コンテンツにスキップ

大野公男

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

大野 公男(おおの きみお、1926年(大正15年)6月4日2017年(平成29年)7月24日)は、日本化学者学位は、理学博士東京大学)。北海道大学名誉教授・北海道情報大学名誉学長。2004年瑞宝中綬章受章。東京都出身。

父の大野龍太は元大蔵次官、弟の大野正男弁護士で元最高裁判事、長男の大野英男物理学者東北大学総長

略歴

[編集]
附属中の同期生には、星新一小説家)、槌田満文武蔵野大学名誉教授)、今村昌平映画監督)、児玉進(映画監督)、黒澤洋(元日本興業銀行会長)、星野英一東京大学名誉教授)などがいる。

研究

[編集]

専門は量子化学原子分子波動関数などの非経験的計算。

著書

[編集]
  • 大野公男「気体運動論ー分子の自由主義社会」、所収「理論物理学新講座」(第5巻)、弘文堂、第1版(1953年)、第2版(1954年)。
  • 小谷正雄、石黒英一、高柳和夫、大野公男、伊藤敬:「原子分子の量子力学」(上中下、3分冊)、岩波講座現代物理学(IIA)、岩波書店、初版(1955年)、第2版(1958年)。
  • W.Heitler(著)、大野公男(訳・解説) :「量子力学による中性原子の相互作用と等極結合」,所収「化学の原典1(化学結合論1 原子価結合法)」、東京大学出版会(1975年)。
  • K. Ohno(編)、K. Morokuma(編): Quantum Chemistry Literature Data Base : Bibliography of Ab Initio Calculations for 1978-1980、Elsevier Scientific Pub. Co.、ISBN 978-0444420749 (Apr. 1982).
  • 樋口治郎(編):「分子の電子状態 : 分子理論の展開」(分担執筆担当、共立出版、1986年)。
  • A.ザボ、N.S.オストランド(著)、大野公男阪井健男望月祐志(共訳):「新しい量子化学:電子構造の理論入門 上下巻」、東京大学出版会、(1987-1988年)。

参考文献

[編集]

『北海道人物・人材リスト 2004 あ-お』(日外アソシエーツ編集・発行、2003年)p390を参照

外部リンク

[編集]

関連項目

[編集]
先代
小沼通二
日本物理学会会長
第44代:1988年 - 1989年
次代
牧二郎
先代
三枝武男
北海道情報大学学長
第3代: 1999年 ‐ 2002年
次代
久野光朗