夫夫

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Gay wedding a by Stefano Bolognini.JPG

夫夫(ふうふ、英語: gay couple)とは、適法の婚姻をした男性と男性。

同性カップル[編集]

同性カップルの恋愛関係や性的な関係に関する扱いは、国や自治体によって異なっている。同性カップルに対して異性カップルが婚姻した場合と全く同じ権利を認めるケースがある一方で、限定的な権利や非承認といったケースもある。LGBTの人々の養子縁組についても取り扱いは同様に一律でない。

同性カップルに対する政府の承認[編集]

オランダにおいて同性結婚が認められた直後にアムステルダムにて結婚を行っている男性。(2001年)

同性間の婚姻を政府が認めている国は10カ国とアメリカの6州および連邦区にのぼる。オランダは2001年に世界で最初に同性結婚を認めた国で、ベルギーカナダ南アフリカスペインノルウェースウェーデンポルトガルアイスランドアルゼンチンの各国と、アメリカ合衆国のマサチューセッツ州コネチカット州アイオワ州バーモント州ニューハンプシャー州ニューヨーク州コロンビア特別区にて法制度の改正で認められるようになった。ロードアイランド州ニューメキシコ州では結婚の申請は行えないものの、他の国や地域で認められた同性結婚の関係は承認されている。イスラエルでも国内での結婚申請は認められていないものの、最高裁は他国での同性結婚の関係の承認を決定している。

前述以外ヨーロッパの主要国やアメリカ合衆国の一部の州ニュージーランドウルグアイなどではシビル・ユニオンドメスティック・パートナーといった制度によって、結婚によって得られる相続や移住などの法的権利を同性カップルに対して認めている。

同性カップルと子育て[編集]

同性カップルと子供

「LGBTペアレンティング」(LGBT parenting)はLGBTの人々が(生物学的な繋がりの有無を問わず)となり子供を育てること指す言葉。独身LGBTの人々による子育ても含まれ、ごく稀にLGBTの子供がいる家族を指す場合がある。

男性同士のカップルの場合には、里親制度や国内/国際間の養子縁組、様々な形態の代理母、親族協定など、親密な関係の女性との共同養育などによって親子関係を築く必要がある[1][2][3][4][5]2000年にアメリカ合衆国で行われた国勢調査では、女性同士のカップル世帯のうち33%、男性同士のカップル世帯のうち22%において18歳未満の子供が少なくとも1人が同居していると回答している[6]カミングアウトは個人によって幅があるため、前述の子供の一部は親がLGBTの人々であることを知らない場合もある[7][8]。LGBTペアレンティングやLGBTの人々による養子縁組は論争の的になっている国もある。2008年1月に、欧州人権裁判所は同性間カップルに対して養子を迎える権利を認める裁定を下している[9][10]。アメリカ国内においては全ての州でLGB(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル)の人々の養子縁組が法的に認められている[11]

異性間の両親に育てられた子供と変わらずに同じジェンダーの両親の下で子供が成長する事を示す事柄は数多くある。25年以上に渡って行われた調査によって、両親の性的指向と子供の感情的および心理的、行動に関連性がみられなかったとの報告がある。これらのデータは、同性愛指向のある親または両親がいる家庭で育つ事自体は子供にとってリスクが無いことを示している[12]。逆に、親のジェンダーが子供の成長に影響を及ぼすと広く示されている調査結果はこれまでにない[13]

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ Berkowitz, D & Marsiglio, W (2007). Gay Men: Negotiating Procreative, Father, and Family Identities. Journal of Marriage and Family 69 (May 2007): 366–381
  2. ^ Butler, Katy (2006年3月7日). “Many Couples Must Negotiate Terms of 'Brokeback' Marriages”. New York Times. http://www.nytimes.com/2006/03/07/health/07broke.html?_r=2&oref=slogin&oref=slogin 
  3. ^ The Married Lesbian
  4. ^ Büntzly G (1993). “Gay fathers in straight marriages”. J Homosex 24 (3-4): 107–14. doi:10.1300/J082v24n03_07. PMID 8505530. 
  5. ^ Bozett, Frederick W. (1987-08-19). “The Heterosexually Married Gay and Lesbian Parent”. Gay and Lesbian Parents. Greenwood Publishing Group. p. 138. ISBN 978-0-275-92541-3. http://books.google.com/?id=yffzsKWvP6AC&pg=PA138 
  6. ^ APA Policy Statement on Sexual Orientation, Parents & Children, American Psychological Association, July 28 & 30, 2004. Retrieved on 2007-04-06.
  7. ^ Dunne EJ (1987). “Helping gay fathers come out to their children”. J Homosex 14 (1-2): 213–22. doi:10.1300/J082v14n01_16. PMID 3655343. 
  8. ^ Buxton AP (March 2005). “A Family Matter: When a Spouse Comes Out as Gay, Lesbian, or Bisexual”. Journal of GLBT Family Studies 1 (2): 49–70. doi:10.1300/J461v01n02_04. http://www.haworthpress.com/store/ArticleAbstract.asp?sid=3Q4EE45JK40W8L1DN0HJVF3U8WFT5DSC&ID=55278. 
  9. ^ EMRK is for the LGBT adoption[リンク切れ]
  10. ^ Euronews: Gleichgeschlechtliche Adoptiveltern - Gerichtshof rügt Frankreich (german)”. 2007年5月15日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2014年1月25日閲覧。
  11. ^ Adoption Laws: State by State”. Human Rights Campaign. 2008年7月9日閲覧。; Arkansas became to last state to permit adoption by same-sex couple when the Arkansas Supreme Court unanimously found the measure banning such adoptions unconstitutional in 2011. Metroweekly: Chris Geidner, "Arkansas High Court Strikes Down State's 2008 Adoption Ban," April 7, 2011 Archived 2011年4月11日, at the Wayback Machine., accessed April 7, 2011
  12. ^ Pawelski JG, Perrin EC, Foy JM, et al. (July 2006). “The effects of marriage, civil union, and domestic partnership laws on the health and well-being of children”. Pediatrics 118 (1): 349–64. doi:10.1542/peds.2006-1279. PMID 16818585. 
  13. ^ (How) Does the Sexual Orientation of Parent's Matter?

外部リンク[編集]