧師に就任[5]1991年、関西学院大学大学院神学研究科博士前期課程修了[6]2003年九州大学大学院国際比較文化研究所博士後期課程単位取得退学[2]

ホームレス支援[編集]

大学1年の時、先輩に連れられて大阪釜ケ崎日雇いで働いている人を支援する活動に参加したのをきっかけにホームレス支援を始める[2]

1990年、ホームレス支援組織「北九州越冬実行委員会」に参加。事務局長に就任し、1995年より代表となる[3]

2000年7月、NPO法人北九州ホームレス支援機構(2014年に抱樸に改称)を設立し、理事長に就任[7]

2004年9月、第34回毎日社会福祉顕彰受賞[7]

2007年6月、NPO法人ホームレス支援全国ネット発足。代表に就任[7]

2011年3月24日、菅内閣下における「一人ひとりを包摂する社会」特命チームの第4回会合にてプレゼンテーションを行う[8]

2020年7月16日、赤坂御所へ招かれ、徳仁天皇・皇后雅子に対し新型コロナウイルス禍での生活困窮者への支援策などの説明を行った[9]

人物[編集]

座右の銘は「無理しない、楽しない」。尊敬する人物はディートリヒ・ボンヘッファー[5]

SEALDs創設メンバーの奥田愛基は息子である[10]民主党蓮舫の質問中に「そんなこと、どうでもいいじゃん」とやじを飛ばした自民党安倍首相に対して、愛基が反安保関連法案集会の演説で「どうでもいいなら首相をやめろ。バカか、お前は」と言った時は、「それはいけない」とたしなめるメールをした[11][12]

週刊新潮によれば、即位の礼の反対学習会に参加し「人間を超えた権威づくりによって、再び戦争の道を歩むことがないよう……」と、靖国信仰について「戦前の天皇への極端な信仰と同じ」とそれぞれ発言したとされる。ほか、日本バプテスト連盟の牧師らと共同執筆した『光は闇の中に輝いている』では、「天皇が『絶対的存在』から『象徴』へと表現を変えたとしても、天皇制が依然として民衆統合機能そのものであることが問題なのである」と批判したほか、2001年8月13日に小泉純一郎首相(当時)が靖国神社を参拝したことに対する全国集団訴訟では福岡山口原告団の一人に名を連ねたと書かれている[13]

2015年9月28日、息子の愛基共々殺害予告を受けていたことを明らかにした。送られてきた手紙にはなぜ殺されるのか理由が書かれておらず、その一切の対話や言葉を拒絶する問答無用の姿勢に怖さを感じたのと同時に「ああこれが『特定秘密保護法』の時代なのか」とも思ったという[12][注 1]

著作[編集]

単著[編集]

  • 『恵みのいましめ』 (日本バプテスト連盟宣教研究所、2005年)
  • 『もう、ひとりにさせない : わが父の家にはすみか多し』 (いのちのことば社、2011年)

共著[編集]

  • 日本バプテスト連盟靖国神社問題特別委員会 編 『わかれ道に立って、よく見 - ヤスクニ・天皇制問題宣教集』 (ヨルダン社、2002年)
  • 山崎克明, 稲月正, 藤村修, 森松長生 共著 『ホームレス自立支援――NPO・市民・行政協働による「ホームの回復」』 (明石書店、2006年)
  • 日本バプテスト連盟靖国神社問題特別委員会 編 『光は闇の中に輝いている : 靖国・天皇制・信教の自由バプテスト40年の闘い』 (新教出版社、2010年)
  • 茂木健一郎 共著 『「助けて」と言える国へ : 人と社会をつなぐ』 (集英社、2013年)
  • 稲月正, 垣田裕介, 堤圭史郎 共著 『生活困窮者への伴走型支援 : 経済的困窮と社会的孤立に対応するトータルサポート』 (明石書店、2014年)
  • 佐藤彰, 宋富子 共著, 明治学院150周年委員会 編 『灯を輝かし、闇を照らす : 21世紀を生きる若い人たちへのメッセージ』 (いのちのことば社、2014年)

