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奥ノ木信夫

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
奥ノ木 信夫
おくのき のぶお
内閣府地方創生推進室より公表された肖像
生年月日 (1951-04-29) 1951年4月29日(73歳)
出生地 日本の旗 日本 埼玉県川口市西川口
出身校 早稲田大学法学部
前職 埼玉県議会議員
所属政党 自由民主党
公式サイト おくのき信夫 公平公正であること。弱いところに光をあてる

当選回数 3回
在任期間 2014年2月9日 - 現職

選挙区 南第2区(川口市)
当選回数 5回
在任期間 1995年4月 - 2014年1月14日

当選回数 1回
在任期間 1991年4月 - 1995年4月
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奥ノ木 信夫(おくのき のぶお、1951年〈昭和26年〉4月29日[1] - )は、日本政治家埼玉県川口市長(3期)。

埼玉県議会議員(5期)、川口市議会議員(1期)を歴任した。

来歴

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埼玉県川口市西川口出身。西川口幼稚園、川口市立仲町小学校川口市立仲町中学校埼玉県立浦和高等学校卒業。1975年3月、早稲田大学法学部卒業[2]

1991年4月、川口市議会議員選挙に出馬し、初当選。1995年4月、埼玉県議会議員選挙に自由民主党公認で出馬し、初当選。2009年3月から2010年3月まで埼玉県議会議長をつとめた[1]

2013年12月25日、川口市長の岡村幸四郎が急性腎不全のため在任死去[3]。翌年の2014年1月14日、奥ノ木は川口市長選挙に出馬するために県議を辞職[4]

2014年2月9日に行われた川口市長選挙に、自由民主党公明党の推薦を得て無所属で出馬。元県議の田中千裕、日本共産党推薦の峯理美子、元市議の近藤豊らを破り初当選した。投票率は27.32%で、過去最低となった[5]。同日、市長に就任。

※当日有権者数:455,665人 最終投票率:27.32%(前回比:減少1.86pts)

候補者名年齢所属党派新旧別得票数得票率推薦・支持
奥ノ木信夫62無所属51,036票41.73%(推薦)自由民主党公明党
田中千裕65無所属40,773票33.34%
峯理美子63無所属16,389票13.40%(推薦)日本共産党
近藤豊52無所属14,099票11.53%

2018年2月4日に行われた川口市長選挙では、再び自民党と公明党の推薦を得て無所属で出馬し、共産党が推薦・社民党川口総支部が支持する元埼玉県議を破り再選した。投票率は22.9%で、過去最低を更新した[6]

2022年2月6日に行われた川口市長選挙では、自民党・公明党の推薦を得て無所属で出馬し3選。投票率は21.67%で、またも過去最低を更新した[7]

人物

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  • 2019年9月8日、市内の高校1年生が、川口市立榛松中学校在校時に受けたいじめを苦にして「教育委員会は大ウソつき」との走り書きを残して飛び降り自殺。9月12日の市議会一般質問で茂呂修平教育長が謝罪し、「遺族とまだ会っていない」と答えた。議場や傍聴席からは「市議会で謝罪するより、遺族が先ではないか」と批判の声が上がった[9]。また、別の市内中学校の元男子生徒が、いじめで不登校となったのは学校や市教育委員会の対応が不適切だったとして市に損害賠償を求める訴訟を起こした。9月18日、川口市は口頭弁論において、いじめ防止対策推進法について「欠陥がある」とし、市側に不法行為はないと主張。法を執行する立場の自治体が法を否定する異例の主張で、識者から「危険な発想だ」と批判が出た[10]。市の対応の不手際が次々と明るみとなる中[11]、奥ノ木は9月議会に茂呂修平教育長の再任議案を提出。最終日の9月27日、再任議案は賛成多数で可決。責任論が浮上している教育長の人事案件をめぐり、議会は紛糾した[12]。奥ノ木は「いじめ問題について教育長は自ら直接対応する努力をしている」と答弁した[13]
  • 昆虫と子どもが好きで、小学生と一緒にヤゴ(トンボの幼虫)を学校のプールから救い出す[14]など、自然保護にも力を入れている。自宅でヤゴを羽化するまで育てることが長年の趣味[15]
  • 2022年4月20日、市役所に登庁後、昼に微熱を感じ帰宅。4月21日、市内の医療機関でPCR検査を受けた結果、新型コロナウイルスに感染していることが確認された[16]
  • 2024年5月28日、川口市や隣接する蕨市在住クルド人らを非難するデモが相次いでいることについて「外部の人が来てやっているという認識。地元の人がやっているという情報は1回も聞いたことがない。外国人排斥につながり、よろしくないという思いだ」と話した[17]