記事・論文[編集]

  • パーソナル・サポート・パーソンの可能性 (人権キーワード2011 ; 生活・仕事) (『部落解放』 増刊(646) 2011 p.130~133)
  • 「助けて」の心が生み出す新たな社会 (「助けて」と言える社会) (『第三文明』 (653) 2014-05 p.26-28)

テレビ出演[編集]

脚注[編集]

[脚注の使い方]

注釈[編集]

  1. ^ 2016年1月5日、脅迫の疑いで19歳の無職少年が逮捕された[14]

出典[編集]

  1. ^ 奥田 知志 - 株式会社 明石書店”. 明石書店. 2015年10月11日閲覧。
  2. ^ a b c 人は一人では生きられない 奥田 知志さん (北九州ホームレス支援機構理事長・牧師)”. 『やくしん』 2010年8月号. 2015年10月11日閲覧。
  3. ^ a b 講演記録「絆が人を生かすから ~ホームレス支援から見える無縁日本~」 (PDF)
  4. ^ “本学神学専攻科卒業生・奥田知志氏と茂木健一郎氏の対談本『「助けて」と言える国へ -人と社会をつなぐ』が集英社より発売”. 西南学院大学. (2013年8月22日). http://www.seinan-gu.ac.jp/news/3089.html 
  5. ^ a b “奥田 知志さん / “ホームの回復”まで支援したい。”. 新・北九州業界物語. (2007年9月30日). オリジナルの2016年4月12日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20160412224654/http://www.e-avanti.com/kita/ind/item/8350 
  6. ^ “ホームレスの問題は社会の問題多彩な支援活動を展開”. 関西学院大学広報室. (2013年1月8日). http://www.kwansei.ac.jp/pr/pr_005396.html 
  7. ^ a b c 沿革 - 団体概要”. NPO法人 抱樸. 2015年10月11日閲覧。
  8. ^ 第4回「一人ひとりを包摂する社会」特命チーム 議事次第”. 首相官邸. 2016年4月2日閲覧。
  9. ^ 両陛下、困窮者支援の説明お受けに 皇后さま、初の養蚕ご作業終え謝意 産経新聞 2020年7月17日
  10. ^ “(ひと)奥田愛基さん 特定秘密保護法への反対活動を続ける明治学院大3年”. 朝日新聞デジタル. (2014年12月30日). オリジナルの2014年12月30日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20141230153712/http://www.asahi.com/articles/DA3S11530781.html 
  11. ^ また自分のヤジで審議中断…安倍首相に学習能力はあるのか 日刊ゲンダイ 2015年8月22日
  12. ^ a b “殺害予告を受けたSEALDs奥田愛基氏の父親が語った!「僕は黙らない」「親の影響だと語るのは愛基に失礼だ」”. LITERA/リテラ. (2015年9月30日). http://lite-ra.com/2015/09/post-1542.html 
  13. ^ “「SEALDs」奥田君の父は「ホームレス支援」の反天皇主義者”. デイリー新潮(週刊新潮 2015年10月1日号). (2015年10月4日). http://www.dailyshincho.jp/article/2015/10040800/?all=1 
  14. ^ シールズ奥田さんを脅迫…19歳無職少年を逮捕 スポーツ報知 2016年1月5日
  15. ^ 第112回 奥田知志(2009年3月10日放送)”. NHK. 2015年10月11日閲覧。
  16. ^ 奥田知志(2012年4月16日放送)”. NHK. 2015年10月11日閲覧。
  17. ^ 今 互いに抱き合うこと-コロナ禍に読む聖書-”. NHK. 2021年6月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年7月10日閲覧。
  18. ^ 大回復 グレートリカバリー (7)「孤独論」”. NHK. 2021年5月16日閲覧。
  19. ^ 生きていればきっと笑える時が来る〜牧師・奥田知志”. NHK (2021年6月12日). 2021年6月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年7月2日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]