脚注

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  1. ^ a b 市長プロフィール・経歴等川口市
  2. ^ プロフィール 奥ノ木信夫公式サイト
  3. ^ “埼玉・川口市長の岡村幸四郎さん死去 60歳”. 朝日新聞. (2013年12月25日). http://www.asahi.com/articles/ASF0TKY201312250276.html 2013年12月25日閲覧。 
  4. ^ “選挙:川口市長選 奥ノ木氏推薦を自民県連が決定 /埼玉”. 毎日新聞. (2014年1月15日). http://senkyo.mainichi.jp/news/20140115ddlk11010224000c.html 2014年3月26日閲覧。 
  5. ^ “奥ノ木氏が激戦制し初当選 中核市準備室設置へ”. msn産経ニュース. (2014年2月10日). https://web.archive.org/web/20140211024525/http://sankei.jp.msn.com/region/news/140210/stm14021021180005-n1.htm 2014年3月26日閲覧。 
  6. ^ “川口市長選 奥ノ木信夫氏が再選”. 毎日新聞. (2018年2月5日). https://mainichi.jp/senkyo/articles/20180205/k00/00e/010/112000c 2018年4月16日閲覧。 
  7. ^ “埼玉・川口市長選 現職・奥ノ木信夫さんが3選 投票率は過去最低の21.67%”. 東京新聞. (2022年2月6日). https://www.tokyo-np.co.jp/article/158672 2022年2月7日閲覧。 
  8. ^ 井上峻輔 (2019年8月3日). “【埼玉】知事選の構図 複雑化 与野党対決?保守分裂?”. 東京新聞. https://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/list/201908/CK2019080302000160.html 2019年8月27日閲覧。 
  9. ^ “埼玉)15歳いじめ自殺 川口市教委、まだ遺族と未接触”. 朝日新聞. (2019年9月13日). https://www.asahi.com/articles/ASM9D4CVKM9DUTNB007.html 2019年10月2日閲覧。 
  10. ^ 近藤統義 (2019年9月19日). “川口の元中学生損賠訴訟 市側「いじめ防止法に欠陥」”. 東京新聞. https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201909/CK2019091902000167.html 2019年10月2日閲覧。 
  11. ^ “【年の瀬記者ノート】川口いじめ問題 市教委のお粗末対応に唖然”. 産経新聞. (2018年12月29日). https://www.sankei.com/article/20181229-7P5ZVJEXUFLMNLW5EHUES632CM/ 2019年10月2日閲覧。 
  12. ^ 堤恭太 (2019年9月28日). “埼玉)反対討論させず いじめ問われる川口市教育長再任”. 朝日新聞. https://www.asahi.com/articles/ASM9W4Q4MM9WUTNB00T.html 2019年10月2日閲覧。 
  13. ^ “遺書で「大ウソつき」と書かれた川口市教委…茂呂教育長が再任 市長提案、市議会で可決 批判的な質問続出”. 埼玉新聞. (2019年9月30日). http://www.saitama-np.co.jp/news/2019/09/30/11_.html 2019年10月2日閲覧。 
  14. ^ “学校プールからヤゴの救出作戦”. 朝日新聞. (2019年5月31日) 
  15. ^ 昆虫好きの市長も夢中、川口で水生昆虫を調査 プールからトンボの幼虫を救出、公園の池に放流”. www.saitama-np.co.jp. 2020年12月7日閲覧。
  16. ^ “川口市長が新型コロナに感染”. NHK. (2022年4月21日). https://web.archive.org/web/20220421121444/https://www3.nhk.or.jp/lnews/saitama/20220421/1100013990.html 2022年4月21日閲覧。 
  17. ^ クルド人らへの非難デモ 「外部の人が来てやっている」と川口市長 朝日新聞2024年5月29日

外部リンク

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公職
先代
岡村幸四郎
川口市旗埼玉県川口市長
2014年 -
次代
現職